オーストンオオアカゲラ ~ 南国の黒い鳥 ~
英名は「Owston’s White-backed Woodpeker」
オオアカゲラの亜種の一つで奄美大島にのみ生息しています。国の天然記念物に指定されていて、レッドリストでも絶滅危惧Ⅱ類になっています。
鳥名に付いている「オーストン」こと「アラン・オーストン」は明治時代に日本に滞在したイギリスの貿易商で、特に鳥類の収集をして研究者に標本を提供していた人物です。
※オーストンヤマガラやオーストンウミツバメもこの人にちなんだ名前です。
こちらは「オオアカゲラ」
比較すると分かるように「オーストンオオアカゲラ」の方が体全体が黒っぽいです。
「グロージャーの法則」というのがあって、北から南にいくにつれて黒っぽくなる傾向にあります。これはシジュウカラやヒヨドリでも同じ傾向で、南に行くと黒っぽくなって別亜種の扱いとなっています。
ドイツの動物学者であるグロージャーは、より湿度の高い生息地にいる鳥は、より乾燥している地域の親戚よりも暗い色になる傾向があることを発見した。52種の北米にいる鳥類の90%以上がこの法則に適合している。
低緯度地域では太陽光が強いため肌を太陽から守らなければならず、 反対に高緯度地域では少ない太陽光をなるべく多く取り込まなければなりません。そのため低緯度地域ではメラニン色素を生成して肌を黒くして太陽光から守り、逆に高緯度地域では肌を白くして少ない太陽光を効率的に取り込んでいるのです。
ヒトも例外ではなく、赤道近くに住んでいる人は肌が黒っぽく、北欧などでは肌が白っぽいのも同じ理由なんだとか。 参考資料:Wikipedia その他
赤い頭が陽に当たってキラキラと。
いつまでも元気に暮らせますように!
[グロージャーの法則]
返信削除確かに、オオアカゲラと比べると
オーストンオオアカゲラの方が黒い。
写真でも良く分かります!
いつまでもオーストンオオアカゲラが
元気で暮らせる環境であって欲しいですね!