マガモ ~これぞ真打ち~
マガモ君の頭かきは「直接型」
「頭かき」を始めると、けっこう長時間・・といっても数十秒ですが、やってくれることが多いので撮りっぱぐれになることはありません。
というか、カモの昼間は寝ているか羽繕いの時間が多いし、頭かきはその一連の流れなのです。だから待ってさえいれば、ほぼほぼ撮れるのです。そういう意味では、いつ「頭かき」をするかどうかわからない他の鳥と違って、撮る方にとっては緊張感がないのが玉に傷!
マガモは漢字では「真鴨」と書きます。「真」とはその種類のなかで一番標準的なもの、すなわちど真ん中・・・カモの中のカモじゃ~~! という意味です。
さてさて、毎年実施されている全国の「ガンカモ調査」の結果でも、2位のカルガモの倍以上のダントツの1位を毎年、保持しています。
ちなみに、その数は2021年の全国のカウントでは366,383羽でカモ類全体の25%を占めているのです。もちろん静岡県の集計でも堂々の1位!
頭の色からハンターなどからは「青首」とも呼ばれているけど、この場合の「青」は「緑色」のこと。
「アオバト」でもわかるように、日本では古くから「青」の中に「緑色」も含まれているのです。拡大してよ~く見ると緑色の部分とは別に、後頭部に青紫色の部分が・・・
これは全体が紫色に見えた瞬間!
肉眼で見えたのと同じ色が写真でも再現できてました。
一言メモ:色を体系化して表現するのに、色相を環状に配置した図があります。
一般的に使われているのは「マンセル色相環」という色相環ですが、それを見てもらえば分かるように、基本の5色相のうち赤・黄の次に、緑・青・紫は隣り合って並んでいます。マガモの頭もこの仕組みで光の波長の違いによって色が変化しているという訳です。
遥か彼方の昔、仕事で使っていた用語をチラッと思い出してしまいました。
マガモの頭部や翼鏡は「構造色」という仕組みで、太陽光の角度の反射によって青や緑、紫に見えます。今どきの言葉では「ばえる」って言うのかな?
「構造色」についての詳しいことはネット検索でどうぞ。
飛翔中でも♂の尾羽は立っています。
この尾羽は飛行機で言うところの「垂直尾翼」に当たる部位で、飛行の際の安定性に欠かせない役割を担っているのです・・・というのは、ウソです!
尾羽の中央に左右で2枚づつ合計4枚がカールしていますが、これは♀へのアピールと考えられています。
ん、んん? 中央に何やら変なのがいます。
拡大したのがこちらです。
嘴はマガモの♀の色で、顔の一部は♂・・・どうやらマガモと何かの雑種の♂と見ていいようですが、注目すべきは尾羽! しっかりと中央部の羽根がカールしています。
ご近所で飼っている「コールダック」という、アヒルの半分以下のサイズの可愛いアヒル君。
今回、撮影はできませんでしたが、彼の尾羽もしっかりとカールしていました。
このように雑種になっても、家禽になっても、原種であるマガモのカールという遺伝子はしっかりと受け継がれているのです!
マガモの頭が紫に見えることあります!構造色!ばえますね~(*^-^*)
返信削除尾羽のカールは雑種であってもマガモが入っている印ですね。
色を体系化して表現するのに、色相を環状に配置した図があります。
返信削除一般的に使われているのは「マンセル色相環」という色相環ですが、それを見てもらえば分かるように、基本の5色相のうち赤・黄の次に、緑・青・紫は隣り合って並んでいます。マガモの頭もこの仕組みで光の波長の違いによって色が変化しているという訳です。
昔々、仕事で使っていた用語を思い出してしまいました。
せっかくなので、これは本文にも転載することにしました。
「マンセル色相環」色を体系化して表現しているんですね。
返信削除検索してみてきました♬
fuutenhideさんは、
もしかしてファッション系にかかわるお仕事だったのかな?(*^-^*)