学力テスト Vol.371-4 その解答 おまけ ~構造色 その2~

 構造色ーその2

ヒトに見えている色は2つに分けられます。①色素が出す色と、②形が造る「構造色」です。今回は鳥以外の「構造色」も紹介してみましょう。

その前に、「構造色」について、日毎に激減している脳細胞をフル活動し、自分なりに咀嚼して、一番わかりやくす説明できるようにまとめてみました。

フィ~~これだけでどっと疲れてしまったわい!! 少ない脳細胞を使うのは、この歳になるとものすご~く億劫になります。それをフルに活動させると甘いものが欲しくなる・・・あとで大福餅でも食べようかなッと。

『構造色はそれ自体は色のないものだが、光の波長あるいはそれ以下の細かな構造をもつことで色を持つ現象とか『構造色とは光の干渉や回折、散乱などの光学現象を起こして発色するとか『構造色は色素が出す色とは違った美しさ』とか『構造色はその形が壊れなければ、いつまでも発色する』・・・云々かんぬん

何だか解ったような解らないような・・・頭がクラクラ。ああ、めんどくさいのは大っ嫌い! こんな呪文のような文章で頭をひねるよりも、目で見た方が手っ取り早いねっ!! 

こちらは「チョウトンボ」の♂
みごとな「構造色」にウットリして、撮るのも忘れてしまいそう

甲虫で「構造色」の代表種と言えば「タマムシ」君

タマムシで最も有名なのは法隆寺所有の国宝で、飛鳥時代に作られた「玉虫厨司(たまむしのずし)」。死んでも色が変わらないこと・・・これぞ構造色の特徴!! に目を付けられ、そこには約2600匹のタマムシの鞘翅(さやばね)が装飾として使われているんだそうな。


同じく甲虫には「ニジゴムシダマシ」という、名前とはかけ離れたような美しい虫もいます。サイズは5~7mmほどです。

こちらは「アカガネサルハムシ」

こちらも7mmほどの極小サイズで、しかもブドウが大好物の害虫なので農家の敵!! ということもあってタマムシ君の人気には遠く及びませんが、ハムシ類の中では最美麗種のひとつ!!・・・美しさではタマムシ君に負けてないでしょ?!?! 初めて見つけた時は大興奮したのを覚えています。

何とクモにも構造色が!! 
こちらは「アオオビハエトリ」

 
「キアシハエトリ」♀

ミドリシジミ♂ こちらは緑色に

ミドリシジミ♂ 
同じ個体の撮影ですが、角度が変わると鮮やかなブルーに輝きます!

最後は、私の大好きな「オオセイボウ」君
漢字表記では「大青蜂」で、セイボウの仲間では最大です。

オオセイボウは曇っていてもいつも青く美しく見えるので、もしかしたら「構造色」ではないのでは?と思って、念のために調べてみました。
「月刊むし」という専門書の「日本のセイボウ~飛ぶ宝石」2010年6月号に、セイボウは「構造色」と書いてあったので一安心。


オオセイボウは英名を「jewel wasps」または「ruby-tailed wasps」といいます。
そしてセイボウは生態面でも変わりもので、相手の労働力を利用する寄生蜂で、その行動がカッコウに似ていることから「cuckoo-wasps」とも呼ばれています。
※waspsとはスズメバチ科・ジガバチ科などの大形のハチの総称です。

実は、ヒトも「構造色」を作る技術を持っています。あの虹色にきらきら光るCDやDVDはその代表種! CDの細かい溝に当たった光がいろいろな色に分かれたり、強弱で色が変化しているのです。

ネットで「構造色 衣類」で検索したら「構造発色繊維(モルフォテックス(R))」というのが出てきました。具体的な写真が見つからないので想像するしかありませんが、きっとモルフォチョウのようなすごい色を狙っているのでしょう。

でも、賢いあなたはそんな上っ面で男の気を引くよりも、知性を磨いて勝負した方が間違いなく勝てるってこと、知ってるよね! 男は最初は見かけに騙される・・・おっと間違い、見かけにフラフラっとなるけど、そんなのには3日もすれば、すぐに飽きちゃうからさっ!

「虹色のチョコレート」というのもYou Tubeでいろいろ見つけました。黒いチョコレートと分光シートがあれば素人でも出来るようです。
来年のホワイトデイにはこんなのを作ってお返しをしちゃおうかなっと! デヘッ!

いやいや、やっぱりこれは知識だけに留めておいて実行するのはヤメ! 残された時間が少ないのに、そんな悠長なことをしている場合ではないのです! 





3 件のコメント:

  1. ミドリシジミの緑が角度が変わると鮮やかなブルーに輝く変化が凄い!
    オオセイボウは曇っている時にも青く美しく見える構造色なんですね。
    チョウもトンボも虫もクモも構造色があるんですね~
    チョウトンボ一度だけですが初めて見たとき、
    青くひらひら舞っているのは何だろうと、
    蝶だと分かり驚いた事を思い出します。
    それにしてもfuutenhideさんの勉強の深さ多さには驚きます!(^^)!

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  2. 鳥や虫が好きなので、それを観察したり、調べるのは苦ではないのですが、好きなこと以外のこととなると、おっくう&苦痛が伴ってくるのです!
    困ったもんです。
    来年は誰かさんのために「虹色のチョコレート」に挑戦してみて下さい。

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  3. 「虹色のチョコレート」の作り方検索してみてきました♬
    分光シートを買えば作れるんですね。
    でも、やっぱりおいしいチョコレート買っちゃいます!(*^-^*)

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