ノグチゲラ ~ 大欲張りな野望 ~
ノグチゲラは1887年に沖縄県で発見されました。今から137年前のことです。
ノグチゲラは世界でも沖縄本島のヤンバル地方にしか生息していないという特別天然記念物。その数は推定でも約400羽といわれるような超レアものなのです。
一番気になるのはその名前の由来・・・種名に人名?が付くというのはよくある話です。
まずは学名をチェックしてみると「Sapheopipo noguchii」で意味は「野口の明確なキツツキ」です。
英名は「Okinawa Woodpecker」または「Pryer’s
Woodpecker」で「Pryer’s」とはノグチゲラの標本を提供したプライヤーという人物の名前。
ノグチゲラは英国の鳥類学者シーボームによって新種として記載されました。その際の標本個体の提供者であるプライヤーに関わる名前だと言われているのです。
「ノグチ」はもちろん人名で、プライヤーと関わりがあった明治初期の通詞である野口源之助に由来するという説が有力のようです。
はっきりとした証拠はないようですが、プライヤーが滞在中に野口源之助に世話になったお礼に、ノグチゲラの学名に彼の名前を付けたのかも?
朝ドラで植物学者の牧野富太郎博士のことをやっていたけど、あの時も新種の笹を発見した時に、寿衛子さんという愛する妻の名前を学名に付けていましたよね! 寿衛子笹 →「スエコザサ」。それにしても浜辺美波ちゃんは可愛かったな~
かの有名な詩人、石川啄木がどうして啄木という雅号を使ったのかというのも気になって調べてみました。どうやら故郷の盛岡にはキツツキが沢山いたので・・・ということらしい。
過去にも出てきた話だけど、キツツキの仲間の足指は対趾足(たいしそく)・・・すなわち指が前後に2本ずつとなっています。垂直に止まって体を支えるのには、対趾足の形というのが理想的なのです。
ノグチゲラの色はヤンバルの森に溶けこんでいて、あちこちで声はすれども姿を見るのはなかなかやっかいです・・・ほとんどはチラ見程度ですが、今回は運よく明るいところでも見ることができました。
あわよくば「デイゴの花に吸蜜に来る♂を撮る!!」という大欲張りな野望は叶いませんでした。特別天然記念物で、しかも稀少種なんだから見られるだけで充分なのにさっ!
どうやら「見たい見たい~~、絶対に見たい~~!!」という欲望のオーラが強すぎて、さながら「巨人の星」の星飛雄馬の如く、眼光からメラメラと炎のオーラが出ていたのかも?
ノグチ君はデイゴに飛んで来てはくれたのですが、こちらの殺気を感じたのか、デイゴの花には近づいてくれませんでした。トホホ・・・
もっと自然体で、さりげな~く接しないとダメだね~と、深く反省せねばなりませぬ。
この自然がいつまでも残せますように!
ヤンバル地方にしかいないノグチゲラ。
返信削除明るいところでの出会いは貴重だったんですね!♬
羽を広げた写真♬綺麗ですね\(^_^)/
対趾足であることが良く分かります!