ヒドリガモ ~ デコちゃん ~
ヒドリガモは全国的にも渡来数がベスト5に入るほど、たくさん渡ってきます。
佐鳴湖でも例年200羽ほどが見られます。
おでこのクリーム色を「緋色」と見立てたのが名前の由来で、江戸時代の頃にも「ひどり」と呼ばれていたのだとか。
英名はユーラシア大陸の北方で繁殖するので「Eurasian Wigeon」。「Wigeon(ウィジョン)」というのは、このカモの鳴き声をオノマトペで表したものなんだそうな。
おっと、オノマトペというのは擬音語のことです。外国人には、この笛を鳴らしたような「ピューイ」という鳴き声がそのように聞こえたのでしょう。
このカモの特徴で時々書かれているのが、この台形のような四角い頭! ひたいが垂直にあがって、そこから先がポコッとへこんでいます。
このフォルムが独特なのでよく覚えておくといいと言います・・・が、
カモの頭の形なんて、こんなふうにしょっちゅう変わるけど、何かの時にこれを披露すると「おおっ、お主なかなかできるな?!」と言われるかも?!
ヒドリ君たちはベジタリアンで水草や海草類が大好き!
チラ見は可愛い顔をしていておとなしそうだけど、「うっひゃ~、そこまでやるんかい!」というくらいにオオバンからエサを奪い取ったり、結構えげつないことをやります。
♂は翼鏡の美しさはもちろんのこと、雨覆の純白がよく目立ちます。
飛んでいても♂の雨覆はすぐにわかります。
こちらは「アメリカヒドリ」君
近縁種で北米では普通種です。英名は「American Wigeon」。こちらのおでこは、さらに淡いクリーム色で、特に目から後方へかけての緑色がビューチフル!!
ヒドリガモとはロシアのチュコト半島(またはチュクチ半島とも呼ぶ)と、アメリカとの国境付近で繁殖期の分布が重なるので、よく交雑種が産まれています。
ヒドリガモの中には、この交雑種がよく紛れ込んでいるので、それを探すのも面白いです。
100羽ほどいれば1羽くらいはいるかも?
もちろん、このアメリカヒドリを見つけることが最優先なことは言うまでもありません!
この交雑種の件に関しては何回も載せているので、そちらをご覧ください。
表紙右側の索引で「アメリカヒドリ」と検索すれば出てきます。
このカップルから交雑種が産まれることはなさそうです。
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