古い資料を探していたら、むかしむかしのン十年前に、当時の支部報に載せた懐かしいクイズの原稿が出てきました・・・リメイクをしないで、そのまま出題してみようかなっと。
学力テスト Vol.417 ~ あんた誰?シリーズ その4 ~
学力テスト Vol.416-3 クイズ その解答 チゴハヤブサ ~ トンボの天敵 ~
チゴハヤブサ ~ トンボの天敵 ~
学力テスト Vol.416-2 クイズ その解答 トモエガモ ~ かつては食鳥 ~
トモエガモ ~ かつては食鳥 ~
巴模様は日本の伝統的な文様で、いろいろなバリエーションで家紋、太鼓の模様や屋根瓦などにも使われています。
太鼓と言えば・・・神田白山になりきって、講談調に読んでみて下さい。
♪ 時は元禄15年12月15日の深夜。静まり返る江戸の町に鳴り渡る討ち入りの太鼓の音~!! これぞ大石内蔵助が打ち鳴らす山鹿流陣太鼓。その太鼓の側面には「義士巴」と呼ばれる文様がくっきりと~ ♪ ・・・パパン、パン、パン(釈台で張り扇を打つ音)
ここまで書けばお分かりのように、もちろん大石家代々の家紋は巴紋で、「右二つ巴」なのです。
英名は「Baikal Teal」Baikalとはバイカル湖のことで、モンゴルのすぐ北にあるロシアの湖で、ここで採集された標本をもとに1775年に命名されました。
・・・が、繁殖地はロシア北部で、越冬地は韓国や中国南部なので、バイカル湖はちょっとルートが外れています。日本はその渡りルートに近いので、主に日本海で多く見られるようです。
世界的に見ても東洋区のごく限られた地域でのみ生息しています。なので外国人バーダーからはオシドリ、ヨシガモとともに是非とも見たいという美麗種のカモなのです。
2022年1月実施の「ガンカモ類の生息調査」を調べてみました。
それによると、カモの総数は1,585,137羽。
トモエガモの全国での合計は47,919羽で全体の3%。やっぱり少数派です。
そのうち千葉県が最も多く32,076羽でトモエガモ全体の67%を占めていました。
しかし、千葉県の記録は2019年が250羽、2020年が190羽、2021年が0羽なので、2022年は何かの理由があって、集団でルートを変えた年なのかもしれません。通常は日本海側での観察数が多いとされているのです。
2022年の我が静岡県は43羽で、お隣の愛知県は1羽。この時の静岡県でのカモ類の合計は26554羽なのでトモエガモとしては0.16%となります。
静岡県と愛知県でのカウント数を年度別に調べてみたら 2019年 / 1羽 / 0羽 、2020年 / 1 / 0、2021年 / 45 / 0、2022年 / 43 / 1 (年/静岡県/愛知県)
ほんの1週間ほど前に愛知県で6羽ほどが見つかって、鳥屋さんは大喜び!「やっと地元で見ることができた~~!!」 と、喜んでいる人もいたようです。
学力テスト Vol.416-1 頭かきシリーズ その55
10月下旬になると、毎年 庭に来てくれるジョウビタキですが、最初は♂が顔を見せたのに、いつの間にか♀に追い出されてしまったようです。どの世界でも女は強し!!
学力テスト Vol.415-5 クイズ その解答 ナキイスカ その3 ~ 大願成就とソースかつ丼 ~
ナキイスカ その3 ~ 大願成就とソースかつ丼 ~
11月の或る日、ナキイスカが出た~~!という情報が入りました! よ~く聞いてみると数年前に出た場所とまったく同じで、その時の日付にもよく似てる! れれっ?これってもしかしたら誤情報? 思い出話がいつの間にか現実に刷り変わってしまう・・・こんな話って時々あるので要注意です。悲願のナキイスカだけに疑ってかかってしまいました。
ネットに「日本鳥類観察難易度データベース」というものがあります。誰が作ったか知らないけど、それによるとナキイスカの難易度は10点法で、なぜか6番目と意外に低い。でも、自分の中では思い入れも山ほどあるので9~10点のレベル 。
その後♀がマツに止まっている写真が送られてきて「うわわ~、ホ・ホンモノじゃ~~! これは絶対に、すぐに行かねばならぬ~!!」
でもあまり期待してはいけません!期待すればするほど、外れた時にこっぴどい目にあうのは過去に何度経験したことか! 過去の教訓が、過度の期待を戒めています。
それと、珍鳥であればあるほど最も大事なのは「即、実行」! これは鉄則です!! ということで、翌朝の日の出の時間には現地に到着!
