学力テスト Vol.381-3 その解答 ヒクイナ ~ 紫式部も聴いていた~

 ヒクイナ ~ 紫式部も聴いていた ~

姿は見たことがなくても、その鳴き声はTVの時代劇を見ていればよく耳にします。

英名は「Ruddy-breastede Crake」 
・・・と、その姿を見たままの、いつもの英名らしい味気ないけど、わかりりやすい表現。

体長の割に長い足指が特徴です。

こんなふうに水生植物の上などを歩く時に、体重が分散されて沈むことなく歩きやすいように進化しています。


我が家でも、初夏になると佐鳴湖の方から「コッ、コッ、コココココ・・・」と、もの悲しい声が風に乗って聞こえることがあります。

いにしえの歌人たちもよく聴いていたのでしょう。ヒクイナの鳴き声は戸を叩く音のように聞こえ、それを男性が女性の家の戸を叩くことをヒクイナの鳴き声に例えて詠ったのが和歌にたくさんあるようです。


ウワワ~ッ、いきなりの「直接頭かき」!! 何とか撮れてよかった~


嘴に泥がいっぱい付いているのに、お構いなし! 細かいことは気にしない大物なのか、大雑把な性格なのか、よくわかりませんが、少なくともこの個体はヒトの目もまったく気にしないようです。足の色が赤味が少ないので、まだ若い個体なのかな?

しゃがんで撮っているとドンドン近づいて来て、最短は2m!!「おいおい、ヒクイナって臆病で警戒心が強いんじゃなかったっけ?!」

それに比べ、さっき運よく「頭かき」を撮らせてくれた別個体は赤い足の完全成鳥で、こちらに気付いたらサササ~っと藪の中へ! フムフムこれがヒクイナの正常な反応パターンなのです。

普通、ヒクイナは夏鳥として渡来するけど、佐鳴湖ではヒクイナ君は昔から留鳥で、冬でもたまに「コッ、コッ」という地鳴きを聞くことがあります。

この母親の後ろには、巣立ちして間もないヒナが隠れていました。


これ以上は出てきてくれなかったけど、これは明らかに母親から「ほれほれ、変なオヤジがいるから、それ以上出てきちゃダメダメ~~!!」と言われてフリーズしている行動!

今年こそはしっかりと黒いヒヨコを撮るぞ~!!と思っていたのに、その願望はまたしても来年以降に繰り越しになってしまいました。トホホ・・・








3 件のコメント:

  1. 2mまで近づくヒクイナとは!!
    ビックリブラボー\(^_^)/
    それに比べて、母鳥のいう事をしっかり守ってじっと動かないヒナも健気で可愛いですね~(^^)
    時代劇を見る楽しみが増えました!

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  2. 時代劇では、その他にアオバズク、フクロウ、ヨタカなどが常連です。
    朝ドラ「ちむどんどん」ではヤンバルの鳥たち・・・リュウキュウアカショウビン、シロハラクナなどの声が時々流れてきますよねっ!
    ちなみにですが、「TVでのライフリスト」というのをやっている人がいると聞いたことがあります。
    要するにTVで見た鳥とか聞いた声をリストアップして自分の「ライフリスト(自分にとって初めて見た鳥を記録すること)」にするということ。あほくさいけど、暇つぶしにはなるかもしれません・・・もちろん私はそんなことしてませんけど!

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  3. これまで時代劇で鳥の声を意識したことが有りませんでしたが、これからは時代劇を見る時も朝ドラ見る時もよく聞いてみようと思います♬

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