ホシガラス ~ 高山での喧噪 ~
ホシガラスは、本州中部では標高が1500m以上の山岳地帯で生息しています。
近いところで見ようと思ったら富士山の中腹ですが、今回は数が多く見られるという長野県の乗鞍岳に行ってみました。
いました、いました! 3羽の幼鳥を連れたファミリーに遭遇!
すでに幼鳥のサイズは親と全く変わりません。
なにやら1羽のヒナに左の母親が話しかけていますが、ちょっと様子が変です。
どうもお説教をしているようなので、ドリトル先生に通訳をお願いしました。
母親「お前ね~、何回言ったらわかるんだい? 自分ばっかりが食べようとして、いつも出しゃばってきちゃダメじゃないかっ! ちった~、遠慮ってもんがあるだろうに~!」
長男「だって、オイラものすご~く腹が減ってるんだもん!」
母親「そこを我慢して平等に食べるんだってばっ! このボケナスが~!」
母親「どう?わかったかい?!」
長男「ホ~イ、ホイホイサッサノサー~」
母親「フン、そういう軽いところって、お前のアホ親父にそっくりなんだから~」
漢字では「星鴉」と書きます。
当然ですが、体の白斑を夜空の星に見立てて付けられました。
英名では「Spotted
Nutcracker」といい、「Spotted」は白斑のことで「Nutcracker」とは「木の実を割るもの」という意味で、松ぼっくりなどを突き割って中の種子を取り出して食べる習性から名付けられています。
ホシガラスは他のカラス類と同様に「間接頭かき」
頭かきの後、左の翼越しに足をたたむところです。
こちらでは先ほどのファミリーが一休み
子供たちが母親にまとわりついて離れません。
「かーちゃ~ん、腹減ったよ~」
「何かくれ~~!!」
「さっきたくさん食べたじゃないか!」
母親はずっとこんな調子で、片時も自由になる時間なんてありません。
だいぶフラストレーションが溜まってきました。
ストレスが溜まりに溜まっていた母親は父親に突撃~~!
「アンタ、どこほっつきあるいてんのさ~!! 私にばっかり子育てを押し付けて~」
右の父親はタジタジです。「た、たまには変わったもんを皆に食わせようと思って、ちょいとばっかし遠出をしてきたんでい!」
「ふーん、うまいことばっかし言って何をしてるんやら! どうせどこぞのメスの尻でも追っかけてるんだろうが!? このダメ親父が~!」
ここは標高が2100mほどの涼しいところなのに、母親の頭の中は活火山のようにカッカしてます!
子供たちもこの夫婦げんかに興味津々で見守っています。
好奇心は子供でもハンパではありません! さすがカラスの仲間です!
次男「いいぞ~、もっとやれやれ~」
三男「そうだ、そうだ~」
長男「ト、トウチャンをそんなにいじめちゃダメ~」
母親「あれ? 今、トウチャンの肩を持ったのは誰だい? お前トウチャンから何かもらってるのかい?」
長男「そ、そんなことねえやい! たまにオイラにだけちょっと内緒でくれるだけだい!」
母親「お前、もしかして何かトウチャンの弱みを握ってるのかい?」
長男「そ、そんなの知らねえやい!し、知ってたって言わねえのが、男同士の約束でい!」
何だか話題がやっかいな方向に!
母親が長男を追求している隙に、父親はそれ~ッとばかりに飛び出していきました。
「また何か持ってくっからよ~」と、サッサと逃げていきましたとさ!
今度はいつ帰ってくるのやら・・・。
ホシガラスの家族中継が見事ですね!(^^)
返信削除子育ては大変!♬ 父ちゃん母ちゃん頑張っ!
間接頭かきの様子も良く分かります!
毎度くだらない話ばかりですが、どこの世界も同じようなものでして・・・。
返信削除毎回楽しいショットに感動しています。o(^-^)o
返信削除その後、体調は大丈夫ですか?
異常な暑さには参りますね。
お大事にしてください。
暑さはまだたっぷりと2ヶ月ほど・・・無理をしないようにのんびりとネ!
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