学力テスト Vol.378-5 その解答 エナガー2 ~ モフモフだんご 10兄弟 ~

 長年の目標だったエナガ君の巣立ち直後のヒナたちを取材できました!

まずはその住居をご紹介。エナガの巣は直径が810cmということなので、ソフトボールくらいの直径です。それが楕円形になっていて、サッカースタジアムのようなドーム型の屋根付きで、木の股などに作ります。

                         言葉でくどくど説明しても分かりにくいので、イラストを借りてきました。

                        「柴田佳秀著:鳥の雑学がよ~くわかる本より

      巣材の外壁はスギゴケ類などが主で、それをクモの糸や、ガのまゆなどの丈夫な糸をほぐしたりして、しっかりと固定します。

  肝心の内装ですが、鳥の羽毛や獣毛などを使います。

      ダウンジャケットや羽毛布団の場合は、「綿羽」というタンポポの種のような羽軸のないものが高級とされますが、エナガの場合は雨覆や胸などの羽軸のある部位も多く使います。 イラストでは小鳥の次列か3列風切りのような羽を持ち込んでいるところが描かれています。

      エナガの巣は鳥の巣の中でも最高級クラスの室内空間で、「羽毛布団に包まれたふわふわの巣」として有名なのです。あるデータによると巣立ちした後に羽毛を数えたら、何と何と1240枚にもなったんだそうで、1000枚を超えるのは当たり前!!

それほど効率よく集めるには、猛禽類が襲った後の羽毛(キジバトやドバトなど)が散乱した場所を覚えていて、そこから運んでくるから・・・という話もあるのです。

エナガの場合は『 産卵数:712個 抱卵:1214日 巣立ちまで:1417日 』 こんなデータがわかっているので、巣作りが始まった後は、抱卵日を頭に入れながら、えさ運びが始まったのが確認出来たら、おおよそのヒナの巣立ちが予測可能なのです。

もちろん、友人の協力なしには巣立ち日が予測できるはずもなく、その点では感謝、感謝、大感謝!!!!!


4月の或る日「巣立ったぞ~~」の連絡で、すっ飛んで行きましたが、最初に見られたのはこんな感じで、お尻ばっかり!! ほとんど動きはありません。


何とか、端っこのヒナだけがこちらを向いてくれました・・が、これじゃ、イメージしていた「エナガ団子」とはほど遠い感じです。しかも数分後には、いきなり散ってしまいました! 「あわわわわ~~、これでお終いなの? ゲゲ~~」

ようやくようやく見つけたのがこの2羽のヒナ

夕方、諦めきれずに再挑戦したところ、現地には誰もいません。自力で探すにはかなり広い公園ですが、ここでくじけるわけにはいきません。「今回のチャンスをのがしたら、二度と見れないぞ~」と、めげそうになる心を鼓舞して探した甲斐がありました。とっとと家に帰ってビールを!・・・という欲望にも、なんとか勝てた結果です。 

その2羽にピントを合わせていたら、何と何とあっという間に4羽に!

え、ええ、えええ~~、続々と集まってきます!

「うわわ~ 来た来た~~ 団子が来た~~!!」
さえぎる枝も葉っぱもなく、視界は申し分ありません!

1分後には8羽が集合! 
気付かなかったけど、兄弟はきっと近くにいたのでしょう。

さらに1分後、とうとう10羽が集結しました。
左から4番目に1羽だけ後ろ向きがいるけど、これはご愛敬。これで全員のようです。

おっと、そのうしろ向きのヒナが、皆が止まっている枝に突撃~!


な、なんと! 無理矢理、割り込んでしまいました!! そんなに超密着してスキンシップがしたいのかな? そして、左から2番目にはギュウギュウ詰めになって、上からも押さえつけられた格好のヒナもいますが、特に嫌がった素振りはありません。

冒頭のイラストの巣を思い出してください。この狭い空間に10羽全員で2週間以上暮らしていたのですから、この程度のすし詰め状態なんてどうってことないのかもしれません。

親が餌を運んできました。
左の2羽だけが気づいていますが、他のヒナはボーッとしたまま。

今度は右から親がやってきました。左側のヒナは反応なし。

正面から来た親には「ママ~! 僕にちょうだい~~」と、皆が反応しています。

一番下の枝に注目! 下からもう1羽の親がエサを与えています。

下から来た親は、後ろ向きになっているヒナを忘れている訳ではありませぬ。このようにどの子にも分け隔てなく、均等にえさを与えているのです。それにしてもどうやって見分けているのかな?

親が餌探しをしている間、ヒナたちはよく居眠りをしています。
この時、眼を開けているのは2羽だけ!

