学力テスト Vol.358-5 その解答 コクガン

 コクガン

気持ちイイ~~!! たまらん~~!!
  コクガンの頭かきは「直接法」

こちらは親子です。

左が成鳥で、右が頭をかいていた息子か娘ですが、雌雄同色なので性別はわかりません。幼鳥は雨覆などの羽縁が白くなっていることで見分けがつきます。


主に岩礁のある海岸などに来るので「海ガン」とも言われています。海藻類が大好物!

オオバンと仲良く食事中。おとなしい性格で、オオバンと喧嘩することもなく、人を警戒することは滅多にありません。この辺りには数年に一度の割合で来てくれます。
この冬も来てくれるといいなっ!







学力テスト Vol.358-4 その解答 アマサギ

 アマサギ

アマサギ君たちの頭かきは「直接法」

冬羽になっても「直接法」 当然だよね!

アマサギは初夏の頃に渡って来る夏鳥です。

上記の岩場にいる写真は中継地の日本海の島での撮影(2018年5月中旬)です。この頃はすでに夏羽に換羽しています。

6月頃になると「婚姻色」と呼ばれる優雅な姿(右の個体)に! 左が通常の夏羽です。


アイリングは赤みを帯び、目先は赤紫のアイシャドウ。くちばしと足は朱赤色になります。
何ともド派手なお化粧!! おっと間違い・・・華やかなメイクで大変身!!
この「婚姻色」というのは、そう長くは続きません。いろいろ調べてみましたが、どうやらせいぜい数日間だけのようです。


アマサギは英名を「Cattle Egret」と言います。Cattleは蓄牛、Egretはサギ類の総称です。    要するにアマサギは耕作地に深く関わっているのです。

昔は牛を使って畑を耕していましたが、現在では耕運機がその代わりを担っています。

68羽もの大群が!

秋のコメの収穫時期にはこの写真のとおりアマサギやチュウサギ、ダイサギ、アオサギなどが大挙してやってきます。

ここでも40羽のアマサギとチュウサギなどが!

稲刈り機で刈り取られた畑はエサが丸見え状態で、アマサギ君たちにとってはご馳走食べ放題のバイキングレストラン!! ちゃっかりと人間の農作業を利用しているのです。

狙いはバッタ類などの昆虫、ミミズ、ドジョウ、カエルなど 稲に隠れて暮らしていた生き物です。被害者たちはある日突然に隠れていたブラインドを剥がされたので為す術がありません。

おっと、バッタを発見! 抜き足差し足で近づいて・・・

バッタを見事にゲット~~!!

アマサギ君たちは、今頃はどこで暮らしているのかな?











学力テスト Vol.358-3 その解答 ニュウナイスズメ

ニュウナイスズメ
稲をついばむニュウナイスズメ

この日は180羽+の大群でした。

電線にもズラリ!

ニュウナイスズメは晩秋になると遠州地方にやってきます。
180羽の大群と言っても、スズメに比べたらホンの少数派。なのに稲を食い荒らす大害鳥として嫌われていたんだそうな。
だから「鳥獣保護法」ではスズメと共に害鳥として「狩猟鳥」に指定されているのです。
もしかしたら、昔はそのくらいニュウナイスズメの数も多かったのかな?

それとも、よく似ていて分別して撃つことが面倒なので一緒くたにしちまったなんてことないよねっ! だとしたらものすご~く悲しいことです。

♂の頭かきは「間接型」

♀も、もちろん「間接型」

2本の電線の上の段では1羽、下の段では2羽
合計で3羽が同時に頭かき~~~!!!
「頭かき」って伝染するのかな?!?!

このシリーズでは今まで多くの鳥たちの「頭かき」を見てきましたが、共通していることが一つあります。

それは「頭かき」に関わる作業時間が鳥のサイズと比例しているという事。

すなわち、大型の鳥は襲われることが少ないので、羽繕いにも頭かきにものんびり&じっくりと時間を掛けているのです。

大型種の頭かき作業はおおよそ1秒に1回ほどのスピードと超スローモーです。1分以上の場合もあります。それに比べて小鳥は1~2秒 多くても3秒間に5~6回ほどの頭かきをチャチャチャ~ッと済ませてしまいます。

ましてや「頭かき」作業はウットリとする分、目もつぶってしまうので危険な時間!

そのホンの一瞬の油断こそが、自然界では命取りになってしまうこともしばしば!!

だから小鳥はその2~3秒という超単時間しか「頭かき」をしません。とにかくものすご~くせわしないのです。それを数回することはありますけどネ!

そして、どうやらこの大型と小型の鳥の「頭かき時間の法則」に例外はなさそうです。

小鳥たちの場合は集団で休息している時が羽繕いや「頭かき」の貴重な時間! 大勢でいれば誰かが敵を見つけてくれるので、安心して「頭かき」ができるという訳なのです。

そんな訳で、小鳥の「頭かき」を撮ろうとしたら、絶対にず~~っとファインダーを覗いていなければなりません! これは結構しんどい作業なのです・・・大勢いるから誰が「頭かき」をするのか分からないからどの個体にも注意してなくちゃいけないしねっ!

