これも宿主

シリアゲコバチ」で説明したけど、寄生蜂などに寄生される方を「宿主(しゅくしゅ又はやどぬし)」といいます。

今回紹介するカミキリムシも、ある種類のハチから見たら宿主の一種です。
まず宿主であるこの『エグリトラカミキリ』の紹介をしましょう。




トラカミキリ族の中ではダントツ1位の普通種と書いてあるけど、里の家ではそんなにしょっちゅう見かけるわけではありません。ダントツと言えばやっぱりゴマダラカミキリに軍配が!

里の家では軒下にコナラの薪を積んであります。
もちろんkunichanとも相談していろいろな虫が来てくれるようにとの願いからです。
どんな虫が来るのか、いつも注意はしているんだけど、どれも小さいのばっかりなので、気を付けていないとほとんど目にとまりません。

このエグリ君も1cmくらいでご覧のようなシックないでたちで、しかもけっこうすばしっこいので目に入らないのかもネ?


「エグリ」という意味は 翅の先端が内側にえぐれている・・・ということから来ているらしいね。


寄生蜂については次回また。

尻上げ その4 終章


今回は『シリアゲコバチ』ネエチャンがママになった瞬間です。
まずこれをご覧くださいまし!


触角を竹に触れながら竹筒の中の様子を探っていって・・・ここぞと思うと、いきなり踏ん張って脚全体を高く上げます!あれ?脚ってこんなに長かったっけ?



産卵態勢で踏ん張った!・・・と思ったら、なにやら背中が内側に向けて2つにパックリと割れて、中から透明な風船のようなものが出てきました! 「じぇじぇっ~!何?何?これって何じゃ? 何がおこったんじゃ~?」  拡大するには写真をクリックしてね!


さらに腰を90度以上に折りまげると、透明な風船がどんどん大きくなっていきます。
実はこれ、腹部の第1腹節と第3腹節に隠れている第2腹節の部分で、普段は見えません。
もしかしたら、この第2腹節はジャバラのような役割をしているのかな?
そういえば透けた中に内臓が見えているような気もします。うげ~! こんな箇所まで周りに見せちゃうのけ~?


さらに、鞘から極細の産卵管が分離してくる瞬間が見えます。


これならハッキリと産卵管が見えるかな?


そしてここでは、すでに産卵管が竹に刺されています、


拡大すると真ん中で垂直になっているのが、わずかな竹の割れ目に刺している産卵管!
産卵管の付け根は鞘の一部で支えているように見えます。


産卵を開始したら、しばらくは動くことができません。
この間に腹を微妙に動かしているようにも見えたので、産卵管の先を動かして宿主を探しているのかもしれません。
それにしても、この瞬間を誰かに襲われたらこのママも一巻の終わり!まさに命がけの出産です。


方向を変えて後ろから撮ってみました。透明な第2腹節が見え、産卵管が竹のわずかな隙間に刺さっているのもよ~く見えます。
産卵時はこのスタイルで数分を費やします。見ている方も思わず力が入ってしまいます!

ここまで読んでも、まだどうも訳が分からない?って人は、ネットで「シリアゲコバチの産卵 平群庵昆虫写真館」さんや、You Tube などで産卵行動の動画をご覧ください。
そうすれば産卵の不思議が理解できると思いますぞ!

無事にお産を見届けたから、ここらでおしまい! フィ~! 長々と読んでくれてアリガトね!

ちなみに、このシリアゲネエチャンは「アナバチの仲間」や「ハナバチの仲間」にも寄生するという文献を見つけましたので、お知らせしておきます。



尻上げ その3

シリアゲコバチ』ネエチャンがどんな風に産卵するのかについては、まずその体の構造がどうなっているのかを知らねばなりませぬ。
それを知らないで産卵シーンに遭遇すると、目が点になるのは間違いなし! 現に私がそうだったからね~! 一体どんなふうになっているのか、撮った写真を見てもチンプンカンプンだったし!

まずは「産卵管」について。
外から見えるのは産卵管を収納する「(さや)」で、本体の産卵管はこの中に入っています。
産卵管の付け根は下腹部の足の付け根あたりにあって、そこから腹の先端をぐるりんっと回り込んで腹の上の先端まで届いています。 要するに産卵管はしなやかで、すっごく長いってこと!
この点が他の長~い産卵管を持ったハチと比べて画期的にちがうところみたい!
他のハチでも産卵管はしなやかで長いけど、決して背中に背負ったりなんていう奇抜なことはしないもんね~!