このように「エナガ団子」となるのは、1~2時間に一度のようで、それ以外は集団で行動はしていますが、めいめい勝手に動き回っているのです。
まだ体力がないため、このように度々、休息をとるのでしょう。

「押しくらまんじゅう」をするのは温め合っているから・・・という人がいたけど、最大の目的は天敵に対する警戒からなのだと思います。公園には怖~いカラスがあちこちに!
1羽1羽がバラバラに餌探しに夢中になっていたり休息していれば、その分、天敵からも襲われやすいのです。
天敵を発見して皆に合図すれば皆が安全!・・・とは言いながらも、そこはまだ赤ちゃんなので居眠りもしょっちゅう!! まあ、それは仕方ないネ! 

つかの間の睡眠から目覚めたのか、ストレッチを開始!

混みあっているので尾羽を拡げるくらいしかスペースがありません。

おっと、無理矢理左の羽根まで伸ばしています。


こんな時に「あれ」をしてくれたらいいのにな~と思いながら、シャッターを半押し状態で待っていたら、突然 右から3羽目が念願の「間接頭かき」を!! 
ホンの1~2秒の瞬きをするような瞬間でしたが、撮ったという手ごたえはありました。


「うわわ~、やった、やった~~!!」こんな時じゃなきゃ、エナガ君の頭かきなんて撮れっこありません!!

おっと、皆が一斉に緊張の面持ちで同じ方向を!!

と、思いきや、突然バラバラとクモの子を散らすように飛び立っていきました。


なぜか、左にいた2羽だけが飛びません。「れれっ? 何があったの?」って顔で固まったままでしたが、それもつかの間で、すぐに飛んで行ってしまいました。

この一連の撮影時間は約20分・・・まさしく超々至福の時間でした! えがった~~!!!

ママが心配顔です。
この子は、もしかしたら一番手のかかる末っ子かな? 

この後、巣立ちビナたちは、しばらくは親と一緒に行動して、いろいろ教わりながら自立していきます。

天敵以外に、雨やエサ不足など、いろいろな理由で小鳥たちのヒナが無事に育つのは10~20%以下といわれています。
この子たちが元気で育ってくれるように、願わずにはいられません。

























学力テスト Vol.378-4 その解答 エナガー1 ~ かわい~い!の代名詞 ~

 エナガ ~ かわい~い!の代名詞 ~

全長は14㎝
この数字だけで想像すると、スズメと変わらないくらいの大きさ


だけど、尾が約8㎝と体長の半分以上を占めているので、胴体だけだったらキクイタダキやヒガラと変わらない日本最小クラス。それは体重で比較するとよくわかります。

体重は500円硬貨とほぼ同じくらいの7g・・・500玉を手のひらに乗せて目をつぶり、エナガの重さを想像してみて下さい。

参考までに、キクイタダキは体長/体重が10㎝/5g(100円硬貨が4.8g)、ヒガラだと10.5㎝/8g、似たような大きさのメジロは体長が12㎝なのに体重は11gもあります。

学名は「Aegithalos caudatus で、意味は「長い尾のシジュウカラ」
え  英名だと「Long-tailed Tit」で学名と同じです。※ちなみにTits」というのは全然違う意味なので、お間違えなきように。

こちらは巣立ちしたばかりのエナガの赤ちゃん

まぶたが赤くて、顔全体が黒っぽいので見分けられます。

まだ巣から出て2日目

見るもの聞くもの、新鮮なものばかりの世界に興味津々!

エナガはユーラシア大陸の北部から中部にかけて広く分布しているおなじみの鳥。
ようやく念願が叶って、そんな彼らのヒナの巣立ち直後を見ることができました。
それはまた次回のお楽しみ!










学力テスト Vol.378-3 その解答 コシャクシギ ~ スリー・ホイッスラー ~

 コシャクシギ ~ スリー・ホイッスラー ~

コシャク君の頭かきは「直接法」

学名は「Numenius minutus 
意味は「小さいダイシャクシギ」です。

ダイシャクシギとチュウシャクシギ

全長はコシャク:30㎝、チュウシャク:40㎝、ダイシャク:60㎝…という訳で、コシャクシギはダイシャクシギのちょうど半分のサイズ!

休耕田で餌探し・・・おっ、ガの幼虫を発見!

いっただきま~す!

