学力テスト Vol.335-1

 浜松の「フルーツパーク」では、この時期になると「国内最大規模の400本のアーモンド」が咲き始めています。ちょうど、そのすぐ近くのクロガネモチにレンジャクが来ていたので、「そんなゴチャゴチャしたクロガネモチよりも、この花に来てくれた方が絵になるんだけどな~」と、よからぬ下心を持って待っていましたが、絶対に来る筈もなく、仕方なく飛来した虫たちを撮ってきました。

ここ数年は、虫たちの撮影から遠ざかっていたので、撮れているかどうかはパソコン画面で見るまで不安・・・鳥に比べて、ものすご~くちっちゃいから、ピント合わせが結構難しいんです。

セイヨウミツバチがいっぱい

そんなにおいしいのかな?

ビロウドツリアブも長い口吻を使って吸蜜

さて本題。今回は、ガンカモ調査の中でも難関の♀特集 その2です。と言っても、特徴をしっかりと覚えておけば識別はそんなにむずかしいことではありませぬ。

ただ、歳を重ねるにしたがってメンドクサイことを回避したくなるので、そこらとの折り合いが難しいんだけどねっ!

A

B

C


学力テスト Vol.334-6 その解答 ハシビロガモ

 ハシビロガモ

英名では「Shoveler」すなわち、シャベル(スコップ)を使って働く人・・・という意味です。これは単純でつまらない和名よりも、英名の方がユーモアがあって、こちらに軍配! 


 さらに学名を調べてみました。「Anas clypeata」。学名は最初が「属名」で「Anas」はカモのこと。次が「種名」で「clypeata」は盾で武装するということで、ハシビロガモは「盾で武装したカモ」。嘴があまりにも立派なので盾を連想してるのかな? とにかくすごい発想のネーミングです!

その「盾」の裏側をじっくりと、どうぞ!

他のカモには見られない見事なフォルム

さてさて、ここらが♂の換羽開始直後

同じ個体の変化を撮っている訳ではありませんが・・・

こんな感じで変化していくというのは理解できると思います。

ビシッと決めたフォーマルウェア これが完全な生殖羽です。

エクリプスから生殖羽への変化を「サブエクリプス」というらしいけど、この用語は海外でも使われていないらしく、誰が呼び始めたのかも不明。
だったら日本語で「換羽途中」と一言で片づければいいものを、フン! 
おバカな政治家たちが、やたらにカタカナを連発してるようでヤダね~!

結果はこの通り。彼女のキビシイ審査をクリヤーして見事に難関突破!

3月に入ったらシベリアへ新婚旅行です。

11月になったら、元気な子供たちを連れて帰って来いよ~~!!
















学力テスト Vol.334-5 その解答 オカヨシガモ

 オカヨシガモ

水面採餌型のカモの中で地味な♂と言えば、双璧はカルガモと、このオカヨシガモ。    カモはその声でどの種類が鳴いているのか、慣れてくると結構わかってくるのですが、このオカヨシガモって言うのはあまり声を出さないんじゃないのか?って思うくらいにおとなしく、小声しか出さないようなのです。しかも聞いても忘れちゃうような印象の薄い声。

できるだけ目立たないように、ひっそりと生きるのが私の願望。声もあまり出さないという物静かな夫婦の理想像! これは決して相手のことが眼中にないのではなく、すべてがアイコンタクトで通じるという究極の行動なのです・・・なんちゃって。デヘッ

彼女のあとから、いつもピッタリとついて行きます。

混みあった所なら、さらに寄り添ってしっかりとガード!

彼女が飛べば、そのあとをしっかりと追いかけます。
これぞ、婦唱夫随の典型!

そんなに始終くっついていたら「ぬれ落ち葉」なんて言われない?・・・という心配はアンタ! そりゃ自分のことでしょうが!


自分で水草が獲れないような水深が深い場所では、ちゃっかりとオオバン君の獲って来たのを横取り! 地味で控えめなくせにやることは、結構えげつないのです。

そんな時でも♂はしっかりとタッグを組んで、♀を支えます。

こんな行動は「中間搾取」、いやいや、もっとタチの悪い「ごまのはえ」如きの行動です。
「ごまのはえ」って何だっ? ん?、んん?、知らない?? さては時代劇を見てないな? 
ゴマにたかったハエのように、その外見からは善悪の見分けが付きにくく、旅人から金品を盗んだりする小悪党のこと。

ただし、これは俗説でホントは「護摩の灰」がホントらしいので、そこんところは自分で調べてくださいませ。


こちらは換羽中の♂ 今季になってようやく初撮りできました。
♂♀の地味同士の羽根が重なると、まるで雑種のような印象!
うわわ~、換羽中ってこうなっちゃうのか~!と、ビックリ!


それが換羽を完了して、こんなふうに見事な「生殖羽」に変身すると 「地味でしょぼ~いアンチャン」が『シックで、華麗かつエレガントなダンディ』に変身するから・・・あ~ら不思議!! 