このニュウナイ君たちの「頭かき」を撮るのに要した時間は2時間超え! ホントに我ながらようやるわい!!  まあ、好きでやってるんだから苦痛は感じないからいいんだけどサ!


 






学力テスト Vol.358-2 その解答 スズメ 

 スズメ

かゆいかゆい~~と「間接頭かき」

ううう~~~、掻き出したら気持ちよくって止まらない~~~!!

こんな気持ちよさそうな事って他にどんなのがあるかなあ?

1.「孫の手」で自分で背中を掻く・・・多少は気持ちいいけど、スズメ君のようなウットリ顔にはなりそうにありませぬ。
ネットで「孫の手」を調べたら、金属製の熊手みたいのも出てきました! こんなのを使ったら何だか背中の皮がむけてしまいそうです。

2.調べてみたら江戸時代には「耳かきや」という商売がありました。その名を「耳垢取」。
やっぱりこういうのは自分でするよりも人にやってもらった方が気持ちがいいんだろうね!

現代でも、耳鼻科などではなく、「美容」や「エステ」の一環として、都心などで営業しているようです。名前は「耳かき店」とか「耳かきエステ」、「イヤーエステ」ETC.
さらにさらに、リラクゼーションを目的として「ひざまくら型」の店もあるんだそうな!!
浜松には絶対にないので、機会があったら体験してみたいものです。

「そんなの、同居人にやってもらえば?」って? 
あんたねえ、どうしてそんな恐ろしいこと考えちゃうの? どうしてそんなこと思いついちゃうの? 頼めるわけがないでしょうがっ!!

1953年に制作された「恐怖の報酬」主演:イヴ・モンタン という作品があります。
500km先の油田で火災事故が発生し、それを消火するためにトラックでニトログリセリンを運ぶという話。その道中は超デコボコ道の悪路で落石も頻繁にあるという。
ニトロが爆発したら一巻の終わりという、首の皮一枚で死と直結するメチャ危険な仕事!!
それを1人当たり2000ドルという報酬に釣られた4人のサスペンスストーリーでした。
1977年にはロイ・シャイダー主演でリメイクもされています。
どちらも、ものすご~く面白い映画でした。

これを耳かきに当てはめて考えてみると「恐怖」の先には「快楽」という報酬が待っている!!・・・という解釈で、同居人に「ひざまくら型の耳かき」をお願いしてみるのもありかなっと、一瞬頭をよぎりました!!!! 
イヤイヤやっぱり止めとこう。とてもじゃないけど、小心者にはそんな勇気はありませぬ。


スズメは普通種すぎて、撮る機会がありません!というよりも撮りません。
こんな群れの飛翔にも、滅多にカメラを向けることはありません・・・ということで、これは貴重な一枚。

レンゲとのコラボだったら、少しは撮る気になる・・・・かな?


学力テスト Vol.358-1 ~頭かきシリーズ その8~

 マガモ♂の換羽

渡って来たばかりのマガモの♂

ほとんど♀に近いような「エクリプス」と呼ばれる状態で、尾羽のカールも見当たりません。かすかに頭頂部が薄く緑色の羽毛らしきものがチラチラと見えます。
♀との見分けは嘴の色なので、いれば簡単に見つけられます。

換羽がだいぶ進行中ですが、尾羽のカールはまだ見えません。

右は冠羽を完了している♂です。

顔は完ぺきにマガモになって、胴体の換羽も50%ほど完了!
尾羽中央部の数本のカールはこの時点でもまだ見つかりません・・・ということは、とっておきのチャームポイントは一番最後に残してあるのかな? どうしてこの時期にだけそんな器用なことができるんだろう? 不思議でなりません!!

カモ類の♂は、これから♀の気を引くために「生殖羽」という衣装をまといます。
10月に渡来した時には、かなり多くの♂がすでに一張羅に着替えているので、このようなエクリプスや換羽中の個体を探すのが、なかなかに面白いのです。
それにしても同じ部位に「生殖羽」と「非生殖羽」を季節によって使い分けるなんて、とてもヒトには真似のできない能力!
ヒトよりも遥かに長~~い歴史を持つ鳥の持つ能力は計り知れません!

さてさて、「頭かきシリーズ」のクイズはまだまだ続きます。 今回はその第8弾!!
この4種類の鳥の名前と、頭かきの方法をセットで答えてください。

頭かきの方法 1:直接頭かき 2:間接頭かき

A

B

C

D






学力テスト Vol.357-4 その解答 オオタカ

 オオタカ

オオタカの幼鳥がカラスを引き連れて悠々と飛んでいます。

ん?んん? どうも様子が変!

実はカラスがオオタカを「モビング」しているのです。
モビングとは擬攻撃のことです。

オオタカがうんざりするほど、かなり執拗に追いかけます。


今までで最大のカラスの数はこのとおりで、なんと写真で中央下のたった1羽のオオタカに19羽が出動!!

