ノビタキ
浜松で見られる多くは秋の渡りの時。
すでに冬羽に換羽しており、これから東南アジアへの長旅です。
稲刈りが終わった田んぼでは、多い時には一度に10羽以上を見ることもあります。
顔の黒いのは♂
ここで今回、覚えておきたいことが一つ。
「ノビタキ」:野鶲 「キビタキ」:黄鶲 カタカナも漢字も同じ種類のように見えます。
しかしノビタキ、ジョウビタキ、ルリビタキなどはツグミ科で、キビタキ、オオルリなどはヒタキ科という分類に分かれていることです。
図鑑をよ~く見ると、足の長さが違うのに気付いたかな? じつはここが大事なポイントなのです。
ツグミ科は足がちょっと長くて強めで、エサ取りは「地上採取型」。
それに対して、ヒタキ科はツグミ科よりも足がやや短く弱めなため、枝から飛び立って、飛んでいる昆虫などを捕まえる「空中捕獲型」という手法。
ちなみにキビタキの英名である「Narcissus Flycatcher」というのはここから来ています。
次からこれらの鳥の行動をじっくりと観察してみましょう。
更におまけの話。私がずっと愛用している「フールドガイド 日本の野鳥」高野伸二 著 日本野鳥の会発行 では「小型ツグミ類」とか「大型ツグミ類」という名前を使っていますが、これは便宜的なもので学術的なものではありません・・・が、これを知っていると似ている仲間の仕分けがすっごく便利!
4月下旬頃から5月上旬頃に浜松でも少数が通過していきます。春は繁殖地へ一刻も早く着きたいのかササッと渡ってしまい、あまり見かけるチャンスは多くありません。
富士山麓の草原で暮らす♂はこんなふうに頭が真っ黒になっています。
広い草原の雰囲気にピッタリな、のどかでやさしい美声で囀ります。
こちらはママ
この幼鳥はまだ時々、親からエサをもらっていました。
秋にはもっとしっかりとして浜松を通過していくことでしょう。
ノビタキ、ジョウビタキ、ルリビタキなどは
返信削除「ビタキ」と付いてもツグミ科なんですね!
図鑑を見てみました。
確かに、ツグミ科は足が長く、ヒタキ科は足が短かったです。
ノビタキは長く、キビタキは短い(^^♪
そうです!
返信削除ついでに採餌方法も足に関連していることを覚えておきましょ!
カワセミなどはその典型で、足をあまり使うことがない生活なので、すっごく華奢な足をしていますよ!
確かにそうですね!
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