学力テスト Vol.436-2 その解答 ケリ ~ 親の気苦労 子知らず ~

 ケリ ~ 親の気苦労 子知らず ~


ケリは東海地方では普通種ですが、関東から来た鳥屋さんにとっては珍鳥!
あちらではほとんど見られないんだそうな!

まだ孵化して1週間ほどのヒナですが、もうあちこちを歩き回ります。

ケリは孵化して2~3時間のうちに乾く幼綿羽で厚く覆われています。これを「早成型」といい、孵化後は3~24時間以内で親の後をついて歩けるようになります。

足が何本?

視力や聴力もすでに備わってますが、幼綿羽では体温調節能力はまだ未発達なので、寒さや雨の場合は親の下に潜り込まなければなりません。

ケリは前の足指が3本で、後ろ指が1本の「三前趾足」


チドリ類の多くは後ろ指がない3本指です。
後ろ向きの足指は第1趾と呼ばれ、ヒトで言う親指に当たります。
元々は樹上で生活していて枝をつかむために進化したと考えられていますが、地上性のチドリ類ではこれが消滅したようです。

ただ、チドリ類で最大級のケリやタゲリには後ろ指(後趾:第1趾)があります。
ではなぜ、ケリには後趾が残っているのか?・・・これは面白そうな答えが見つかるかも?と、調べたけどわかりませんでしたわい! トホホ。 

まあ、勝手に想像するにチドリ類で最大種で体も重いので、後趾があった方がカンジキ的な効果で安定するので、残しておいた!・・・じゃないかな? なんて勝手に想像。

あ~っ、もしかしたら、完全消失までの進化の途中だったりして!?!?

※チドリ類のダイゼンには後趾があるのとないのがいるそうな!? 何でじゃ?!?!

そして外側(外趾(がいし):第4趾)と中側(中趾(ちゅうし):第3趾)の指の間に小さいながらも、水かきがあります。これを「半蹼型」といいます。

ヒナの足でもチェックしてみると


確かに小さいながら後ろ指(付け根の右上にチョコッと爪のついた指が見えます)もあるし、外側と中側の指の間に水かきがついています。


ヒナたちはちょっと歩けるようになると、親の言うことをあまり聞かずに好き勝手に歩き回ります。
「そっち行っちゃ危ないからダメ~!」「そんなに離れちゃダメ~!」なんて、ああだこうだと言われたって好奇心には勝てっこありません! 勝手気ままにあっちこっちへ!



親は天敵のカラスやネコなどが近づくと「ケケケケ~ ケリケリ~」と、遠方からでもよく聞こえる、すさまじい声を張り上げて追い払います。もちろん名前の由来はこの鳴き声からです。

だいぶ大きくなってきました。これで3週間目くらいかな?

成長したヒナたち。
ここまでくればまずは一安心かな?!

2ヶ月もすると、もう親とほとんど変わらなくなります。
ただ虹彩がまだ黒っぽく、成鳥のような赤味はありません。


そんな自由奔放に成長していくヒナたちを見守る親たちは、毎日毎日神経をすり減らしてヘトヘトで激ヤセ~! 
「親の心子知らず」とはよく言ったものです。親になってみないと分からない言葉ですね!
あともう少しで気苦労の多い子育てから解放されることでしょう。
それまで、ぐゎんばれ~~




















学力テスト Vol.436-1 ~ あんた誰?シリーズ  その14 ~

「ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ」

我が家の玄関先で咲いているこのバラは、2003年にAARS(All-America Rose Selections )を受賞するなど、いろいろな賞を取ったという名花なのですが、下記の写真のように年によっていろいろな色に咲くのです。

フロリバンダ系の四季咲きで、晩秋までよく咲いてくれてお気に入りの大輪のバラです。
名前は、モナコの故グレース王妃の夫であるレーニエ3世の即位50周年に記念して捧げられたことから。





何と、この年は1本からこんなにバラエティに富んで咲いてしまいました!

女心は秋の空・・・といいますが、この美しい花の色変化をそんな例えじゃ失礼じゃねっ!

さて本題、今回のクイズはこれ!
鳥の名前だけでは、楽チンすぎてすぐ終わっちゃってつまんないだろうから足指の形や水かきの種類も答えてもらおうかなっと!

2種類の鳥の名前、足指の形、水かきの形をセットで解答してください。



2.足指の形


3.水かきの形




          
   2つのイラスト:参考資料「鳥のフィールドサイン 観察ガイド」箕輪義隆















学力テスト Vol.435-3 その解答 オオバン ~ シャコバサボテン風 ~

 オオバン ~ シャコバサボテン風 ~

オオバンは「弁足」と呼ばれる特殊な趾(あしゆび)を持っています。

まるでシャコバサボテンのような形の弁膜がピラピラしてるのがあるけど、これでもクイナ類。同じクイナ類のバンが大きな足を生かして水面上で採餌するのとちがって、オオバンはこのピラピラ弁足で水中にもぐって好物の水草類などを採ることもできます。

ちなみに同じクイナ科でもバンはバン属、オオバンはオオバン属に分類されています。

頭かきは「直接型」

その弁足を見て「ウゲ~~」とか「気持ちわる~」とか、挙句の果てには「こんなの撮りたくない~!」と、見るのもおぞましいような言い方をする人がいるけど、そんなにヘンテコリン?!?! 素晴らしい進化の結果だと思うんだけどネ!

