学力テスト Vol.347-5 その解答 ブッポウソウ ー2

 ブッポウソウの名前について深掘りしてみました。

◆まずは学名:「Eurystomus orientalis」鳥の名前で世界共通なのは学名だけです。

属名の「eurystomus」は幅広い口、種小名の「orientalis」は東洋の という意味です。

◆続いて英名:これには2つありました。

※英語は公用語なので、どの国の図鑑にも使われていますが、国や地域によって鳥の名称が異なります。そこがややこしいし、面白いところ。日本の図鑑にも英語が併記されるようになってきました。

◇1ッ目は「Broad-billed Roller」で、意味は「広い嘴のローラー」

「Roller」とは「転がる者」という意味で、これはブッポウソウが繁殖期のディスプレイでローリング飛翔をすることからきています。

すなわち、グルグルと旋回したり

ヒラヒラと舞ったり

時には急降下したり・・・


と、いろいろなアクロバット飛行をすることをローリング飛翔と称しているのです。
それにしても、何てビューチフルなんだろう!!

確かに嘴は幅広くて、けっこうカエル顔!

ご参考までに、シュレーゲルアオガエル君の正面顔
同時に比較してカエル顔と呼ぶのはちょっと可哀そうだから、撤回!

◆2ッ目は「Oriental Dollarbird」 「1ドルコインの鳥」と呼ばれています。
「Dollar」とは1ドル硬貨のことで、風切り羽根の基部にあるライトブルーの斑点の特徴を表しています。

Dollarbird

日本やインドネシア、オーストラリアで発行された図鑑にはこの名前で書かれていました。

◆台湾図鑑を見てビックリ! なんと英語ではなく漢字表記!! ・・・で、何と「佛法僧」と書かれていました。これにはニンマリ!!
もちろん、その下には英語の表記もされてましたが、ここには「Broad-billed Roller」。
どうやらどちらの英名を使うのかは決められてはいないようです。

それ以外にも面白い漢字があったので、それはいずれクイズで出すことにします!
※「台灣野鳥圖鑑」は日本野鳥の会も作成に関わっているし、イラストはお馴染みの谷口高司さんなので親しみの沸く図鑑です。

◆参考までに、中国以南の東南アジア地域には「Roller ブッポウソウ」と共に「Indian Roller インドブッポウソウ」という別種も生息しています。 ※台湾にはいません。



 ネパールでこの鳥に遭遇した時、しばらく待っていたけど飛び立ってくれなかったので、見た目が地味なところしか確認できず、残念なり~! 飛んでくれたら、きっときっと美しかっただろうにね~!! 

 ネパールは鳥の宝庫!! とにかく見たい鳥が次から次へと出てくるので、ベルトコンベア方式で見ていくしかないのです・・・ああ、それにしても、もったいないことをしたな~!

撮影に関しての悩み・・・晴天だとこの通り。
晴天の順光だと、光線が強すぎてブッポウソウの美しさが半減してしまいます。

 だから半曇りか曇天の日を狙って撮りに行くのです。

コアジサシなど青い海や青空に映える白い鳥たちを撮るには晴天がよく、まったく真逆の条件なのです。

ブッポウソウは何回撮りに行っても、飽きることがありません。

この美しい鳥がいつまでも見れますように!







3 件のコメント:

  1. ローリング飛翔! ビューティフル!(^^)!

    ネパールのインドブッポウソウ♬ 貴重な写真ですね!!
    正面は、やっぱり蛙顔?(*^-^*)

    鳥によって写すに適した天候があるとは。。
    良いショットは様々な苦労の上に生まれているんですね~♬

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  2. まだまだブッポウソウの魅力を引き出せてはいないので、来年以降も挑戦せねばなりませぬ!

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  3. 頑張ってくださーい!(^^)!

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