アカヒゲ ~ 大きな勘違い ~
漢字では「赤髭」と書きますが、何とも変わった名前です。その名前の由来を詳しく書いたのがあったので紹介します。
勘違い その1
琉球地方に、本土とは異なる別のコマドリがいることを知った薩摩の或る人がこれを手に入れようとして「赤い毛」の鳥を仮名で「あかひけ」と書いて、使いを出してこの鳥を求めました。
ところがそれを琉球の人が「あかひげ」と誤読して、捕まえた鳥を「赤髭鳥」として渡しました。それを薩摩の人は、琉球ではこの鳥のことを「赤髭鳥」というのかと覚えて、その鳥のことを省略して「赤髭」として世の中に伝えました。世の人はこの経緯を知らずに、この鳥には赤い髭はないと疑問に思っている。笑うべし。「本朝食鑑」 参考:野鳥の名前 安部直哉
アカヒゲはコマドリの仲間で、それはそれは美しい声で囀ります。
コマドリのような単調なメロディではなく、そのいろいろ複雑で美しい鳴き声は薄暗い林の中に響き渡ります。ぜひYOU TUBEでコマドリと比較しながら聴いてみて下さい。
それほど警戒心があるわけではないので、すぐ近くで囀ってくれることも。
撮るのも忘れて、聞き惚れてしまいます。
♀には♂のような黒い髭はありません。
勘違い その2
アカヒゲの英名は「Ryukyu Robin」 すなわち「リュウキュウにいるコマドリ」 これは全く問題ありません。
学名は「 Luscinia komadori 」で意味は「ナイチンゲール(サヨナキドリ)のコマドリ」
これだけだと問題なさそうですが、実は多種のコマドリの英名は「Japanese Robin」で、学名が何と何と「Luscinia akahige 」すなわち「ナイチンゲール(サヨナキドリ)のアカヒゲ」となっているのです。
これは明らかにアカヒゲとコマドリの学名を登録時に間違えてしまったという事なのです。
シーボルトが出した標本をオランダの王立自然史博物館に提出した時に、館長のコンラート・ヤコブ・テミンク(Coenraad Jacob Temminck)が間違えてしまったのでは?と言われています。
学名は一度登録すると変更することができないため、それがそのまま世界中の図鑑で唯一・共通の名前として使われているのです。
これは有名な話なのでアカヒゲとコマドリのことを調べると必ず出てくる話題です。
アカヒゲ君にとっては、自分の名前なんてヒトが勝手に付けて呼んでいるだけなので
まったく関係ない話! 今もその心がとろけてしまうような素晴らしい鳴き声を聴かせてくれています。
ところで、髭と言えばアカヒゲ君の顔を見た時に五月人形の鍾馗様を連想した人っている?
鍾馗様っていうのは家内安全、厄除け、無病息災の神様です。
もしもアンタの奥さまが鍾馗様の顔に見えることがあった!って言うなら、それは家の中にありがた~い神様が住んでいると思いましょう!
そういうお前の家はどうなんだって?そんなこと怖くて口が裂けても言えませんってば!
♬ (男)何か言おうと思っても 女房にゃ何だか言えません そこでついつい嘘を言う
(女)なんです あなた
(男)いや別に 僕は その あの パピプペパピプペ パピプペポ うちの女房にゃ 髭がある ♬
(女)なんです あなた
(男)いや別に 僕は その あの パピプペパピプペ パピプペポ うちの女房にゃ 髭がある ♬
「うちの女房にゃ髭がある」作曲:古賀政男 作詞:星野貞志(サトウハチロー)
学名は変更出来ないのですね~
返信削除YouTubeで聞いてきました!
アカヒゲ君 聞き惚れてしまうのも分かります。
美しい囀りですね!♬
鍾馗様を連想するのは難しい~可愛い顔(^^)
[うちの女房にゃ髭がある] の作詞は
サトウハチローでしたか~
駒鳥の駒は馬だったんですね!
確かに馬のいななきに似ている(^^;
でも美しい囀りです(^_^)V♬
個人的にはコマドリよりもシマゴマの囀り、さらにはアカヒゲの囀りは・・・もう絶品です!!
返信削除シマゴマの囀りもきいてきました♬
返信削除初めて知ったシマゴマ可愛い!
きれいな囀りですね~!(^^)