シャコバサボテン風の「弁足」

確かに、鳥にあまり興味のない人からは「鳥の足ってトカゲみたいだからキライ~!!」なんて言われることが多いので、そんな人にとっては正に「ゾンビ級のキモイ足」!


さてさて、今回は「いずれはヒナたちに会えるだろう」と、永年待ち望んでいたオオバン一家の繁殖地を教えていただきました。


孵化してからすでに3週間以上が経っていたため、ヒナたちはかなり大きくなっていましたが、それでもヒナを見たのが初めての私にとっては、超新鮮な感動モノの風景!!

エサをねだるヒナ君はやっぱりカワユイね~

みごとなジャイアント級の足が見えました!!

おっと、泳ぎながらの「直接頭かき」です!
お願いだから、こっちを向いてやってくれ~~!!

このヒナだけを見ていると、どんな種類なのか首をひねるかも?

ママと一緒に羽づくろい


ヒナは「早成性と呼ばれ、生まれてからしばらくすると自分で歩いたり泳げるようになります。


来年は生まれたてのホヤホヤの頃に来ようかなっと!!

















学力テスト Vol.435-2 その解答 バン ~ ジャイアント馬場も真っ青 ~

 バン ~ ジャイアント馬場も真っ青 ~

一般的にクイナ類は臆病で警戒心が強いのが普通です。

田んぼなどで生活しているバンは、こちらが見つける前に隠れてしまうことが多いので、なかなか見つかりません。

ところが今回のように公園で暮らしているバンは、人慣れしているのか子育てもあけっぴろげでおおらかです。

目の前でヒナたちに給餌をしていました。

ヒナたちも親がそばにいるからなのか、人目など全然気にしません。

きっとカモ類が人慣れしてパンなどを食べるのを見て「ふ~ん、ヒトって大丈夫なんだ! じゃあオイラもちょっくら試してみっかっ!」というところから始まって、徐々に距離感を縮めてきたのでしょう。ヒトが間近かにいれば産まれたばかりのヒナたちにとって、一番怖いカラスなどの天敵も近寄ってこないという大きなメリットもあるからです。


バンは足指が大きく発達しているので、体重が分散して水面に浮かぶ水草の上を歩くのに適しています。
「三前趾足」で水かきはありません。


生まれたてホヤホヤのヒナ君も、そのアンバランスな大きな足でハスの葉の上を歩き回っています。

頭かきは「直接型」で、ゆったりとのんびりと!

ヒナ君だって「直接型」を継承

ヒナ君の黒い体や赤い嘴は親ゆずりのコーディネイト。


ところが幼鳥時代にはこんな色になって、まるで別の種類のようになります。


でも数年したら、おでこに立派な赤い「額板(がくばん)」のあるパパ譲りのダンディになることでしょう。※バンは雌雄同色です。












学力テスト Vol.435-1 ~ この足って誰だ? シリーズその6 ~

庭でアナベルとシモツケが満開

今日は線状降水帯の影響で未明からものすご~い土砂降り! 街中の馬込川が警戒水域を超えそうという事で、朝からスマホの警報が鳴りっぱなし! 
結果的には被害はなかったのでやれやれでした。
梅雨ならおしとやかにシトシトと降ってもらいたいものです。

さて本題、久しぶりの足指シリーズです。

1.足指の形

2.水かきの形

2つのイラスト:参考資料「鳥のフィールドサイン 観察ガイド」箕輪義隆

2種類の鳥の名前、足指の形、水かきの形をセットで解答してください。





学力テスト Vol.434-3 その解答 ノグチゲラ ~ 大欲張りな野望 ~

 ノグチゲラ ~ 大欲張りな野望  ~


ノグチゲラは1887年に沖縄県で発見されました。今から137年前のことです。


ノグチゲラは世界でも沖縄本島のヤンバル地方にしか生息していないという特別天然記念物。その数は推定でも約400羽といわれるような超レアものなのです。

一番気になるのはその名前の由来・・・種名に人名?が付くというのはよくある話です。



まずは学名をチェックしてみるとSapheopipo noguchii」で意味は「野口の明確なキツツキです。

英名は「Okinawa Woodpecker」または「Pryer’s Woodpecker」で「Pryer’s」とはノグチゲラの標本を提供したプライヤーという人物の名前。

ノグチゲラは英国の鳥類学者シーボームによって新種として記載されました。その際の標本個体の提供者であるプライヤーに関わる名前だと言われているのです。

「ノグチ」はもちろん人名で、プライヤーと関わりがあった明治初期の通詞である野口源之助に由来するという説が有力のようです。

はっきりとした証拠はないようですが、プライヤーが滞在中に野口源之助に世話になったお礼に、ノグチゲラの学名に彼の名前を付けたのかも?

