ナベヅル ~ 鍋のスス? 修道女? ~
ナベヅルの英名は「Hooded Crane」これをそのままWikiで検索し、日本語変換すると「フード付きのクレーン」と直訳されていました。
「Hooded Crane」とは「フードをかぶったツル」という意味で、これは学名の「Grus monacha 」と同じ意味です。「Grus 」はツル、「 monacha 」は修道女。すなわち「白い布を頭からかぶった修道女」に見立てたのです。
和名の「ナベヅル」はその体色から、鍋底についたススのように黒い色をしていることから「鍋鶴」と名付けられました。 さて、今回の名付けのセンスはどちらに軍配が?!?!
ナベヅルの繁殖地はロシア南部のアムール川やウスリー川流域、秋には10月中旬に朝鮮半島経由で日本に渡って来ます。この2羽はその途中で仲間とはぐれて浜松近隣に来てしまったのかな? それとも愛の逃避行?!
従来の足環だけの標識調査だけでは困難だった「鳥の渡りルート」などについては、ツルなどの大型鳥類の場合、背中に小型発信器を装着して、それを人工衛星による追跡という形をとることにより、正確な位置を測定してデータが得られるようになっているのです。しかも最近では超小型の発信器で小鳥への装着もできるようになったとか。鳥の渡りを理解する・・・それは大きく言えば、自然の仕組みを理解する、すなわち未来に関わることに繋がる大事な事なのです。
※「鳥の渡り」に関しては謎ばかりですが、調査の歴史はまだまだ浅く、これがないと全く分かりません。詳細は『鳥類標識調査』環境省 をご覧ください。
あとは山口県の周防市にも少数が定期的に飛来するだけ(今季は28羽)。これだと、もし鳥インフルエンザが蔓延したら一気に絶滅となってしまいます・・・現に、今冬は出水市でそんな騒ぎがあっただけに大いに心配されました。
そんな中、三重県に今季48羽のナベヅルが飛来したとのこと。前期も4羽が越冬の実績があるので、もしこれが今後も恒常的な越冬地になってくれたら、一気に絶滅という心配事が、ほんの少しでも和らぐというものです。
鍋底についたススの色から「ナベヅル」と名付けられたんですね~(;'∀')
返信削除鹿児島県の出水市に飛来するツルの85%がナベヅル!!
世界のナベヅルの80%以上が出水市へ越冬に来る!驚きです!!
ナベヅル君の直接頭掻き、迫力ありますね!
ナベヅルカップルのヒソヒソ話。楽しい翻訳に(*^-^*)��
「鳥の渡り」に関して興味がわくように追記しておきました。
返信削除ありがとうございます!!
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