名前の通り北米が居住のベースのカモで、逆にヒドリガモは北米に行けば珍鳥扱いです。
日本では一応、珍鳥扱いではあるけれど、飛来数が結構あるのでド珍鳥ではないのです。
これは遠征先で撮ってきたホンモノ
今回のお話はここからが本番。
アメリカヒドリ通称アメヒで何よりも厄介なのがヒドリガモとの 雑種=交雑=ハイブリッド !!
カモは雑種が多いことで知られているけど、その中でもアメヒとヒドリは多分一番多い組み合わせなんじゃないかな?・・・というくらいにホントによく見つかります。次に多いのはマガモとカルガモの交雑。
まず交雑について、気になっていたのでいろいろと調べてみました。
1.そもそもカモの交雑が一番目につく理由は?
これは他の鳥に比べてカモ類はじっくりと見る機会が多いから・・・と書かれていました。なるほど納得。
と言っても見つかるのは、アメリカの鳥類学者の説によると6万分の1程度、日本の専門家の話でも1万分の1くらいで、これは「そんなにはいない」と思われそうだが、両親の特徴を50%ずつ示しているとは限らず、目立たない雑種もいて、かなり見落とされているからということらしい。・・ということで、いずれにしても数の上ではお宝発見!!
2.アメヒとヒドリで交雑が多いのは、近縁種一同じカモ(Anas)属 一で、その繁殖地が一部でラップするから・・・ふーん、そうなんだ~!
基本的にはヒドリはユーラシア大陸の北部で繁殖し、アメヒはアラスカで繁殖。
一部でラップというのはシベリア東部周辺のことじゃね。
さて、講釈はこのくらいにして写真で比較してみましょう。これなら一目瞭然!
手前がヒドリで、奥が交雑個体
これも交雑個体
これだけ、交雑の特徴が出ていれば迷うことはありません。
今シーズン、地元で撮ったホッカホカ写真
まともなというか、図鑑に出ているようなアメヒは、地元ではここ長いことお目にかかっておりませぬ。今シーズン撮ったこの個体はここ数年ずっと観察していた中では、最も図鑑に近い感じでした。以下、大事な識別ポイントをチェックしてあるので順にご紹介!
まずは1.脇羽根と 2.顔 ・・・の2ヶ所の比較
識別ポイントの脇羽が白くて、このポイントは合格として◎! 顔にはゴマ塩模様もあるけどやや少ないので△、ここまではそこそこ満足ですが、気に入らないのは嘴基部を取り囲む黒斑が見えないこと。図鑑では見えにくい個体もあるとは書いてあるのですが・・・
ヒドリガモの脇羽根は、細かい波状の横斑があって灰色です。
3.緑色に光る翼帯は細めです。
ヒドリガモの方が翼帯が太いです。
色の違いは写真を撮った時の条件の違いだから気にしないでネ!
やっぱり今回も雑種なのかなあ?!?! ああ、ホントにややこしい~~~!!!
だけど、暇つぶしにはもってこいの題材なのじゃ!?!?
ヒドリガモはかなり見る事がありますがアメリカヒドリはまだ見た事はないです。
返信削除交雑個体はややこしいですね。私も注意深く観察して見ようと思います♬