そうこうしているうちに隣にいた人が突然 「い・いたいた~メスメス~!!あそこのてっぺん!!」 と、騒ぎ出しました!
距離は70mほど先の松を指さしています。わけが分からないまま、とりあえず撮ってみたけど、よくわかりません。
すぐに飛んでしまったので写真を確認・・・そう言われてみればそうかなあ?翼の白線が葉っぱの陰からわずかに見えているような気が・・・というのが写っています。
これでは「めでたくハナマル!!」という訳にはいきません。焦る気持ちを抑えながら次のチャンスを待たねばなりません。
そして運命の時はそれからしばらくしてからのこと。
ボーっと前面を眺めていると、左側の雑木林の暗がりの枝に一羽のイスカが降りてきました。水を飲みに来たんだな・・・と思って双眼鏡で見ると、何と何と赤い体にくっきりと白い2本線が!! 「あわわわわ~~!!」 もう言葉にもなりません! 距離は15mを切っています!
あまりの突然の出逢いに双眼鏡を持つ手が震えてしまいます。レンズを向けても薄暗くてすぐに探せません!! 「は・はやく、早く、早くしないといなくなっちゃう~~!!」 焦りまくってレンズを構える手のもどかしいことといったら・・・。
人には知ったかぶりで、感度やシャッタースピードをいつも頭に入れておいて設定するべし!なんて偉そうなことを言ってるのに、今回はそんなことは頭から吹っ飛んでいます。
赤い体にピントが合った時、ようやく2本の白線も目に飛び込んできました!
永年の夢がかなった瞬間です! ようやく悲願達成! 大願成就です~~!!! 多分、数分間はこの枝に止まっていてくれたと思うけど、よく覚えていません。いなくなったあとも茫然自失! まさに夢心地とはこのことかいな?! でも、ほっぺたをつねったら痛いじゃん!!
松ぼっくりをこじ開けて、半透明の薄っぺらい実を食べる様子まで丸見えです!
過去にイスカの食事を何度か見ているけど、こんなにしっかりと見ることができたのは初めてのこと! しかもイスカじゃなくて、あこがれのナキイスカだなんて!! もう死んでもいい~~という気持ちになりました。
学力テスト Vol.415-4 クイズ その解答 ナキイスカ その2 ~ 悲願達成 ~
ナキイスカ その2 ~ 悲願達成 ~
虎ファンにとって18年ぶりの「アレ」と、その先にあった「アレのアレ」までを、38年ぶりに手に入れたのは夢の夢だったことでしょう! まずはおめでとうございます!!
さて本題!
かつては「嶋交喙」と呼ばれていたけど、「嶋」を「鳴」と読みまちがえて「ナキイスカ」となったという説があります。「嶋」とはたぶん北海道のことなのでしょう。
学力テスト Vol.415-3 クイズ その解答 ナキイスカ その1 ~ ナキイスカって? ~
ナキイスカ その1 ~ ナキイスカって? ~
まずは「ナキイスカ」ってどんな鳥なの? ということから調べていきましょう。憧れの鳥「遥かなるナキイスカ君」に逢いたいと思ったら事前に、お勉強が必要なのです!!
「イスカ」との違いは?・・・という点で、♂同士で比較してみると
1.「ナキイスカ」は中・大雨覆と三列風切に白斑があり、「イスカ」にはそれがない・・・これは今回しっかりと確認できました!!
2.嘴が交差している・・・この点はほぼ同じです。図鑑には「イスカの方がやや太い」と書いてあります・・・今回は判りませんでした。
3.「ナキイスカ」の囀りは「イスカ」に酷似していて「ピョッ、ピョッ」とか「ギョッ、ギョッ」または「ビュッ、ビュッ」と鳴くと書いてあります・・・今回は聴けませんでした。
4.体の色は「ナキイスカ」の♂はピンク味のある赤で、「イスカ」の♂は赤橙色・・・これも、見ている時はよく判りませんでした。
5.サイズは「ナキイスカ」は15㎝で、「イスカ」は17㎝でひと回り大きい・・・並んでいた写真が撮れなかったので、よう判らん!
6.「ナキイスカ」は「イスカ」よりもはるかに稀! ということは、滅多やたらとはにお目にかかれないのです!! 見られるのは品行方正で、なおかつ鳥運の極めていい人、またはその鳥運を持った人に便乗しちゃった人に限られるのです。
学力テスト Vol.415-2 クイズ その解答 ノゴマ ~ 一点豪華主義 ~
ノゴマ ~ 一点豪華主義 ~