クロサギ ~ 白いのに黒 ~
「頭かき」の撮影で200種をクリヤーしてからしばらくの後、難敵だったクロサギ君の「直接頭かき」を、ようやっと撮らせてもらえました。
クロサギ君は岩礁地帯に棲んでいます。
浜松近郊では御前崎や愛知県の渥美半島。
小魚をゲット~~
白いサギの種類が多い中では異色の存在です。
クロサギがどうして黒いのかって考えたことがありますか?
これは前回の「エリグロアジサシ」でも触れたことが参考になります。
サギ類の体が白いということは、魚から水面を見た場合に鳥の色が同じような明度でわかりにくい存在です。だから魚を捕りやすいのです。
海岸に生息するクロサギにとって、多くの岩礁や砂浜などが黒い色をしており、そのような場所では、身体の色も暗色である方が隠ぺい色となって、エサとなる魚からは見つかりにくくなるのす。
さて、このクロサギ君が南に棲むとどうなるか!
これは足指が黄色だからコサギじゃん!って? ・・・ブッブー!!
彼は「白いクロサギ」なのです。
みごとに小魚を捕まえた~~!!
南の島では、サンゴ礁などの白い砂浜が多く見られます。
そのような場所では白い色の方が隠ぺい色となるため、このように進化したのではないかと考えられています。
だから、時々見かける「白変種」の鳥とは事情が異なるのです。
※「白変種」というのは色素の減少により体毛・羽毛・皮膚などが白化した動物のことをいいます。
石垣島では、ヒヨドリ(亜種イシガキヒヨドリ)も、シジュウカラ(亜種イシガキシジュウカラ)もみんな日焼けが遺伝したのか、本土に比べて黒っぽくなります。
そんな中で、白くなることを選んだクロサギ君は変わり種です。もちろん本州以北ではこんな白いクロサギなんて見かけることはありません。
さらに不思議なのは、どれも白くなるのではなくて「オイラは黒いままでいいやい! このほうがカッコいいもん!!」と思っているかどうかわからないけど、黒いままのクロサギ君も混在するのが面白い点なのです。
※ご参考
アフリカには『傘に変身する「クロコサギ」』という面白いサギがいます。ネットで検索すると出てきますよ!
日本にも、こんな鳥がいてくれたらいいのにねっ!!
クロサギ君の直接頭かき!バッチリですね!
返信削除クロサギ君は岩礁地帯にすんでいるから黒色。
[白いクロサギ]は[白変種]ではなく
環境により進化したものなんですね!
傘に変身する[クロコサギ]は傑作ですね!
頭かきが初めて撮れたこの日は、何回も何回も頭かきをやってくれました!
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