ジュウイチ ~ 一番おいしい毛虫 ~
ジュウイチ 幼鳥
あいや~、久しぶり~~!! 7年ぶりに会えました。鳴き声を聴くことはたまにあるけど、姿はほとんど見せてくれません。
この正面写真をクイズの問題に出そうかと思いましたが、これだと易しすぎるので却下。
対趾足(たいしそく)といって、足指は前後に2本ずつ。
拡大するとこんな感じ
対趾足には後ろの指が自在に動かせて、時には前指が3本になるようなミサゴやフクロウという種類と、指が前後2本ずつが基本形というトケン類の2通りあります。
※トケン(杜鵑)類というのはこのジュウイチ以外にカッコウ・ツツドリ・ホトトギスの4種類のことを指します。
トケン類と言えば ① タカ類に擬態 ② 托卵 ③ 托卵する相手(仮親)の卵の色に似せて産む ④ 仮親(ジュウイチの場合は例えばコルリ)よりもはるかに2倍ほど体が大きいのに、同じサイズの卵を産む ⑤ ヒナは他の卵よりも早く生まれて、すぐに背中に他の卵を乗せて、巣の外に捨てる・・・などなど、ものすごく特殊な進化を遂げて興味津々の鳥なのです。
今回はそのような話はどこにでも書いてあるので、エサとなる毛虫の話にスポットをあててみました。
トケン類は毛虫が大・大・大の大好物!!
まさに飲み込む瞬間!
この毛虫を調べてみました。
モンクロシャチホコ
どうやらこの幼虫のようです。8~9月頃にサクラの木などに大発生します。
成虫は翅(はね)をたたんで止まっている姿が、「鳥のフン」に擬態していることで有名です。全体的に白色〜淡い黄白色の翅をしていますが、翅の端に黒茶色の大きな斑紋があり、まるで本物の鳥のフンが木にとまっているかのように見えるのです。
モンクロシャチホコの毛虫は毒がないとのことです・・・が、何と驚くなかれ「日本の昆虫食」を食べることを趣味としている愛好家の話が載っていました。
彼らによると、このモンクロシャチホコは「一番おいしい毛虫」で、別名を「桜毛虫」といい、煎じたり炒めたりして食べると「桜餅のとても良い香りがする」のだそうな!ゲゲゲ~~です! ジュウイチ君たちもその味を充分に承知の上で食しているのかしらん?!
もちろん、トケン類は毒のある毛虫でも食べてしまいます。我々がそんな毒毛虫にちょっとでも触ったら。すぐにかゆみや痛みを覚え、ひどい時には炎症を起こしてしまいます。
そんな毒毛虫を彼らは何の躊躇もなく食べるのです。それには進化という神秘が隠されていました。
彼らは、毛虫の「毛」や「有毒な胃の内容物」をものともしない特殊な胃(毛をためてペリットとして吐き出す仕組み)を持っています。もちろん喉の構造も特殊です。
飲み込んだ毛虫の硬い毛は、鳥の胃の壁(粘膜)にチクチクと無数に刺さります。しかし、彼らの胃の粘膜は非常に厚く、剥がれやすくなっています。胃の中で毛がいっぱいになると、なんと胃の粘膜ごと毛を包み込み、ボール状のペリットにして口からペッと吐き出します。これにより、胃を傷つけることなく毛虫を消化できるというのです。
毛虫が沢山いるサクラを観察していると、あまり小鳥類がやってきません。毛虫にはあまり興味がないようです。
たまにシジュウカラが来ますが、彼らはこの毛虫を捕まえると器用に硬い毛を抜いたり、皮をむいたりして中味のおいしい部分だけを食べてしまいます。
「桜毛虫」で満腹になったらシュワッチ~と南へ旅立っていきました。
毒のない「桜毛虫」煎じたり炒めたりしたら
返信削除桜餅のとても良い香りがするとは(*^-^*)
毒毛虫でも平気で食べられる特殊な胃と喉の構造に
驚きます。トケン類の進化の神秘!! ブラボー!(^^)!
ジュウイチが毛虫を飲み込む瞬間のショット! ブラボー!(^^)!