なぜそんなに長い産卵管が必要かって? 
そりゃそうです、、竹筒に刺してから、狙った「宿主(しゅくしゅ又はやどぬし)」・・・今回のシリアゲコバチが寄生蜂又は寄生者と呼ばれるのに対して、寄生される相手のことです)・・・にまで到達させなきゃいけないんだから! あれ? もしかしたらドロバチのように竹筒の内部の壁に卵を産むだけかな? 
このあたりのことは今回調べた中には書いてなかったので、多分幼虫の体内に産卵するんじゃないかなあ?くらいしかよく分からんのであ~る。誰か知ってたら教えてね!


これらの写真を見ると。腹部とは異なるものが腹の下から先端部にかけて被っているのが見えるでしょ?これが腹の下から伸びてきているようです。
研究者だったらこのハチを捕獲して拡大写真を掲載するんだろうけど、そんなことはしないので、ひたすらこんな写真が撮れるチャンスを待つだけ! けっこうヒマと忍耐が要求されるのであ~る。
このモタモタ作業がすっごくまどろっこしいけど、意外に楽しいんだよね~。・・・ただし結果が出ればの話だけどさ。待っても撮れないとか撮れてもピンボケなんてなったら最悪!やってらんね~!



ある日、一日中同じ格好で地面のアナバチを観察していたファーブルは朝、出会った女性たちが夕暮れに帰ってきた時、まったく同じ場所に同じ格好でいたファーブルに向かって「かわいそうにねえ、頭がおかしんだよ きのどくに・・・」と言われて胸に十字を切られてしまったとか・・・ファーブル昆虫記より。

それに比べたらほんの1~2時間、人気のない場所でこんな写真を撮っていても、誰にも変なヤツだと言われない私ってすっごくシアワセモノ?! ムフッ!

今回はここでおしまい。次回はいよいよ産卵の瞬間をお見せしようかね! 乞うご期待!?!?


尻上げ その2

とにかく日本広しといえども、こんなけったいな形のハチには、まずお目にかかれません!
kunichanの推察では「針が邪魔だから背中に背負った」。私の推測では「お産に大事な大事な長~い針(産卵管)が傷つかないように、わざわざ背負った!」。・・・それ以外の理由はあるのかなあ?

観察していると、いろいろ面白い行動をしてくれます。
今回はじっくりとこの『オキナワシリアゲコバチ』を見てみましょ!


ブ~ン! おっと、1頭の尻上げネエチャンが竹筒に舞い降りました。


おや?脚の掃除を始めました。余裕しゃくしゃくのスタンスです。


いよいよ作業開始。竹筒の中を探索し始めました。


うわっ!このオネイサマ、よ~く見ると尻の針が腹にめり込んでいます!これはこのオネイサマが肥満症なのではなくて、きっとお腹に卵を抱えているので腹が大きくなっていると推察されます。
「ううっ、漏れちゃう~!早くどこかに産まなきゃ!」という声が聞こえてきそうです。
それにしてもよく肥えていますね~! 何だか自転車のかサドルがめり込んだでっかいお尻のオバチャマを連想してしまいます。


彼女はここにある竹筒のすべてに興味がありそうです。
きっと一刻でも早く産卵したいんでしょうね~!それでも我が子が安全に育つような場所を慎重に慎重に探しています・・・これぞ偉大なる母の愛情!


ついには「エントツドロバチ」の巣まで覗き込んでいました。

シリアゲコバチは「ハキリバチ」の幼虫に寄生すると本に書いてあるけど、今回見たシリアゲねえちゃんは、ハキリバチだけじゃなくて竹筒マンションの住民すべてを対象としているような行動を見せていました。

もちろん、この竹筒にはハキリバチも産卵に利用しているけど、他に「エントツドロバチ(旧名はオオバカブスジドロバチまたはオオカバフドロバチ)」を代表として、「オオフタオブドロバチ」だの
ナミカバフドロバチ(旧名はカバフスジドロバチまたはカバフドロバチ)」だのといったドロバチの仲間がたくさん利用しているのです。


さてさて、もう書くのに疲れちゃったので、この続きはまた今度ね! 睡眠不足はお肌の大敵なのであるからして。

編注) ここで紹介した『シリアゲコバチ』は『オキナワシリアゲコバチ』であろうことが判明しましたが、それもせっかくの貴重種なので写真掲載はこのままとさせていただきます。

よって本文も名前をシリアゲコバチからオキナワシリアゲコバチに変更するだけの処置としましたのでご了承ください。


First Appearance

さてこちらも初登場

里山のキノコ

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里山でキノコと言えば
シイタケ

それしか知らないし、わからないので
完全無視だったわけ!

でもキノコって色々と面白いんですよね。

これからはちょっとまじめにやってみましょか!




さてこちら

何キノコかさっぱ見当がつきません。

まだまだ大きくなるはずだけどなぁ~?

