カワガラス ~ BABYの誕生と巣立ち その2~
巣立ちの翌日、当然ながら早起きをして現地には7時過ぎに到着。8時半頃までは誰も来ませんでした・・・くっそ~、きっと昨日は散々いいのを撮ったにちがいない!! フン!
ん? んん? 羽づくろいを始めました。
も、もしかしたらこれは大チャンスかも!?
カワガラス ~ BABYの誕生と巣立ち その2~
巣立ちの翌日、当然ながら早起きをして現地には7時過ぎに到着。8時半頃までは誰も来ませんでした・・・くっそ~、きっと昨日は散々いいのを撮ったにちがいない!! フン!
ん? んん? 羽づくろいを始めました。
も、もしかしたらこれは大チャンスかも!?
カワガラス ~ BABYの誕生と巣立ち その1~
それは彼岸の墓参りの日のこと。その3日前に降った大雨であっという間に水かさが増し、カワガラスの巣のある堰の水のカーテンが、厚い厚い壁になってしまいました。
これではヒナたちが出たくても出ることができません。でも万が一という事もあるので、増水した2日間もチェック! ・・・でも、やはり無理なようです。
カワガラスは抱卵日数が15~16日、産まれてからは親からエサをもらいながら育って21~23日で巣立ちする…という事は周知の事実。だからエサ運びが始まった頃が確認できていれば、巣立ちの予定日はほゞほゞ予測できるのです。
そして運命の墓参りの日! 天気も良くてきっとこの日だったら巣立ちするだろうな~、まずいな~、ホントにまずいぞ!! という予測通りに・・・出たのです!!
私はすでに墓参りの支度が完了して出掛ける寸前!「ヒナが出てるよ~、早く来ないといなくなっちゃうぞ~~!!」という無情のLINE! 「うわわ~、やっぱし今日か~ グギギギギギ~~~」
でも、自分一人ならともかく兄弟も集まるというので、行かないわけにはいきません。「誰だ~、こんな日に墓参りを設定したのは・・・」呪いたくなります。
「今日の墓参りは夕方からにしたいんだけど・・・」と言いたい悪魔のささやきが、耳から離れません。悪魔の声は「彼岸はまだ数日あるんだから墓参りなんぞ、後にしちゃえ~」「お前さんなんていなくたって墓参りは困りゃしね~ぞ~」と繰り返し繰り返し、囁いてきます。何回か携帯に手を伸ばしたり、じっとこらえたり、・・・それでも、辛うじて理性が勝って寺に駆けつけました。
墓参りのあとは恒例の昼食会、今回はすんなり済んで、13時半に解散となりました。
「ん?んん?! 今からぶっ飛ばせば現地には15時半には着くかも?! いやいや、きっと着く!」迷っている暇はありません。こんな時こそスピードの出せる新東名を利用です。普段出したことのない120km超えでまっしぐら~~! 慌てすぎたり、ボーっとしてたりして目的地のインターチェンジをオーバーラン!!・・・あやうく逆行したくなりました!! それにしても、このロスタイムはあまりにも大きい!
なぜこんなに慌てるのかというと、カワガラスの巣立ちビナは当日には分散してしまうと聞いているからなのです。今まで巡り合わせが悪くて、まだ一度もヒナを見たことがないのです。
ここまで、くどくどと長い序文に付き合って頂き、ありがとうございました。さてさて、ここからがヒナたちの紹介です。
カワガラス ~ 清流のダイバー ~
頭かきシリーズが始まった最初の頃に、Vol.353で登場していますが、再登場です。
まずは「カワガラス」についてもう一度復習してみましょう。
イギリスの自然科学者であるダーウィンが生物の進化について書いた本、それが1859年に出版した『種の起源』。その中で、カワガラスは「特殊に進化した水に潜るツグミ」として紹介されています。やはり相当変わり者の鳥と思われていたんですよね?
最近のDNA解析よる研究でも、ツグミに近い仲間と言われているようです。遺伝子解析などのない160年ほど前の時代のダーウィンの観察が正しいって、う~ん、ダーウィン先生ってやっぱりスゴイ人なんだね~!
小鳥類で水中でエサを獲ることができるのはこの鳥だけ!
ツグミ ~ 魅惑の歌声?~
4月中旬というのはジョウビタキは見かけなくなるけど、まだアオジもいるし、ツグミに至っては冬よりも数が増えている感じ! ・・・ツグミは渡って来る時や、大陸へ渡る時には群れを作るのです。
先日、浜名湖北部の農地へ行ってみたらツグミの群れが多数で、カウントしただけで20+。 渡りに備えて、餌の豊富な場所に集結しながら体力を蓄えているようです。
「ツグミ」という名前の由来は 日本では冬鳥のために囀りをしないので、口をつぐんでいることから、その名前が付いたとの説がありますが、今回は別の説を見つけました。
「突く実」説で木の実を突いて食べることから「つくみ」と呼び、濁って「ツグミ」になった。・・・「日本野鳥歳時記」大橋弘一著
以前4月に佐鳴湖で渡り前のシロハラの囀りを聞いた時に、クロツグミに似た感じだったので、きっとツグミも同じような囀りをするのだと思うんだけど・・・?!
クロツグミを「森のフルート奏者」、キビタキを「森のピッコロ奏者」と呼ぶけど、ツグミはどんな演奏家なのかな?