学力テスト Vol.376-2 その解答 ダイシャクシギ ~ カニの受難 ~

 ダイシャクシギ ~ カニの受難 ~

これはクイズで出題した写真

嘴が出てきました。

ダイシャクシギの全長は60m

鳥の全長とは嘴の先端から尾羽の先までを表しています。この異様とも言える長いくちばしは20㎝以上もあって、何と何と全長の1/3もあるのです。

うわわっ、突然「頭かき」をやった~~!! 
でもこれでは「やった~!撮れた撮れた~!!」・・とは喜べません!

「こんなんで、頭かき~? ダメダメ~」とイチャモンをつけられるような写真では、このブログでは不採用!! グギギギギ~~~~!! 
頭かきでのハナマル(初撮り)ではよくあることだけど、悔しいの何のって!!

粘ること1時間でようやくモノにすることができました・・・
シャッターを半押し状態のまま、ず~っと待っていたので、ものすご~く疲れた~!

それにしても、この嘴って長すぎ~ 


こんなふうに背中や尾羽などの手入れには長くて便利だろうけど、これじゃ自分の胸の羽繕いも出きゃしね~! 「頭かき」にこだわる自分としては、この辺のことを検証したかったけど、とうとうやらずじまい。


漢字での表記は「大杓鴫」。「杓」とは「柄杓」すなわち、神社やお寺に置いてある、あの水を掬うあれです。あれから連想した名前なのです。
学名も「Numenius arquata」 で、意味は「弓状に嘴の曲がったシギ」です。
英名の「Curlew」は鳴き声から付けられたもの。

ところで、ダイシャクシギの嘴がどうしてこんなに長くて、しかも湾曲しているんだろって気になりませんか? 

鳥の嘴はその食生活に合わせるように進化してきています。
そこで考えるヒントは主食! そしてダイシャクシギの大好物は「 カニ 」!! 

ということで、カニの巣穴について調べてみました。「 海辺 砂浜 カニ 」で検索したら「スナガニ」がヒットしました。
あったあった!ドンズバのビンゴ~!です。こんなふうに感が当たった時って気持ちイイね~!

この「スナガニ」は干潟の砂の中に隠れる時に使う巣穴を、ローマ字の「J」のような形に途中から曲げて掘る習性があるのです。

さっそく海岸へ出かけて現場検証! 直径は500円玉くらいの大きさで思ったよりも大きい! 上から見ると垂直に掘ってあるもの、斜めに掘ってあるものなどいろいろです。カニに挟まれるのを覚悟でおそるおそる指を突っ込んでみると途中までしか届きません。
ダイシャク君のような20㎝を越す長さでないとカニまで届かないのかな?  

ダイシャク君の嘴は、その巣穴の中のカニを捕るのに最適な形に進化したものと思われます。巣穴に隠れていれば安全!と思っているカニからすれば、こんな長いくちばしで、いきなり侵略されるのだから、たまったものではありません! 逃げ場は全くありません! 「アッチャ~、なんてこったい!」なんて言ってる暇はありません! 神も仏もありません! 「オー・マイ・ガ~!!」なのです!

採餌を始めて間もなく、カニを捕まえました。

本来なら、邪魔になる爪や足を振りちぎってから食べるのですが・・・


この時はよほど腹が減っていたのか? はたまた、この程度なら問題なしと判断したのか?
いきなり飲み込んでしまいました! 何と、ひと飲みです! ホントに喉にはつっかえなかったのかい?

おっと、また捕まえました! 
今度のカニは爪が大きいので、先ほどのようにはいきません。

カニの足の付け根を咥えて、振りちぎろうとしています。

おっと、勢い余ってカニが飛んで行ってしまいました。
この後は後ろ向きに食べてしまったので、掲載できる写真がなくて残念なり~。

満腹になったのか、悠々と飛び去っていきました。
ダイナミックな食事風景を、間近で見せてくれてありがとネッ!

















学力テスト Vol.376-1 ~頭かきシリーズ その22~

 4月も下旬以降になったら、魅力的な夏鳥たちガワンサカと押し寄せています! 旅鳥のシギチはそろそろ終わりだし・・・う~ん、明日はどこに行こうかなッと!

さてさて、次の3種類の「鳥の名前」と「頭かき」の方法をセットで答えてください。

頭かきの方法 1:直接頭かき 2:間接頭かき

A

B

C




学力テスト Vol.375-4 その解答 ダイゼン ~ 黒木香 ~

 ダイゼン ~ 黒木香 ~

これは冬鳥として滞在している「ダイゼン」の群れ 2月撮影

ダイゼンの冬羽や幼羽を、ムナグロとの違いに悩んでいたビギナー時代の頃の話。この鳥のことを「黒木香」と覚えました。・・・何じゃそれ?! 何のこっちゃ?!

