学力テスト Vol.504-2 その解答 ツバメチドリ その1 ~ 足指から見える生活スタイル ~

 ツバメチドリ その1 ~  足指から見える生活スタイル  ~

名前のとおり、ツバメチドリは「チドリ目」に属していて、コチドリなどチドリ類とは近縁です・・・が、その体型や生活スタイルはだいぶ異なります。

1.「趾(足指)」の形のちがい

コチドリは前に3本指で後趾がありません。
これを「三趾足(さんしそく)」といいます。
中指と外指の間に水かきも付いています。

コチドリは地面や水辺を歩いたり走ったりしながら採餌をします。それには三趾足の方が素早く動けるのです。足も長めに進化しました。いわば「地上採餌型」。

ツバメチドリは前指が3本と後ろ指が1本の三前趾足(さんぜんしそく)です。
鳥では最も多い標準型です。

こちらには水かきはありません。もしかしたらあるかもしれないけど、写真で見る限りはほとんど見えません。そしてコチドリよりも足は短めです。

もちろん地上でも歩き回って採餌をします・・・が、ツバチ君の場合はそれよりも飛翔力が優れている点を最大限に活かして、空中で虫を捕食するのを得意としていて、それが名前の由来にもなっています。よって「空中採餌型」。




2.「頭かきの方法」のちがい

コチドリは「間接頭かき」

ツバメチドリは「直接頭かき」

ツバチ君の頭かきが「直接型」なのは体の長さに対して羽が長い (飛行機や鳥の世界の専門用語では「翼比」とか「アスペクト比」といいます)ので、「間接型」よりも「直接型」の方が楽なのです。

翼比というのは翼の細長さの割合をいいます。例えばグライダーやアホウドリのように翼が細くて長いのを「翼比が高い(ハイ・アスペクト比)」、戦闘機やキジのように翼が短くて横幅が大きいのを「翼比が低い(ロー・アスペクト比)」といいます。


ツバチ君は空中を不規則に飛び回る昆虫を捕えるために変幻自在に飛び回ることができます。そのために進化で得た細長い翼なのです。

ちなみに白い腰は「フラッシュカラー」といって、仲間からもよく見えます。
「飛び立つぞ~」とか「敵が来たぞ~」と伝える合図になるのです。またタカなどに襲われた時に、この白い部分へ敵の注意を引きつけ、自分の急所への攻撃をかわすという目くらましの効果もあると考えられているのだとか。       その2へ続く








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