ここには4羽が休息していました。

例年、遠州地方では1~2羽が飛来しています。
なのに今年の4月中旬に愛知県で、なんと40羽を超える大群が通過!! これは東海地方の過去の記録を振り返っても最高の数値だと思われます。

主としてシベリア地方で繁殖し、冬はニューギニアやオーストラリアで越冬、日本では春と秋に数少ない旅鳥として渡来するのです。

国内で「稀な珍鳥」と言われる所以は、日本が渡りのコースから外れていることが主要因で、世界的に見れば普通種の部類なんだそうな。

無事に繁殖地に着いたのかな?

コシャクシギに詳しい友人は今回の40羽+の群れに遭遇! その時に初めて声を聞いたそうですが、チュウシャクシギに似た声で「ホイ・ピピピ」と、ピピピは3回だったそうな!・・・てことで別名を「スリー・ホイッスラー」と命名しようかなっ!?!?

※ チュウシャクシギは「ホイ・ピピピピ~」と鳴くことから、別名を「セブン・ホイッスラー」と言われています。











学力テスト Vol.378-2 その解答 コサギ ~ 白鷺はなぜ白い? ~

コサギ ~ 白鷺はなぜ白い? ~ 

Vサインをしているコサギ君は「直接頭かき」

冬羽には頭の冠羽はなく、胸や背中の飾り羽根も目立ちません。

ジャジャ~~ン!!
夏羽になるとこんなふうに「婚姻色」になります。 

①眼先が赤っぽく ②趾(足指)が赤茶色に・・・このように羽がないところが変化するのです。婚姻色はホンの短期間のようで、長くてもせいぜい2週間ほどです。

冬羽と比べてみて下さい。

夏羽になると胸と背中に飾り羽が出てきますが、背中の飾り羽をよ~く注意して観察するとダイサギやチュウサギと異なり、上方にカールしているのがわかります。

さらに冠羽として長い2本が!

さてさて、本題。チコちゃんの質問じゃないけど「サギっていうのはみんな白いでしょ? どうして白いの?」って、質問に答えられますか?

鳥のことを少々わかってくると、ビギナーが「あっシラサギだ~!」と言うと、すかさず「シラサギと言う鳥はいません。あれはコサギと言う名前! 他にチュウサギやダイサギなど大・中・小がいます!」と、解説して「へ~、アンタってすごいね~」と羨望の眼で見られることに「いやいや、そんなこたありません」と言いながらも、内心では「デヘヘ・・・」。

でも、「サギってなぜ白いの?」と言う質問をされたら・・・グワ~ン、さあ、どうする?

或る日の我が家の前の川、15羽での餌探しです。

この写真が「なぜ白い?」の答えなのです。

ある実験で田んぼの一角にスーパーの白いレジ袋に詰め物をして、棒で長い首と足をつけて、立てておくと、その付近にシラサギが集まって来たんだとか! 要するに白い色は仲間を集める働きがあるのです。
何故かというと、大勢で探した方が効率よく餌が獲れるという事なのです。
                    参考:「鳥の雑学がよ~くわかる本」柴田佳秀著より。

他には、白い色の方が餌となる魚や両生類、虫などから見た場合に空の色と同化して分かりにくい・・・すなわち、相手からの警戒心が薄くなって、狩りに有利になるから!と言う説もあります。

この2つの説をさりげなく説明すれば、あなたの評価はさらに上がること間違いなし! 
ただし、決して自慢げにとか偉そうに・・・という態度ではいけませんぞ! 
さりげなくさりげなく、ひたすら謙虚に・・・が、基本です! 

自然界では白い鳥と言うのは、かなり目立つ存在ですよね! それがこんな理由で白いなんて、ホントに見事な進化です!!











学力テスト Vol.378-1 ~ 頭かきシリーズ その24~

 初夏はトンボが真っ盛り!!

ハッチョウトンボ ♀成熟

ハッチョウトンボ ♂成熟

左の♂はまだ赤くない若者です! 
なのにもう成熟♀を口説き落としに成功!

ハッチョウトンボは1円玉(直径は20mm)に、すっぽりと入ってしまうほどの日本最小サイズで、世界的にも最小クラスのトンボなのです。

さてさて本題、次の3種類の「鳥の名前」と「頭かき」の方法をセットで答えてください。

頭かきの方法 1:直接頭かき 2:間接頭かき

A

B

C









学力テスト Vol.377-4 その解答 キビタキ ~ 私ってキレイ? ~

 キビタキ ~ 私ってキレイ? ~


いきなり、女性から面と向かって突然「私ってキレイ?」とか「私、カワイイ?」って、前置きなしに聞かれたらどうしますか?!

そんな時は「えっ、え~~っ!」とか「な・なに?いきなりどうした?熱あるの?」などと、決してドギマギしてはなりませぬ! 

