オオヨシキリ ~ サッチモ君が歌う ~
オオヨシキリの囀りを「ギョギョシ・ギョギョシ・・・」と言うけど、これでは暑苦しくていけません! 漢字で「行行子」と書いた地方名もあり、俳句などにも夏の季語として使われている言葉です。
同じヨシキリ科のコヨシキリを「草原のジャズシンガー」と小粋に褒めるのなら、オオヨシキリもジャズっぽく表現したらどうなるかな?!?!
歌い手はさしずめ「ルイおじさん」と言ったところじゃね。ちょっとダミ声で耳ざわりと言う人もいるけど、すっごく親しみのもてる愛称は「サッチモ」という人気者なのです。
オオヨシキリのダミ声を、このルイおじさんが始めたと言われる「スキャット・ヴォーカル」のようだと解釈すると、この囀りがすっごく親近感を持って聴けるようになるから不思議!! ルイおじさんは歌っている時に歌詞を忘れてしまって、意味のない言葉で適当にごまかして歌ったらこれが受けたので、それからよくやるようになったとのこと。
※スキャットというのは意味のない言葉を使って、メロディに合わせてアドリブで歌うことです。大橋巨泉が司会の「11PM」のテーマ曲と言えば分かるかな? ちなみにマルチタレントの巨泉氏はJAZZ評論家としても有名で、最初の奥さまはマーサ三宅というJAZZ SINGERでした。
選んだ曲は「It Don't Mean a Thing」で、和名では「スウィングしなけりゃ意味ないね」
私の大好きな歌手は何といっても Diane Schuur。聴くたびに心がときめきます! 同じ曲でも June Christy が歌うとまた違った魅力が! これを「Louis Armstrong & Duke Ellington」でも検索してみましょう。
どうです? オオヨシキリの声がJAZZっぽく聴こえてきたかな?
ヒトは知恵と想像力と実行力によって、文化を進化させてきました。だからこのくらいの想像力は誰でも備えていること・・・何回も聴けば、きっとそんなふうに聴こえてきますぞ! え、ええ~っ、ダメなの? じゃあ泡盛の強いヤツをグイ~っと引っ掛けて、頭を真っ白にしてから、もう一度挑戦じゃネッ!!
ルイおじさんの歌と言えば、朝ドラの「カムカムエヴリバディ」で有名になった「On the Sunny Side of the Street」や、晩年の大ヒット曲「What A Wonderful World(この素晴らしき世界)」が超有名です。
特に「What A Wonderful World」はNASAが「Wake up Call」・・・すなわち目覚まし用に地球の管制センターから宇宙飛行士に向けて送られている曲で、アポロ時代から現在までずっと続いているのは、よく知られた話です。
最後に、スキャットの魅力が満載の曲を探してみました。Sarah Vaughan の「Autumn Leaves」や Ella Fitzgerald の「Take The A Train」が代表的なところですが、最近見つけた新しいところでは Karrin Allyson の歌う「Nature Boy」なんか、すっごくいいね!
ぜひ、You Tubeで検索してみて下さい。
最後になったけど、今回の最も大事な話!! この時オオヨシキリは「直接頭かき」をしていました。写真ではチョットわかりにくいけど、この時は左足で2回ササッと頭を掻いただけで、2回目が終わりかけた時にシャッターがおりて、何とかそれらしい証拠写真が撮れた次第。
囀り中に、いきなりの「頭かき」 → 慌ててシャッターを押す(もちろん半押し状態でスタンバイはしていましたぞ!) → 押してから写るまでが0.5秒~1秒かかる → 結果として「決定的瞬間」は撮れず! もっとまばたきくらいの瞬間で写せるカメラが欲しい~~~!!!
実は実は、オオヨシキリは一般的には「間接頭かき」だと書いてあるのです・・・ということは、これはイレギュラーの行為!! だとしたら、すっごく貴重な写真なのです。
※「頭かき」には ①直接頭かきが習性の鳥は、間接頭かきはしない ②間接頭かきが習性の鳥は、ごくたまに直接頭かきをすることがある ・・・という定義らしきものがあるようです。
という訳で『サッチモ君の間接頭かきをバッチリと撮る』という新たな宿題ができましたわい。
fuutenhideさんは洋楽に詳しいですね!YouTube で楽しく聞かせて貰います🎶😊
返信削除今年は散歩道の葦原でオオヨシキリをハッキリ見ることが出来ました。紅い口の中を見せて大きな声で鳴いている顔は中々愛嬌者(^^)オオヨシキリの直接頭搔きのショットは貴重ですね!
佐鳴湖のアシ原でもたくさんのオオヨシキリが囀っていますが写真屋のジイサマたちが狙っているのは、いつもカワセミばっかりで、他の鳥には見向きもしません!! ここは「カワセミ撮影のメッカ」と言われているらしいので、仕方ないと言えばそれまでですが、何とかしてサッチモ君を魅力満点に見せられないかな?・・・と思ったのが、きっかけです。
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