クリハラリス
ものすご~く頼りないけど、おぼろげで、もわ~んとした記憶を思い出すと、浜松へ引っ越してきた40年ほど前は、佐鳴湖公園に行っても、タイワンリスを見た記憶がないし、長野県の山中湖とか戸隠などへ鳥見に行った時にも見たことがな~いっ!
ん?んん?っと思って調べてみたら、現在の分布域はけっこう局所的!!
しかも浜松はその中でも有名な場所!!・・・らしい! ぐわわわ~~~ん!!!
へ~、神奈川以北ではいないじゃん!!何でじゃ?! なんで浜松が有名なんじゃ?!
「原産地は、インド東部、マレー半島、中国南東部、台湾。伊豆東海岸と浜松市で野生化している。伊豆東海岸の個体の腹部は灰褐色、浜松市の個体の腹部は赤褐色のものが多い。」
確かに近所の佐鳴湖や浜松城公園にいるのは腹の赤いヤツ!
和名は「クリハラリス」で、俗称が「タイワンリス」というらしい。
いろいろ調べていくうちに原因がわかりました。浜松と言っても、元々は「浜松城公園」だということです。
ここには1950年(昭和25年)~1982(S57 )まで32年間、動物園があったのです。家からはそんなに遠くないので、まだ幼い子供たちを連れてよく遊びに行きました。
※現在の動物園は1985年から舘山寺に移転してます。
ここまで話せばもう、皆さん察しがついたと思いますが・・・そうです! 元々はこの動物園から脱走した「タイワンリス」が野生化したのです。
現在、この浜松城公園にはタイワンリスが、それこそゴマンといます。そして、そこからそう遠くない佐鳴湖や四ッ池公園にもごっそり!!
いずれは県立森林公園にも!と危惧されているのです。
彼らは林が繋がってなくても電線を使って移動するのです。その時のすばしこさと言ったら、サーカスの綱渡りなんてもんじゃござんせん! その早いこと早いこと!!
羨ましい限りの、この腕力と腹筋力!! 枝から枝へのジャンプも1m位は朝飯前
気候は温暖だし、エサは豊富だし・・・と、タイワンリスにとってはもってこいの環境だらけ! そこへもってきて繁殖力も強いときた!!
年3回、産むこともあり、子供を産む平均は1回に2匹だそうな。
ちなみに天敵は、ヘビ、タカ、カラスなどですが、この程度じゃとてもじゃないけど、その旺盛な繁殖力についていけません。
だから一度、森林公園に侵入したら、ジ・エンド!!
だから一度、森林公園に侵入したら、ジ・エンド!!
タイワンリスが「特定外来生物」である・・・というか、「特定外来生物」という言葉自体を知らない人とか、興味を持たない人が多いし、毎日エサをやりに来るジジババもいます。やめてくれ~~!!
ナンキンハゼを手繰り寄せているところ (佐鳴湖)
シジュウカラやコゲラなどの小鳥の卵を食べたり、農作物を荒らしたり、挙句の果てには人家に侵入して巣を作ったり、柱をかじったり、電線をかじって停電騒ぎを起こしたり、もちろん在来種のニホンリスへの影響も大!!と、被害は深刻なんですぞ!
真夏になると冷たい枝に腹を当て、天然クーラーで気持ちよさげにお昼寝
こんな仕草を見ると、ついつい「かわいい~~~」って言いたくなっちゃうのかね~
若いオネイさまがたもスマホで撮ったりしてます。
でも絶対に餌をやってはいけませんぞっ! 見かけの可愛さに騙されちゃダメ~!
「特定外来生物」というのは、ヒトが持ち込んだのがそもそもで、それが脱走&時には捨てたのが、後々に自然界に大きな影響を及ぼすというのがお決まりのパターン!
このタイワンリスも場所によっては、公園でわざわざ放し飼いにしたというところもあるとのことです。バッカみたい!
鎌倉での被害は聞いたことありますが、浜松でも被害が・・。
返信削除可愛いけど増えすぎるとホント!困りますね!