ミミカイツブリ ~ 恋の行方は ~
ミミカイツブリは冬鳥として渡来します・・・が、かなりの少数派です。
例年・・・といってもここ5年ほどですが、4月初旬の渡って行く頃、こんな夏羽に変身するのが見られるようになりました。ただし、いつもは単独でしか撮れません。
それが何故か今年は3~4羽が集団で!
しかも♂♀が混じっているようです!!
これはひょっとしたらひょっとするぞ~~ ムフフッ!
どうやらその気配がムンムンしてきました。
じっと様子を見守っていると、一番右の白っぽいのが♀のようです。
おっと、♂同士で もめ始めたようです!
「おうおうっ、わけ~の! てめえ、俺の大事な女に色目を使いやがって、いい度胸してんじゃんかよ~!!」
「ええっ、ボ・ボカ~そんなことしてませんってば~ あのコがこっちをチラチラ見てるんで、ちょいと気になっただけですってば~」
「は~ん?、俺に首ったけの女がそんなことするわけね~だろがよ~、あ~ん?」
「ホ・ホントなんだってば~~」
「こちとら職人で気が短いんでい! すっとこどっこいめ~!! とっとと失せろい~!! おととい来やがれ~~ ケッ」
「ベイビ~、待たせたぜい!! 目障りなチンピラは追っ払ったぜい!」
「(ええっ、ちょっと気に入ってたのに~・・・クッソ~)あらそう?あんがと!」
「どうでい、俺って相変わらずカッコいいだろ?」
「(げげ~、そばへ来るな~、暑苦しいったらありゃしね~)そ・そうね~ そのシックスパットじゃなくて、ワンパットのまん丸なお腹と、赤いお目目って素敵~!さっすがダーリン! あたいの眼に狂いはなかったわ~」
「あたいもアンタのこと、大好き~(やってらんね~けど、いないよりいいかっ!)」
「おうよ、二人で楽しく暮らそうぜいっ!」
そうこうしているうちに、何故か♀の方がいなくなってしまいました。何かトラブルでもあったのでしょうか?
そして、その2日後のこと。
どちらも夏羽ですが、何やら険悪ムードが漂っているような・・・
左がどんどん近寄っていきます。
胸を合わせて、完全に睨み合いの様子!!
これからバトルが始まる?!?!
おっと、左の方が優勢のようです! 右は完全に腰が引けちゃってます。
どう見ても左が主導権を握っているようで、右はうつむき加減で神妙そのもの。
我が家の事例を出すまでもなく、これは明らかに左が♀のようです!! 絶対にそうに違いありません!!
何やらブツブツと彼らのヒソヒソ話が聞こえてきました。
「アンタさ~!! また若い娘にちょっかい出したんだって?! ちょっと私が留守をしてると、すぐに悪さをするんだから!! このチョイ悪オヤジが~、フン!」
「ゴメ~ン、ちょっとヒマだったもんで、ついつい・・・もう、しまへ~ん!! デヘ」
人はこの行為を見て「おおっ、ディスプレイしてる~」と言ってましたが、私にゃ、そんなふうには見えませんでしたわい! まあ解釈は人それぞれってことで・・・。
英名は「Horned Grebe」で「ツノのあるカイツブリ」。和名が金髪の部分を耳と解釈しているのに対して英名ではツノ! 英語圏の恐妻家にとっては、金色の耳飾りは鬼の角に見えるのかもネ!!
こちらで4月上旬の渡りを開始する頃の夏羽よりも、英名で検索して繁殖地での写真を見ると、確かにツノを思わせるような凄い画像が載っています。
今回は5年がかりで、ようやく頭かきが撮れました!
ちゃんと左足の爪まで見えてるでしょ? これじゃダメ?
じゃあ、これなら文句あるめ~!! フン
ウミアイサのトップ画像♬
返信削除♂の一生懸命さに対して
なんという♀の素っ気なさ(^^)
ミミカイツブリ 恋の駆け引き劇場♬
見応えあり~\(^_^)/
5年がかり!見事な頭かきショット!!
おめでとうございます\(^_^)/
◆鳥にかぎらず動物は、メスが主導権を持っているのが多いようですね。だから♂は涙ぐましい努力をせねばなりませぬ!
返信削除◆頭かきは波がチャプチャプあるとすっごく撮りづらいです。何とか今期中に撮ることができて、ようやく一安心です。