カワガラス ~ 清流のダイバー ~
頭かきシリーズが始まった最初の頃に、Vol.353で登場していますが、再登場です。
まずは「カワガラス」についてもう一度復習してみましょう。
イギリスの自然科学者であるダーウィンが生物の進化について書いた本、それが1859年に出版した『種の起源』。その中で、カワガラスは「特殊に進化した水に潜るツグミ」として紹介されています。やはり相当変わり者の鳥と思われていたんですよね?
最近のDNA解析よる研究でも、ツグミに近い仲間と言われているようです。遺伝子解析などのない160年ほど前の時代のダーウィンの観察が正しいって、う~ん、ダーウィン先生ってやっぱりスゴイ人なんだね~!
小鳥類で水中でエサを獲ることができるのはこの鳥だけ!
水中での活動がしやすいように、尾脂腺が他の鳥よりもはるかに発達しています。
※尾脂腺は尾羽の付け根の上部にあります・・・カモ類などと一緒の場所です。
足の裏はギザギザになっていて握力も強く、苔が生えた岩の上でも滑りにくいように、しっかり捕まえられるよう工夫されているのです。
カワゲラ類の幼虫
カワガラスの大好物は水生昆虫です。
羽化したチラカゲロウ
カワゲラ類の他に、こんなカゲロウ類も幼虫時代を水生で生活しています。
アカマダラカゲロウ
以前BSのNHKで放映した、ワイルドライフ「知床のカワガラス」の録画を改めて観てみました。さすがにNHKはスゴイ! 水中で水生昆虫を撮るシーンが何回も撮影されていました。
ビックリしたのは、水中で自分と同じくらいの大きさの石でも足を踏ん張って、嘴でひっくり返してしまうことでした。だから石の裏に隠れて暮らしている水生昆虫たちも簡単に捕まってしまうのです。
コヤマトンボのヤゴ
トンボ類のヤゴだってうかうかしてられません。
2月頃になると♂は羽根を震わせて♀にアピール
どうやらこれが♀に対するディスプレイのようです。
カップルが成立すると巣材運びが始まります。
枯れ木を持ってきました。
苔も運び込んでいきます。
彼らのスウィートホームは堰の水が流れ落ちるウォーターカーテンの裏にある穴!
侵入者が入って来れるような場所ではありません。湿度はめちゃ高いものの、安心・安全なところなのです。
今回はそんな彼らに、待望のベイビィが誕生したのです。ヒナたちに親の能力はしっかりと受け継がれているのでしょうか?! そのあたりをじっくりと、ご紹介したいと思います。
うう~~、今夜は猛烈に眠いので、ここらでお終い!
水中でエサを獲ることができる小鳥はカワガラスだけなんですね!
返信削除カワガラスの赤ちゃん誕生!おめでとうございます!(^^)!
私は今日、コチドリが卵を温めているらしいところを発見!
今年もヒナが見られるか楽しみです♬
コチドリの抱卵は24~25日で、孵化すると半日くらいで巣の場所から離れてしまいます。
返信削除これからが楽しみですね~!