学力テスト Vol.358-3 その解答 ニュウナイスズメ

ニュウナイスズメ
稲をついばむニュウナイスズメ

この日は180羽+の大群でした。

電線にもズラリ!

ニュウナイスズメは晩秋になると遠州地方にやってきます。
180羽の大群と言っても、スズメに比べたらホンの少数派。なのに稲を食い荒らす大害鳥として嫌われていたんだそうな。
だから「鳥獣保護法」ではスズメと共に害鳥として「狩猟鳥」に指定されているのです。
もしかしたら、昔はそのくらいニュウナイスズメの数も多かったのかな?

それとも、よく似ていて分別して撃つことが面倒なので一緒くたにしちまったなんてことないよねっ! だとしたらものすご~く悲しいことです。

♂の頭かきは「間接型」

♀も、もちろん「間接型」

2本の電線の上の段では1羽、下の段では2羽
合計で3羽が同時に頭かき~~~!!!
「頭かき」って伝染するのかな?!?!

このシリーズでは今まで多くの鳥たちの「頭かき」を見てきましたが、共通していることが一つあります。

それは「頭かき」に関わる作業時間が鳥のサイズと比例しているという事。

すなわち、大型の鳥は襲われることが少ないので、羽繕いにも頭かきにものんびり&じっくりと時間を掛けているのです。

大型種の頭かき作業はおおよそ1秒に1回ほどのスピードと超スローモーです。1分以上の場合もあります。それに比べて小鳥は2~3秒間に5~6回ほどの頭かきをチャチャチャ~ッと済ませてしまいます。

ましてや「頭かき」作業はウットリとする分、目もつぶってしまうので危険な時間!

そのホンの一瞬の油断こそが、自然界では命取りになってしまうこともしばしば!!

だから小鳥はその2~3秒という超単時間しか「頭かき」をしません。とにかくものすご~くせわしないのです。それを数回することはありますけどネ!

そして、どうやらこの大型と小型の鳥の「頭かき時間の法則」に例外はなさそうです。

小鳥たちの場合は集団で休息している時が羽繕いや「頭かき」の貴重な時間! 大勢でいれば誰かが敵を見つけてくれるので、安心して「頭かき」ができるという訳なのです。

そんな訳で、小鳥の「頭かき」を撮ろうとしたら、絶対にず~~っとファインダーを覗いていなければなりません! これは結構しんどい作業なのです・・・大勢いるから誰が「頭かき」をするのか分からないからどの個体にも注意してなくちゃいけないしねっ!

このニュウナイ君たちの「頭かき」を撮るのに要した時間は2時間超え! ホントに我ながらようやるわい!!  まあ、好きでやってるんだから苦痛は感じないからいいんだけどサ!


 






2 件のコメント:

  1. スズメの群れがいたらニュウナイスズメがいるかもしれない・・・
    気をつけて見てみます。
    電線にカワラヒワが10羽位、その内一羽が一瞬!頭掻き!
    写真を撮ることは勿論、しっかり見る事も出来ませんでした(;^_^

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  2. 小鳥の頭かきの瞬間を一瞬でも見ることができたのが、まずは第一歩の始まり始まり~!! 
    「頭かき」を撮ることの難しさは現場で体験しないと分からないと思うので、その点に関しても理解してもらえて、うれしい限りです。

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