ギンヤンマのライフサイクル ~ 子供時代のあこがれの的 ~

たまには昆虫のお話。
水辺の鳥を観察していると、トンボ類も視野に入ってきます。

こちらはお馴染みのギンヤンマのペア 

 こんな状態を「タンデム飛行」と呼びます。タンデム(英語: Tandem)って、どこかで聞いたことがあるぞって?
 本来の意味は縦に馬を繋いだ2頭馬車のことで、他にはオートバイに二人乗りすることや、二人乗り自転車のことも言うんです!

 日本語では「おつながり」とか「連結飛翔」というけど、「タンデム」という言葉の方がカッコイイ言い方じゃねっ!・・・とすぐ横文字にしたがる日本人の悪い癖が! 

 私の子供時代はこんなのが近くを通っても、持っているタモ(捕虫網)では捕まえられずに、このエメラルド色の宝石を涎を垂らして見ておりました。

 彼らは私のタモの距離をしっかりと把握していて、それ以上は決して近寄っては来ませんでした・・・だから捕まえられっこないのにね~!!

さて、ここでギンヤンマのライフサイクルを復習してみましょう。

♂は自分の縄張りでパトロール

♀を見つけると飛びかかって

嫌がって暴れる♀の首根っこを無理やり捕まえて

拉致していきます。

邪魔者が来ないところで交尾中
トンボの交尾はこのようにハート型になります。

その後は「タンデム飛行」で産卵場所を探します。

無事に産卵! 

 産卵は♀単独の場合もありますが、他の♂に♀を奪われないように、♂がしっかりガードをしていることが多いのです。ギンヤンマはこのように枯れた植物や生きた植物など色々なものに産みますが、これを「植物内産卵」と呼びます。


 産卵後は3~4ヶ月で羽化しますがその間には10回以上の脱皮を繰り返します。
遅くに産卵された卵は翌年までヤゴとして水中生活をし、5月頃に羽化するのです。


 ちなみにですが、「ギンヤンマ」の名前の由来は♂♀共に、腹部第3節の下側が銀白色になっていることから付けられたんだけど、知ってた?





1 件のコメント:

  1. ギンヤンマは明るい綺麗な色のトンボですね♬
    腹部の下が銀色になっているからギンヤンマなんですね!
    産卵後、羽化するのにかかる3~4カ月間に10回以上も脱皮を繰り返すとは驚きです!!
    ランデブーは微笑ましい~(^^)
    でも首根っこを捕らえられ拉致された状態の♀
    可哀想なのかも~(^^;(^^)

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