カワガラス
水中を覗き込んでいる…と思いきや
川に飛び込んで何やら探している様子
出てきた時には虫を咥えています
拡大してもよく判りませんが、カワゲラの仲間あたりかな?
誰にせよ、間違いなく水棲昆虫の仲間には違いありません。
これがカワガラス君の大好物の一つであるカワゲラの仲間で、水中の石の下などで暮らしています。多分ですがこれは「オオヤマカワゲラ」の幼虫と思われます。
その成虫はこちら
カワガラスという名前は川に棲んでいる黒っぽい鳥という事から来ていますが、そんな平凡な名前からは想像できないようなスゴイ能力を備えています。
おっと、こちらへ向かって泳いできました。
水棲昆虫や小魚、魚卵、カニなどの甲殻類などを餌にしていて、山間部の石や岩の多い清流が生息地。
一年中、川から離れることのない留鳥です。
真冬でも水中に潜ります。「ウウッ さぶっ! 早く家に帰って熱い風呂に入らにゃ~! その後は熱燗でキュ~っと一杯!!」なんてことは決して言いません。
写真をよ~く見てもらうとわかるように、潜っていたのに羽根は見事に水を弾いています。
シルバーメタリック調の頑丈な足!
この頑丈な足でしっかりと水中の石をキックしたり、流れのある川底の石に掴まったりしながら、石をひっくり返したりして獲物を探します。
鳥類の中で半数ほどを占めるといわれる、最も多数派のスズメ目に属しますが、その中で水中での採餌ができるというダイバー免許を持っているのはこのカワラガス君だけ!・・・という事で、ライバルがいないので水生昆虫などは食べ放題なのです。
カワガラス君は「間接頭かき」
「ウウッ、かゆ~ かゆくてたまら~ん!!
よ~く見ると目の周りが白くなっていますが・・・
「まぶた」を閉じると白目に! 笑っているような変顔!!
身体全体が黒っぽいので、この白目はものすご~く目立ちます。
この白目を「瞬膜を閉じている」と、自慢げに言う人が時々います。
これは瞬膜を閉じているのではなく「まぶたを閉じている」のであって、間違えて覚えたことを知ったかぶりをして人に教えたりしないようにネッ!
カモ類と同じように白い下まぶたを上にあげて閉じる・・・と聞いているので、是非ともその決定的瞬間を撮って確認せねばなりませぬ!
さあて、ご馳走を求めて出撃~~!!
「ビッ、ビッ」と特徴のある声を出しながら、今日も元気に飛び回ります。
声は一度聞いたら忘れないので、よ~く覚えておいてください。彼らを見つけるのにきっと役立つからさっ!!
カワガラス君に会いたかったら、ちょっと山間部の石や岩がゴツゴツ出ている澄んだ川!! ・・・これがコツですぞ!
さらにカワガラス君の囀りまで聴くことができたら最高にシ・ア・ワ・セ~!
カワガラスは
返信削除潜った後も羽根は水を弾いていると言う事は羽繕いで油をしっかり塗っている?
同じように潜水するカワウは油を塗ってない?
ビショビショになった羽を広げて乾かしている姿を見かけます。
瞼は白、瞬膜は半透明、ですね!
カワガラスは、かなり丁寧に時間を掛けて羽繕いしながら脂を塗っています。ここも他のスズメ目とちがうところ。
返信削除多分ですが、カモ並みに尾脂腺が発達しているのでしょう。
カワウは潜ることに特化するため、わざと脂を塗らない方法を選択しているのです。
それぞれが自分に合う選択をしているのですね!
返信削除訂正! 調べなおしたらカワウは尾脂腺がなくて脂を塗らないのではなく、未発達と書いてありました。
返信削除だから多少は塗っているんだろうね~