遠くを飛んでいる時の見分けにはものすご~く役立つのです。写真をもう一度じっくりとご覧ください。

第1回夏羽 なかなか立派な黒い脇羽です。

こちらは成鳥の夏羽

そうです、「黒木香」はその頃、一世を風靡していた「わき毛女優」なのです。
「わき毛」の連想で鳥の名前を覚えるのをお下品というなかれ! 物事を正確に覚えることが最優先なのであ~る。ご参考までに、キューバでは「わき毛」はセクシーの象徴なんだとか!?

このように識別ポイントを自分なりの方法で覚えることが重要で、例えばカワセミの性別の見分け方は下嘴の色だけど、これを「口紅を塗っているから♀」と覚えれば、その瞬間から絶対に忘れることはないのです。

ダイゼンはチドリの仲間なので「間接頭かき」

冬羽から夏羽へ換羽中

これも同じく換羽中 胸から腹部がだいぶ黒くなってきました。


チドリとは言え、手前のキョウジョシギがムクドリと同じくらいだから、それとの比較でもかなり大きめです。

わき毛と同じく、胸毛も風になびいてフサフサに!! 
大事なわき毛はそう簡単には見せません。

秋に北から飛来した「ダイゼン」の群れ
この時は、すでに夏羽から冬羽に換羽中です。

繁殖地はカナダ北部からロシア北部にかけてのエリアで、国内では冬鳥として滞在か、春は南から、秋は北からの旅鳥として通過します。

よく似ている仲間の「ムナグロ」 
こちらも冬羽に換羽中ですが、黒いわき毛がない点にご注目!

ちなみに、ダイゼンの英名は冬羽の「Grey Plover」、米名は夏羽の「Black-bellied Plover」となっています。
「bellied」は「お腹」と言う意味で「腹をたてた」と言う意味ではありませぬ。



学力テスト Vol.375-3 その解答 ウミネコ ~ 巻き舌がよく似合う ~

 ウミネコ ~ 巻き舌がよく似合う ~

ウミネコは「直接頭かき法」
うわわ~、残念!左足でやってくれ~

200mほど先だったので、これ以上拡大するとピンボケに!

こちらは2年目の冬羽(2W)のように見えます。

成鳥ですが、頭が灰色なので冬羽。

沼津市西浦でもこんな具合!

ウミネコは日本の代表的なカモメで、どこにでもたくさん! 
浜松市内なら舞阪港や弁天島~浜名湖の奥まで。

「ウミネコの顔だけはどうしてもイヤじゃ!大っ嫌いじゃ~!」という友人がいるけど、この原因は目にあるようです。


歌舞伎の隈取(くまどり)ように、アイリングが赤いということが目をきつく見せている要因じゃろね~。

たまに見かけてドキッとするオネイサマ方のどぎつい化粧に比べると、この程度ならそれなりのインパクトはあって個性的だし、なかなかお洒落~って感じがするけど、皆さんにはどう見えるのかな?




海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると
赤い筒袖(つっぽ)の やん衆がさわぐ
雪に埋もれた 番屋の隅で
わたしゃ夜通し 飯を炊く
あれからニシンは どこへ行ったやら
破れた網は 問(と)い刺し網か
今じゃ浜辺で オンボロロ
オンボロボロロー
沖を通るは 笠戸丸(かさとまる)
わたしゃ涙で ニシン曇りの 空を見る

これはご存知、昭和の歌謡史に歴然と輝く名曲「石狩挽歌」1975年(S50年)です。なかにし礼の作詞が、実に素晴らしいよね!
この中に出てくる「ごめ」というのはウミネコのこと。
ウミネコは日本とその近海にだけ生息するという、世界の分布図から見ると ごく限られた種類なのです。


「石狩挽歌」はオリジナルの北原ミレイも素敵で、いろいろな歌手たちがカバーしているけど、これを八代亜紀が歌うと、また格段にいいんだよね~ カバー曲の中ではベストかな?!

矢代亜紀の歌には「海猫」という楽曲もあります。
一時期、八代亜紀にハマって、いつも聴いていた頃に覚えた曲ですが、私の中では「おんな港町」と共に大好きな曲。もちろん、どちらの曲にもウミネコ君が登場。

彼女の歌はどれもタングトリルが絶品なのであ~る! タングトリルって何のこっちゃ?って?
日本語で言えば「巻き舌」でござる。彼女の歌をよ~く聞くと「ら・り・る・れ・ろ」の発音は、すべて巻き舌という超絶技法!・・・そのつもりで聞いてみて下さい!