朝ドラで植物学者の牧野富太郎博士のことをやっていたけど、あの時も新種の笹を発見した時に、寿衛子さんという愛する妻の名前を学名に付けていましたよね! 寿衛子笹 →「スエコザサ」。それにしても浜辺美波ちゃんは可愛かったな~


漢字では「野口啄木鳥」。
この「啄木(たくぼく)」というのは「啄木鳥(きつつき)」に由来していて「啄」は「ついばむ」とか「嘴で物をつつく」という意味です。

かの有名な詩人、石川啄木がどうして啄木という雅号を使ったのかというのも気になって調べてみました。どうやら故郷の盛岡にはキツツキが沢山いたので・・・ということらしい。

過去にも出てきた話だけど、キツツキの仲間の足指は対趾足(たいしそく)・・・すなわち指が前後に2本ずつとなっています。垂直に止まって体を支えるのには、対趾足の形というのが理想的なのです。


ノグチゲラの色はヤンバルの森に溶けこんでいて、あちこちで声はすれども姿を見るのはなかなかやっかいです・・・ほとんどはチラ見程度ですが、今回は運よく明るいところでも見ることができました。

あわよくば「デイゴの花に吸蜜に来る♂を撮る!!」という大欲張りな野望は叶いませんでした。特別天然記念物で、しかも稀少種なんだから見られるだけで充分なのにさっ!

どうやら「見たい見たい~~、絶対に見たい~~!!」という欲望のオーラが強すぎて、さながら「巨人の星」の星飛雄馬の如く、眼光からメラメラと炎のオーラが出ていたのかも?
ノグチ君はデイゴに飛んで来てはくれたのですが、こちらの殺気を感じたのか、デイゴの花には近づいてくれませんでした。トホホ・・・
もっと自然体で、さりげな~く接しないとダメだね~と、深く反省せねばなりませぬ。


この自然がいつまでも残せますように!









学力テスト Vol.434-2 その解答 オーストンオオアカゲラ ~ 南国の黒い鳥 ~

 オーストンオオアカゲラ ~ 南国の黒い鳥 ~

英名は「Owston’s White-backed Woodpeker

オオアカゲラの亜種の一つで奄美大島にのみ生息しています。国の天然記念物に指定されていて、レッドリストでも絶滅危惧Ⅱ類になっています。

鳥名に付いている「オーストン」こと「アラン・オーストン」は明治時代に日本に滞在したイギリスの貿易商で、特に鳥類の収集をして研究者に標本を提供していた人物です。

※オーストンヤマガラやオーストンウミツバメもこの人にちなんだ名前です。

こちらは「オオアカゲラ」

比較すると分かるように「オーストンオオアカゲラ」の方が体全体が黒っぽいです。
「グロージャーの法則」というのがあって、北から南にいくにつれて黒っぽくなる傾向にあります。これはシジュウカラやヒヨドリでも同じ傾向で、南に行くと黒っぽくなって別亜種の扱いとなっています。

ドイツの動物学者であるグロージャーは、より湿度の高い生息地にいる鳥は、より乾燥している地域の親戚よりも暗い色になる傾向があることを発見した。52種の北米にいる鳥類の90%以上がこの法則に適合している

低緯度地域では太陽光が強いため肌を太陽から守らなければならず、 反対に高緯度地域では少ない太陽光をなるべく多く取り込まなければなりません。そのため低緯度地域ではメラニン色素を生成して肌を黒くして太陽光から守り、逆に高緯度地域では肌を白くして少ない太陽光を効率的に取り込んでいるのです。

ヒトも例外ではなく、赤道近くに住んでいる人は肌が黒っぽく、北欧などでは肌が白っぽいのも同じ理由なんだとか。               参考資料:Wikipedia  その他

赤い頭が陽に当たってキラキラと。


いつまでも元気に暮らせますように!









学力テスト Vol.434-1 ~ あんた誰?シリーズ  その13 ~

 


浜松北部にある奥山方広寺(別称 奥山半僧坊)という古刹で撮った「ヤマアジサイ」。
フラワーパークなどで見られる園芸種のアジサイたちとは異なった趣があります。

小学校の理科の実験で使ったリトマス試験紙というのは、酸性なら赤、アルカリ性なら青ってなったって習ったよね。
ところが、アジサイは土壌が酸性なら青色、アルカリ性なら赤系になるってことなので、まるで逆です。これって、こんがらがってきませんか?


さて本題、今回のクイズもちょっと見は簡単そうですが、慎重に慎重に解答してくださいね!