この感じ、なんとなくエノキですよね。
でも多分、全く違う種類なんですよね。

コナラの立ち枯れ木の根元付近に生えてきました。

そしてこちらが、もっと小さい状態。

米粒みたいなのだ。

尻上げ その1

ブログ初登場!こんな面白いハチのことはとっくに書いていると思ってたわい! 
シリアゲコバチ』 漢字で書くと「尻上げ小蜂」または「挙尾小蜂」とも。
「尻上げ小町」じゃないから気を付けてね! 

学名が「Leucospis japonica」となっていたので、日本になじみが深いのかと思ったら、この仲間は世界に広く分布しているんだって! 体長は1cm内外のものが多いのでハチとしてはやや小型の部類かな?

最初にこのハチを見たころは、まだハチ類の識別がほとんどできなくて、例えばバードウオッチングでいうと、さえずりのコーラスの中で聞き分けられるのがウグイスとカッコウのみ!といったレベルの頃。


だからとりあえず撮っておいたこの写真でも、何が何やらさっぱり判らなかったのでとりあえずは「名前不明のハチ」フォルダにお蔵入り。
当時は何となく尻尾のトラ模様に縦筋になった線が少々気になった程度。今考えると笑っちゃうけど、初心者なんてそんなもんでしょ?


ところが里の家に吊ってある竹筒マンションに興味を抱いてからは、だんだんとハチのことが面白くなってきました。この竹筒に集まるハチのほとんどは黒と黄色の2トーンばかり!
そんな中、このように背中に針をしょったのを見たときは、ホントに「えっ、ええっ~、じぇじぇじぇじぇじぇ~!」の気分!

きっとkunichanはこんなハチたちがいろいろ来るのを知っていたからマンションを提供していたにちがいない! もっと早く教えてくれりゃよかったのに~! ケチッ!


こちらは♂。なぜかというと背中に針を背負ってないでしょ?! それに♀よりも小ぶり。


花嫁衣裳の定番



この花嫁みたいに透明無垢の虫の名前が判るかな?



葉裏に隠れていると透き通っているので保護色に!
こんな幼虫でも逃げ足だけは一丁前ニサササ~っとすばしっこい!
もちろん名前のとおりの横歩きが得意技!


こちらはママとお散歩中




ママの名前はご存じ『バナナムシ』、すなわち正式名は『ツマグロオオヨコバイ』なのでござる。

学力テスト Vol.64

二十四節気でいうと、今年は9/7から「白露(はくろ)」で、これは大気が冷えてきて、露ができ始めるころ・・・という意味で、19日は仲秋!次の節気はもう「秋分」!
何もしなくても時間だけは地滑り的感覚でドドド~ッ!! 若い時に比べたら、確実に時間的には余裕がある筈なのに何故かあせってしまう変な季節と感じるのは私だけ?!

最近は朝晩も少々涼しくなってきたような気がするので、脳の方も活性化が戻ってきたような気がするけど気のせい?
その確認のためにもピッタシなのがこのクイズ! 今回は少々レベルアップさせて初級の上クラスにしてみました。

例によって答えはないので、頭をフル回転させてぐゎんばってね~!






もしこの問題が簡単と感じたなら、それはあなたの実力が確実にランクアップしているという証拠!
ではレッツラ・ゴ~!



そろそろ秋ですねぇ~

猛暑も少しばかり落ち着いて
やっと秋が近づいてくる感じ。

こんな写真でわっかるかなぁ~??

里の家の下にある田んぼでは
稲穂がこんな感じになってきました。

でもまだちょっと重量感に欠けるかな。

そして
その上をウスバキトンボがたくさん飛んでいます。

そう言えば、すでに8月には新米が
売りだされていたんですよね。

時代は変わったノダ・・・



同じく里の家の下にあるクリ畑では
こんな風にパックリ

後は下に落ちるだけじゃぁ~!

里の家周辺では、モズの声も聞こえ始めましたヨ。

そしてなぜかこの時期、ミンミンゼミが元気になるのであった。

濃厚なコンタクト

クロコノマチョウ』の食草は「ジュズダマ」や「ススキ」などイネ科の単子葉植物。
里の家では、この時期に とある場所のジュズダマに行けば100%見つけられるので探索時間は数秒なのでラクチンラクチン!


ジュズダマの葉の裏を探せば、こんなふうに保護色をした幼虫を見つけられます。


幼虫の顔面はいろいろ変化に富んでいるので比べるのも面白いぞ~


今回はこんなのを見つけました。一度撮ってから他を回って戻ってきたけど、
20分後でも微動だに変わらない形でじっとしてました。


もっとアップで見せるとこんな感じ! 顔の毛がお互いに絡み合っているくらいにくっついています。
いつもこんな形でお話をするのかなあ? とにかく不思議な光景でした。