その、巻き舌を駆使して歌っているのが物まね名人の「君島遼」。
すっごく面白いからYOU TUBEで見るといいねっ!

ヒイラギを捕まえました。
背ビレのトゲなんて気にしない、気にしない!


おっと、こちらでも魚を捕まえてきました。ウミネコは潜ることはできないので、水面に浮かんでいるものを捕まえるか、他の鳥が獲ったのを搾取するかです。

軽~く一飲み!

カモメ類の口って、想像している以上にものすご~く大きく開くのです。

ウミネコの名前の由来はもちろんその「ミャーミャー」という鳴き声(地鳴き)からですが、その他にもいろいろな声を出します。今度、海岸に行ったら彼らが何を話しているのかを想像すると楽しいですよ!















学力テスト Vol.375-2 その解答 アメリカヒドリ ~ 愛しい君はホンモノなの? ~ 

 アメリカヒドリ ~ 愛しい君はホンモノなの? ~

カモが5月になんかいるわけないじゃん! と言う人は鳥のことを大雑把にしか興味を持たない人の話。もちろん多くのカモたちは北へ飛んで行ってしまった後ですが、あちこちにけっこう残っているのです。

先日、出かけた場所でも、およそ60羽ほどがいて、コガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ・・・etc.  という訳で4月以降に撮った冬鳥たちも、まだまだ登場します。


さて本題。「アメリカヒドリ」には雑種ばかりで、過去に散々振り回されてばかりだったけど、ここ2年ほどで、ようやく純血種と思われる個体に数回ほど遭遇できて、ようやく一安心!

うわわ~、後ろからの強風で自慢のおぐしが乱れてしもた~!
後頭部にかけての美しい緑色の羽の中味はこんなふうになっています。


♂の第一回生殖羽(1st Br)という個体にも初めて巡り合うことができました。数年経ったら彼女からウットリされて、モテモテになること請け合いです。

こちらは私が「アメヒモドキ」君と呼んでいるタイプ
 
要するに、「ヒドリガモとアメリカヒドリ」の交雑種です。何となく違うってのが分かるでしょ? まっ先に気になるのは、ほっぺのそばかすが異様に少ないこと。彼が日焼け止めクリームを常用してたってことはありません。

雑種の代表種としては、「アメヒモドキ」の他に「マルガモ」が有名です。これはマガモとカルガモの交配種のこと。

或る日、佐鳴湖でこんなシーンに遭遇しました。

「ん? んん? 下のヤツってもしかして・・!! ぐわ~~ん、やっぱりマガモじゃ~!」
チコちゃん感覚でボ~ッと見ていたら、この数秒間の衝撃的なシーンを撮影できなかったかもしれません。さすがさすがと自画自賛!!


♂のカルガモがコトを成就して下りた瞬間で、ちょうど雲が切れ、陽が射して順光に!

その結果、こんな「マルガモ」が誕生するのでしょう。
中央の尾羽にも注目・・・マガモほどではありませんが、わずかに上にカールしています。

カモ類はガン類やハクチョウ類と違って、毎年ペアを変えるというのが定説です。
それはそれで、より良い相手と結ばれていい子孫を残すという選択肢なのです。

カモ類は他種の鳥と比べても、はるかに自然環境下でも交雑しやすく、その中でも「ヒドリガモとアメリカヒドリ」そして「マガモとカルガモ」は、どちらも「カモ族」の中でも近縁種のため、こんな雑種が生まれてしまうのです。

※「マルガモ」についてはカルガモの相手がマガモではなく、公園などに人為的に捨てられ野生化したアヒルかアイガモであることが多い・・・という説が一般的です。

次回はヒドリガモとアメヒの交尾シーンを狙おうかなっと! 
国内ではアメヒ自体が少数なので、ハードルはものすご~く高いけどネ!

海外に行けば繁殖地が重なっているエリアもあるので、そんなところに行けばチャンスは充分! でもそれだとハードルが低くなって、つまんないし~!・・なんちゃって ブヒッ

おっとっと、大事な事を忘れてました!

私の愛すべきホンモノの「アメヒ」君 (♂の第一回生殖羽1st Br) は直接頭かきです。










学力テスト Vol.375-1 ~頭かきシリーズ その21~

 二十四節季では、もう数日で「立夏」 夏ですよ夏~!! 冬鳥や旅鳥がいなくなる前に、もうひと踏ん張りせねばならぬ!!


さてさて、次の3種類の「鳥の名前」と「頭かき」の方法をセットで答えてください。

頭かきの方法 1:直接頭かき 2:間接頭かき

今回は大サービスで全身像をご披露しちゃいます。

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