モビングというのは弱い鳥が、捕食する鳥に対して行う行為です。
小鳥がカラスに対してモビングするのをよく見かけるでしょ? あれはヒナや卵を守るためにしている行為なのです。



なぜカラスがオオタカにモビングするのかというと、カラスにとってオオタカは最大の天敵なのです。オオタカは小鳥類ももちろんですが、それよりもカモ類、ハト類などと共にカラスなどかなり大型の鳥を襲います。

オオタカが幼鳥の頃に、何回もこのようなモビングをしておけば、「カラスはホントにめんどくさい奴っちゃ! あまり近づかないようにしよっと」とオオタカに刷り込みしているんじゃないかと思うんだけど、皆さんはどう思いますか?

モビングは下手をすると逆襲されてしまうこともあります。いくらオオタカが幼鳥とはいえ、相手は猛禽!! そこは充分に注意しながらのモビングという事になります。


オオタカ成鳥はホントに美しい鳥で、撮るのも忘れてウットリしたい気分!!
茶色だった幼鳥時代からは想像もつかない美しさに変身!!
戦国時代の武将たちがオオタカを好んで飼っていたのも頷けます。

漢字では「蒼鷹」と書きます。

いつも下からの撮影ばかりなので、背中の青灰色(せいかいしょく)が撮れるチャンスは殆どありません。こんなのが運よく撮れた日にゃ、一日中ご機嫌でルンルン気分です。


おっと、あやうく大事なことを忘れるところでした。
オオタカ君は「直接頭かき」なのでござる。
オオタカ君もこちらにピースサインを送ってくれました。ほんじゃまた。










学力テスト Vol.357-3 その解答 ハクセキレイ

 ハクセキレイ

ハクセキレイ君が「間接頭かき」中
とっても気持ちよさそうです!!

♂の夏羽

どこでも見られる普通種だからって、季節によって体の色が変化することに気づいている人が多くいるとは限りません。

♂の冬羽
背中の色がグレーに変わります。

そもそもセキレイという名前って、ちょっと変わってると思いませんか? 
漢字表記では「鶺鴒」と書きます。まあ普通はこんな字は読めっこないし、読めなくても別に困らないしね・・・。

「セキレイ」とは中国語での音読みをそのまま使っています。
古くは「脊令」ともいったようで、「脊」はせぼね、せすじをあらわし、「令」は冷(澄んだ冷たい水)」や玲(冷たく澄み切った珠)をあらわした文字。
つまり「脊令」は背筋が清令な鳥のこと(引用「野鳥の名前」:安部直哉)

♀の夏羽
♂と比べて背中の色がグレーです。

♀の冬羽
頭もグレーになります。

♂1W(第1回冬羽)頭部に黄色味があります。

♀1W(第一回冬羽)
頭部がグレー&黄色味があります。

スズメやムクドリのように雌雄同色ならともかく、性別が分かる種類なら、ついでに覚える習慣をつけてしまいましょう。そんなのめんどくさいって? 
いやいや、そんな些細なことでも覚えておいて何かの時にサラッと言うと「おっ、お主なかなかやるじゃん!」と思われますぞ! 

これぞ、どこぞのコーヒーのCMのように「ちがいのわかるアナタ」・・・という1ランクUPの評価に繋がること請け合いです。
でもそれを自慢してはいけません・・・あくまで、さりげなくさりげなくサラリとひけらかすのです。ムフッ!

英名では「White Wagtail」Wag(振る)とtail(尾)で尾を振る白い鳥。

さらに、学名も調べてみると 「Motacilla alba といいます。
Motacilla」は尾を動かす鳥 「alba」は白いという意味。

セキレイと言えば尾を振って歩くし、人を怖がらないのが一番の特徴!

おっと、この♂冬羽には尾羽が全然ありません! いったいどうしたのかな?

尾を振るのが愛嬌のあるセキレイの特徴だというのに尾がなくて・・・さてどうする?












学力テスト Vol.357-2 その解答 シメ 

 シメ

ううっ、かゆ~~~い!! かゆくてたまら~~ん~~!!!!!
見ているこちらも痒くなってしまいそう~~
ご覧のとおり、シメ君は「間接頭かき」です。

どうです? この見事なくちばし!!
嚙む力は30~50kgくらいあるというからすご~~~い!!

これってヒトがリンゴをかじる時と同じ程度というから、ヒトも思いっきり噛みつくと、ものすごいのかな? ・・・ヒトに噛みつかれたことがないので分からないけどネ。

冬鳥として飛来している時は、このようにくちばしが薄いピンクをしています。

これは5月上旬に日本海の離島で撮った時の写真です。
くちばしは美しいシルバー色をしています。これから大陸に帰っていきます。

ちょっと変わった「シメ」という名前は「シー」という鳴き声に、鳥を意味する「メ」という接尾語が付いて「シメ」という意味です。

この鳥って、ちょっとポッテリ体型なところが私の大のお気に入り!!・・・なのです。
この鳥を見ると、渡辺直美ちゃんの「Crazy In Love」(Beyonce)を連想してしまうのは私だけなのかな?!?!