名前負けしてないヒゲ

この里山にはいろいろなオトシブミたちが住んでいます。
中でも私が好きなうちの1つがこの『ヒゲナガオトシブミ』。
イタドリの葉が食草なので、メスはその草を巻いて中に大事な卵を1個だけ産みます。このように巻いた葉を茎の根元でチョキンと切り落とします。地上に落ちても大丈夫! 何重にも巻かれた葉っぱのおかげで風雨にも耐えられるし、寄生昆虫からも保護されています・・・多分ね!
多いときはこの作業を一日に何回も繰り返しますが、1つ巻き終わるのが1時間くらいかかるのでかなり重労働のようで、巻き終わると一休みしているのをよく見かけます。お疲れさまで~す!

これはもう卵を中に産んだ後で、最後の仕上げに近い巻き上げ工程です。

赤ちゃんはこの葉っぱ・・・オトシブミの場合は揺籃(ようらん)とか、ゆりかごと呼びますが・・・の中で葉っぱを食べながら成長していきます。そして1ヶ月くらいでこの揺籃の中から成虫の形となって生まれてきます。


こちらはメス。名前ほどにヒゲが長くないじゃんって? 
「ヒゲナガ」はオスがりっぱなヒゲをしていて、メスはそんなでもないのであ~る。

こちらが名前の由来のオス! どう?りっぱなおヒゲでしょ?!?



1 件のコメント:

  1. オトシブミの寄生昆虫って、どんな手を使って寄生するんでしょうね?ハエの仲間だったら、揺籃を作っているときにこっそり?ハチの仲間だったら、作られた葉藍に外側からブスリ?気になるなぁ~・・・そんなシーンの写真ってないですかネ。

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