学力テスト Vol.459-1 ~ あんた誰シリーズ  その19 ~

数日の寒さと3日間ほどの雨で散歩をさぼっていたら、佐鳴湖公園の河津桜が一気に満開に!! 一週間前にはまだホンの数輪だけだったのに・・・

ヒヨヨン君もどれを選ぼうかと思案中


こんな格好で吸蜜しても首の筋を傷めない?


 さて本題! 今回もカモの「翼鏡(よっきょう)」についてのクイズ その2です。

ヒントは写真の中にいろいろと入っているので、そんなに難しくはないと思うけど。

A
B




学力テスト Vol.458-3 その解答 コガモ ~ 可愛い鳴き声 ~

 コガモ ~ 可愛い鳴き声 ~

和名は国内最小のカモだから「小鴨」。
おもしろくもなんともないネーミングです。

英名では「Teal」または「Green-winged Teal」といいます。「Teal」は青緑色のことを指します。コガモの「翼鏡」は鮮やかなコバルトグリーンをしているので「Teal」とはこのことを指しているのです。

♂の翼鏡

♀の翼鏡 
♂と同じ色をしています

「翼鏡は幼鳥の頃から発達しています。

これは♂が生殖羽になる途中の換羽中。
「翼鏡」がしっかりと見えています。

もう一段階、換羽が進んだ状態。頭部はほぼ完成形です。

それにしても生え変わった羽が、抜けたのと同じ形・同じ役割をするというのはホントに不思議な事です!

♀成鳥
コガモの場合「翼鏡」がチラチラと見えることがよくあります。

こちらは♂だけの集団です。

換羽が終了している個体もいれば、まだ換羽途中の個体も見えます。

水面採餌ガモの仲間は生まれてから繁殖可能になるまでの期間が1年! 
いろいろ調べていくうちに分かったのは、どうやら遅れて生殖羽に換羽するのは若い個体のようです。

だから、この写真では成鳥のエクリプス(非生殖羽といいます)から換羽して生殖羽になったものと、前年の繁殖期に生まれた若鳥が第一回冬羽から生殖羽に換羽中の個体がごちゃ混ぜになっているということです。


コガモはカモ類の中では最も早く9月下旬には渡ってきます。そして春には最も遅くまで残ってもいます。
ガンカモ調査のカモ類の中ではマガモ、カルガモなどに続いてBEST5に入るほどに多く渡ってきます。

けっこう細かい水路にまでいることが多いので簡単に見つかります。自分の周辺で探してみましょう。

♂の「ピリッ、ピリッ」という笛のような鳴き声はおよそカモらしからぬ可愛い声です。この鳴き声を憶えたら、あなたも一人前のバーダーです!!










学力テスト Vol.458-2 その解答 マガモ ~ キラキラ ~

 マガモ ~ キラキラ ~

漢字では「真鴨」と書きます。

「真」とはその種類のなかで一番標準的なもの、代表的なもののことです。
マガモはユーラシア大陸はもとより北米にも分布しているカモ中のカモです!

当然ながら、毎年行われる「全国一斉ガンカモ調査」でも、カウント数は段トツの1位で2位のカルガモを大きく引き離しています。

2024年の調査ではカモ類全体で1,584,475羽のうちの 401,334羽で25%を占めているのです。当然ながら静岡県でもガンカモ調査が始まってからず~っと、堂々の第1位!!

自分の住んでいる県ではどうなっているのか? 興味のある人は環境省のHPで「第55回ガンカモ類の生息調査(全国一斉調査)結果(速報)」というのがあって、最下段の方に「資料1 都道府県別の速報値」が載っているので検索してみてください。

「翼鏡は水に浮かんだ状態の時は隠れているので、ほとんど見えることはありませんが、羽繕いやパタパタをした時に見えます。

この白い2本線の間にある、青紫色に輝くのが「翼鏡」。
その部位は一般的には「次列風切」と呼ばれています。

構造色のため、光の屈折によって複雑に色が変化します。

♀も同じ「翼鏡」を持っています。

では「翼鏡」は何のためにあるのか?

それは「飛翔中に後続から見て目印になる」という説が有力です。


例えば他の種も混じった大群がいる湖で、突然にオオタカやハヤブサなどが出た~!
そんなパニックの中、一斉に飛んだ時に後続にいる経験の少ない若いカモにとっては前を飛ぶ成鳥の中に自分と同じ種類の「翼鏡」がキラキラと陽光で輝いていれば、安心してついていけるということなのです。

これが夜間飛行の際に、月明かりの中でも「翼鏡」が輝くとしたら・・・?!?!
想像しただけでもファンタスティック~~!
カモ君たちの視力なら充分にあり得る話カモね?!?!