普段から「もっちろんだよ~っ! 君ほどの人なんて、どこにもいるわけないじゃん!」とか「ん? 何でそんなこと聞くの? カワユイに決まってんじゃん! べた惚れさ~!!」という言葉が、いつも とっさにさりげなく出せるように、引き出しの入り口に、しかも最前列にしまっておきましょう! 

そうです! 女性はそんなアナタの言葉をいつも待っているのです! だからここは素直な気持ちになって褒めてあげましょう! 

決して「そ・そ・そんなこと急に言われたって~」などと、本音をポロっと出したり、「(ギクッ!)ダ・ダ・ダイジョウブだよ~」などと訳のわからない反応したり、慌てて噛んだりしてはいけませんぞっ!

いつもキビタキのような美しいものばかり見ていると、美意識が麻痺してしまうので、くれぐれもこんなふうに生活上でトラブルになりませぬように・・・。


「森のピッコロ奏者」とか「森のナルシスト」とか言われる「キビタキ」君

キビタキの学名は「Ficedula narcissina 


英名でも「Narcissus Flycatcher」。どちらにも「ナルキッシナ」とか「ナルキッソス」という似たような言葉が使われていて、これは「ナルシスト」にもつながる言葉なのです。


Narcissusは水仙の英名です。


「キビタキ」君は林の薄暗がりの中を好む性格ですが、このような写真を見ると、まるで林の薄暗がりの中に咲いている一輪の水仙って感じですネ!


私の場合、水仙と言ったら まず思い出すのは、別の英名の「Daffodils」。 

The Brothers Four のSeven Daffodils」という曲ですね~! 今、聞き直してもウットリするようなフォークソングの名曲です (1964年)


♪ 僕には豪華な家も土地も無い。お金も無いけれど千もの丘に降り注ぐ朝を見せることが出来る。そしてキスと7つの水仙を君にあげよう ♪


男子が聞いても照れくさくなるようなこんな歌詞でも、当時の女の子だったらウットリとしてくれたのでしょう。

昭和の3K(高学歴、高収入、高身長)がもてはやされた時代でも、こんな口説き文句で通用したことがあったんだろうけど、きっと今じゃ通用しないんだろうな~っ!


こちらが♀ 
「地味」じゃなくて「控えめでシック」といいましょう。

そして、美男美女から産まれたヒナはこんな感じ。
このヒナがこれから大変身するのです!

まだ、頭が灰色なのは1年目の若鳥 (1st S)

第1回夏というのは孵化して1~2ヶ月後にやってくる夏のことではなく、生まれて1年後にやってくる夏のことです。
すなわち、この個体は前年生まれで今年になって幼羽から夏羽に変わった2年目の若者ということです。ああ、ややこしい~

或る日のこと、TVを見ていた同居人から「IKKOさんのスッピンの肌がすっごくキレイなんだってさ!だから見てみ~」と言われ、さほど興味はなかったけど、ネットで検索してみました。彼は「ヤクルトとパイナップルジュースのミックスジュース」を愛飲しているんだそうな! おおっ 確かに肌がツヤツヤだね~

それよりも興味を持ったのが「日々の化粧に3時間」という話。ウムム、努力すれば報わる!!・・だよね~!

同居人はコロナのせいで外出時はマスクをしなくちゃいけないことに関して、「化粧をしなくていいから、スッゲ~らくちん!」とマスクの着用を前向きに受け止めております。

もともと化粧台の前に座っているのが超短時間なので、「ナルシスト(自己陶酔者)」の要素は1ミクロンも持ち合わせていないお方。

こんな人だから「キビタキ」君の写真を見せても、「ふ~ん、けっこうキレイじゃん」と言ったきりで、それ以上はまったく反応なしで、大福をパクついてました。

美しい成鳥になるには約3年ほどかな? 

キビタキ君の場合は何の小細工をせずに、あのようになってしまうんだから、IKKOさんが知ったら「私の日々の3時間の努力は何なのさ~~!!グギギギギギ~~・・・」と激怒するかも!! 

イヤイヤそんなことはありませんよ! IKKOさんは見事に女性たちに「もしかして、私でも美しくなれる! 多分なれる!! いや、きっとなれる!!! イヤイヤ絶対になれる~!!!!」という夢を抱かせてくれてるじゃ、ありませんか!! ・・・IKKOさん、アンタはえらい!

大事なものを忘れるところだったわい!

キビタキちゃんは「間接頭かき」

シャッタースピードが遅くてピンボケですが、羽の後ろ側から足が出ています。
せめて3秒くらいやってくれたらよかったんだけどね。2掻きしただけでしたが、辛うじて撮れたことにします。