エレガントって女性に向かって使う言葉じゃないの?って? そんな細かいことはどうでもいいのっ!! そんな細かいことに気が付くなら、もっと同居人のことに気を遣いなさいってば~。











学力テスト Vol.334-4 その解答 オナガガモ

 オナガガモ

英名では「Northern Pintail」で「針のように尾が長いカモ」、学名はと言えば「Anas acuta」で「先の尖ったカモ」。どれもこれもこのカモの尾羽のことを名前にしています。

♂にとって尾羽はとっても大事なセックスアピールの武器! その辺りにスポットを当ててみました。

飛んでいても、その優雅な尾羽が印象的

換羽途中で変化を見ていくと

胸や背中にまだエクリプスの面影が残っています。

晴れて生殖羽に変身完了・・・と思いきや、まだ尾羽が未発達。

一番大事な部位だからこそ、最後の最後に伸びてくるようになっているのです!!
嫁さんを見つける前に、大事なものが傷ついたりしたら一大事だからね~

こちらでも、左の♂「短尾君」は まだ尾が1/3ほどしかありません。

上の写真と同じ個体で、左が「短尾君」

「へい、ベイビー! オラとお茶しない?」

「フン、アンタってまだ尻尾が全然 未熟じゃん! あっかんべ~だ!!」

こちらの♂は最長まで伸びた尾を凛々しく振り上げてアタックです!
「どうでい! オイラってカッコいいだろ? だろだろ?」
彼女の方も「フ~ン、まあ、これくらいならヨシとするかなっ!?!」と、目がキラリ!

こちらはすでに出来上がっていたカップルですが、何故か♂の尾がションボリ!

元気がないのは、喧嘩でもしたのかな? それとも体調不良?
「実は二股かけてるのがバレちゃって、それでご機嫌を損ねたんです~」ありゃま~ 
そんなの、もっとうまくやんなきゃダメじゃん!!

「尾は口ほどにものを言い」という格言が生きてますね~
















学力テスト Vol.334-3 その解答 マガモ

 マガモ


こちらにいるのはマガモの♀たち・・・と簡単に考えてはいけません!
手前は♂のエクリプスなのです。嘴の黄色が識別ポイントだからよ~く覚えておいてください。

今回の主役は♂ 
♂と言えばこの尾羽のカールこそがチャームポイント!

尾羽のほとんどは白ですが、中央部だけが黒緑の構造色です。

こちらは換羽中の♂ですが、まだ尾羽のカールが見えません・・・が、

拡大してみると・・・おおっ! わずかにカールの初期が!!!

きっとこの後まもなく、しっかりとカールしてくるのでしょう。最上段のエクリプス時の写真では、まだその兆候はまったく見られません。

これが完成形
尾羽中央の2対(4枚)のみがカールしています。

こんなお洒落な巻羽を持っているのは、カモ類の中でもマガモだけの専売特許!!


羽根は羽軸、羽枝、小羽枝の3つの構造からできていますが、尾羽の4枚は、その羽軸と羽枝をカールさせることで3次元の立体的な羽根に進化させているのです。


飛んでいる時でもこのとおり! カールした羽毛はしっかりと立っています。
きっと後ろから付いてくる♀の眼には、それがキラキラと眩しく、そして頼もしく写っていることでしょう!



学力テスト Vol.334-2 その解答 ヨシガモ 

 ヨシガモ

私の名前は「ジョゼフィーヌ」

こう見えても貴族出身なの! そう言われてみりゃ、どことなく気品が・・・って感じたでしょ? なるたけ目立たないように、地味~に、控えめに~って思いながら行動してるんだけど、ついついさりげない仕草にも、お嬢様育ちが出ちゃうのよね~~ ムフッ
自分で言うのも何だけど、私のエキゾチックな美貌で亭主のハートをズドド・ド~ン!!

後ろに控えているのが、射止めたウチの亭主! 

いい男でしょ?! 大きな声じゃ言えないけど、私の自慢なの! ムヒッ
亭主の名前は知ってるでしょ? え~っ 知らないの?
本名は「ボナパルト」って言うんだけど・・・


このかっこいいヘアスタイルから、国民の間からは「ナポレオン」って呼ばれてるんだけど、思い出した?

幼羽 ⇒ 第一回生殖羽へ換羽中

華麗な衣装をまとうまで、あと半分。

これが「皇帝ナポレオン」のフォーマル・ウェア














学力テスト Vol.334-1

 とある先日の夕方、買い物に行く途中で「棟上式の餅まき」という行事に遭遇しました。目ざとい同居人が発見。「ストップ、ストップ~~!! こりゃ大チャンス~!!」すぐ近くの空いている駐車場に入れた時には、同居人はすでに現地に猛ダッシュ! いつもなら、のらりくらりと行動しているのに、こんな時には早い!すっごく速い! 私も何とか餅まき開始に間に合いました。

事前に「撒いているところを見ていてはいけない! 地面を見ているべし!!」とレクチャーを受け、さらに買い物袋まで渡されていたので「ふーん、そんなもんか」と思ったけど、確かに撒いた直後は下を見て、拾い集めた方が効率的でした。

今回は和食料理店を兼ねた住居ということもあっての大盤振る舞いで、沢山撒いてくれました。結果は同居人が35個、私が20個ということで、圧倒的に同居人の勝ち~! しかも彼女の周りは若くてピチピチの中高生がいたというのにこの凄さ!! 数える時の同居人の嬉々とした顔といったらありません。

マスクをしていたから、あまり人目を気にせずに集められたけど、やっぱり羞恥心とか見栄なんてものは、かなぐり棄てなければ数多くは拾えませんね~


さて、本題 そろそろカモのシーズンも終わりに近づいてきました。クイズもネタ切れ気味ですが、ぐゎんばって捻りだしてみましょう。

今回は単純な識別テストなので、ガンカモ調査に参加しているつもりで、図鑑なしで挑戦してみて下さい。調査日には、いちいち図鑑とにらめっこをしている時間はありませんぞ!     事前に図鑑を頭に叩き込んでから挑戦しましょう。

私の鳥仲間のオバチャマには、同じ図鑑を屋外用、トイレ用、風呂場用と3冊持っているというツワモノもおります。

調査時には隣にわかりやすい♂がいるから、これはその♀! ・・・というような安直なカウントをしがちですが、種類も数もゴチャゴチャ混みあっている時こそ、普段の識別能力を試されていると思ってカウントしなければいけません。 ではレッツラゴー!

A

B

C

D

E