番町皿屋敷

これが『ジャコウアゲハ』の蛹(さなぎ)で、枝に細い糸で支えられています。この形を帯蛹(たいよう)といって、アゲハチョウの仲間はすべてこの形をとります。
この蛹の姿が怪談「番町皿屋敷」のお菊が柱に後手に縛られているのを連想させるので『お菊虫』って名づけられているそうな・・・名付け親の想像力もすごいね~!

番町皿屋敷なんて知らないって? またまた~、歳のサバ読んじゃって困ったもんだ! オッチャンは幽霊とかゾンビの話は大っ嫌いだから書くのはイヤじゃ~!だから自分で調べれば?
純情可憐だった18歳の時に一人で東宝映画の「四谷怪談」に興味津々で入ってしまったのが運の尽き! お岩さまが夫の伊右衛門に毒を飲まされたあと髪を櫛でとかしたらごそっと毛が抜けた~!っていう、まだ上映開始から1/3くらいのところで気味が悪くなって映画館を出てきちゃった・・・それがトラウマになってしまったのだ!
それにしても同居人はなんであんなに幽霊とかゾンビとかの映画になると目の色を変えて見るんだろ!ああ、イヤイヤ!!


ちなみに下は終齢幼虫だけど、すっごく可愛いでしょ? 
「かわいい~!」って言った人は完全な虫キチか虫女!「げ~!」とか「う~ん!」と反応したなら、まだまだ!このブログを最初から読んで虫の世界に入門してね!


食草の『ウマノスズクサ』は昔は生薬として解毒剤や腹痛の薬として利用していたらしいけど、アリストロキア酸などの毒性物質を含むことが分かってからは使われなくなったんだって!
それにしても毒を含んでるのを知ってて体内に取り込むっていうジャコウアゲハの戦略はすごいね~!

ここ里山ではウマノスズクサは生えてないけど『オオバウマノスズクサ』があるから、ジャコウねえちゃんはしっかりと産卵することができるのであ~る。葉っぱのそばにあるシイタケみたいのがオオバウマノスズクサの花。

2 件のコメント:

  1. この花(見えているのは正確にはガク)にちっちゃなハエなんかが匂いに誘われて入って花粉を体にくっつけてまた別の花へ・・・これで受粉完了。なかなか考えるもんですね。

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  2. そうそう思い出した。さなぎって外郭が成虫に近い形をしているだけで中は一部の神経系などを除いてドロドロの状態になっているらしいですね。だから激しい振動で死んでしまうことがあるらしい。さなぎを発見したらあまり激しく動かしてはイカンちゅうことですね。

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