秋の七草であるフジバカマ
この花が大好きなのがアサギマダラです。
やってくるのはオスばかりなので、「メスは吸蜜に来ない」という人もいるけど、そんなことはありません。
これにはれっきとした理由があって、アサギマダラはフジバカマやヒヨドリバナの花から「ピロリジジン・アルカロイド(PA)」という毒物成分を摂取しているのです。これを体内に摂取してメスを誘う性フェロモンを作り出すのです。
この成分が不足すると上手に求愛できなくなるため、オスは必死になってこれらの花から蜜を吸っているということ。
メスは性フェロモンを作る必要がないため、これらの花にこだわって来る必要はないのです。どの世界も男はつらいね!
アサギマダラは幼虫の時代もキジョランという植物から毒素を体内に取り込み、成虫になったら、またまた性フェロモンを作るためにPAという毒素を体内に・・・まさに「毒チョウ」と言われる所以です!
イカリモンガ
久しぶりに会ったけど、アサギマダラと同じフジバカマに来ていました。
「ええっ?これってチョウじゃないの?① まっ昼間に活動してるし、② 綺麗だし、③ 触覚も細いし、④ 止まっている時に翅も広げないじゃん!!」おっしゃることはごもっとも!
これだけ ①~④ のチョウの条件がそろっているガは珍しいのです。まさに「チョウのようにふるまうガ」なのです。
もともとチョウとガは同じ「チョウ目(鱗翅目とか、ガ目ともいう)」の仲間。チョウ目のホンの一部がチョウといわれているだけで、これという学術的な境界線はありません。
英語でも「butterfly(チョウ)」と「moth(ガ)」と使い分けますが、その明確な境界線というのはないのです。
昆虫学者の矢島稔氏は「チョウ目(鱗翅目)という一つの大きなグループの中で、一部の特定の仲間をチョウと呼び、それ以外をすべてガと呼んでいるに過ぎない」と言っています。
一部の特定の仲間というのはセセリチョウ科とアゲハチョウ科の2ッです。
さらに判りやすく数字で表すとチョウと呼ばれる仲間は250種です。チョウ目というのは全体としては5000~6000種いるので、チョウはそのうちの4~5%に過ぎません。残りはすべてガなのです!!
海外でもチョウとガの区別をしていない国もあって、それがフランスやドイツなどです。
例えばフランスでは特に基本的に蝶も蛾もどちらも papillon と呼び、区別しません。
ガを区別して言いたいときは「夜の蝶」を意味する papillon de nuit と補足します・・・なんだって!
※スティーヴ・マックインの「パピヨン」という映画を思い出しました。この映画が実話に基づいているというのは知ってた? また近いうちにもう一度見なくっちゃ!
とすると、歓楽街で働いているオネイサマたちは「夜の蛾」ではなく、やっぱり昔から言われているように「夜の蝶」という表現が正しいんだよね?! 納得です。
ガの仲間には農作物への被害があることから害虫とされるのが多いので一般的にも嫌われているけど、このイカリモンガのような変わり種もいるので覚えておいてください。彼は害虫ではありませんので。
さてさて本題。この鳥の名前を当ててください。
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