学力テスト Vol.301-3 その解答-2 ムササビ

ムササビ
モモンガと同じくリスの仲間だけど、こちらは国内最大で、しかも日本の固有種です。

2月末日、ここはとある神社。日没後30分くらいからムササビ君たちの活動開始! 静まり返っていた林内の、多分このあたりと見当をつけた方角から「グルルル~~~」という声が聞こえてきます。それと小枝が地面に落ちる音を頼りに、まずおおよその方向を探します。茎から折って葉を食べるので、それを落としたときにカサっと小さな音がするのです。

懐中電灯を前方に向けていたら、いきなり左頭上の高さ3mくらいのところをシュ~ッと何か黒い影が飛んで通り過ぎました。
「あっ!」と思う間もなく、ガサっと音がしました! すぐ近くの木に止まったようです。これは大チャンス~!!


その方向にライトを向けると・・・「おおっ、いた~~、やった~~!!」っと、心の中で叫びます。 か、かなり低い!! それからすぐに上に昇ってしまいましたが、どうやら途中で止まった様子。


幹の陰に隠れたけど、顔を見せながらもジッとしてくれています。

とにかく、こちらは一人なので、ライトを三脚に縛ってムササビ君に向けて設置、それからもう一つの三脚付きのカメラを構えるので、もどかしいことこの上なし!
動かれたらそれまでなので、もう大慌て!! こんな時は助手がいてくれたらどれだけ助かることか!!

ムササビのほほには特徴的な白い帯模様があります。これは「白門」と呼ばれます。


これで地上高15mくらい


こちらは白門の模様が違うので、別個体だと識別できます。

別名は「野ぶすま」
まるでふすまが飛んでいるようだと、江戸時代の人はそう呼んでいたそうな。
でも飛んでいる姿は、座布団のほうが近そう!!
それに比べると、モモンガは小さくて白っぽいので「空飛ぶハンカチ」!


腕の左右に、うす茶色の耳のようなものが見えるけど、これが畳まれた状態の「被膜」です。飛ぶときは両手両足を拡げ、この被膜を拡げてグライダーのように滑空するのです。

その飛ぶところを撮りたいんだけど、それは照明助手がいてくれないと至難の業!
次回こそ座布団を撮りた~~い!!

おまけ


40年ほど前、初めて買ったカメラを持って、スキップで天竜川河口へ。
そこで撮ったのはオジロワシ!!! 右はトビです。記念すべき一枚!


この時に思わず出た言葉は今でも憶えています。
「うわわわ~~~、『空飛ぶタタミ』じゃ~~!!」












2 件のコメント:

  1. fuutenhideさんの野生動物への探求の旅は長いですね(*^-^*)
    40年前に撮ったという真っ青な空にオジロワシ、すごい迫力♬
    夜の撮影は大変ですね。ムササビくんの顔の白線や可愛い目、そして被膜までしっかり映って見事です!いろいろな生き物がいると改めて学習させて貰っています♬

    返信削除
  2. 飽きっぽい性格にしては、よくもまあこんなに長く続いたもんだと我ながら感心! ビギナーの頃に探鳥会に出席すると、花が大好きでたまららい人、動物のことなら何でも知ってる人、星が大好きな人・・・などエトセトラ! 多分こういった、いろいろな人たちと知り合えて、おつきあいできたのが長続きしてきた要因なんだと思います。
    年齢や社会的地位なんてのも全然関係ないから尚更です。

    返信削除