学力テスト Vol.294-2 その解答 ハシビロガモ

ハシビロガモ
何といっても最大の特徴はあのデッカイというか、まさしく異様なくちばし!!
カモ類は世界で160種、国内でも42種もいるのに、こんな嘴をしたのはこれだけ!!
どうしたらあんなふうに進化するんだろうといつも不思議に思います。

でも写真に撮るにはすっごく魅力的で美しいカモだよね~ いくら撮っていても飽きがこないんだよね! 今回はその特徴をつまびらかにしていこうかと思います。

余談だけど、政治家ってわざわざ難しい言葉や英語を混ぜるね~、あれって、「俺様はいろいろ知ってるんだぞ~」っていう自己顕示欲の現れなのかな? 

この「つまびらか」も、よく安倍首相が国会の答弁で使う言葉。 ああ、ヤダヤダ!! 背中がむずがゆくなる~! やっぱり慣れない言葉は使うもんじゃないな~っと。


まずはこのくちばしの横から出ている櫛状のものに、とくとご注目!! 
これは「板歯(ばんし)」と呼びます。

ザトウクジラがオキアミを食べる時の方法と同様で、口の中に貯めこんだ水をろ過してエサ(プランクトンや水生昆虫、水生植物の種など)だけを残すようにできています。
どのカモにもあるらしいけど、ハシビロガモは特にこれが発達しているんだってさ!


ハシビロガモは古くは「めぐりがも」とか「くるまがも」と呼ばれていました。それは集団で水面上をグルグル同じ方向に回りながら餌をとる習性から付けられています。

この行為は、回って渦を作ることによって水中のプランクトンを中心部に集めて、それを、この大きい口で飲み込むのです。写真でも右旋回で渦ができているのが見えると思います。
 

この写真でも30羽ほどが集団になって回っているし、左の方からまだまだ仲間が集まってきています。
ネットで「水の渦を作る」で検索すると、「ペットボトルで渦を作って観察する」とか「風呂で渦を作る」・・・などが載ってます。

カモ君たちは生まれながらにして渦のつくり方を知っているんです! しかも共同作業ならさらに大きい渦ができることも!
水面下では、きっと一生懸命、足をバタバタ動かしているんだろうな!?!?


英名では何というかって?!「Shoveler」すなわち、シャベルを使って働く人・・・という意味です。
これは和名よりも、英名の方がユーモアがあって面白いね~


頭部は通常は緑光沢ですが、角度によってこのように濃い紫色にも変化します。
これは「構造色」と呼ばれ、カワセミやタマムシなども同様です。

「構造色」のことを詳しく知りたければ自分で調べてねっ!
書くのは簡単だけど、自分で調べると忘れないだろうからさ! 頭の体操ですぞっ!




2 件のコメント:

  1. ハシビロガモの写真と楽しい解説有難うございます(*^-^*)
    「板歯」初めて知りました。良く撮れていて驚きます!♬
    皆で輪になって渦を作ってプランクトンを集めてるなんて偉~い!
    構造色は光の反射によって見える色ですよね♪
    「Shoveler」って楽しい名前!(*^-^*)

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  2. 素早いレスポンスに感謝感謝!! この反応こそが私のやる気・元気の源となるのです!!

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