シノリガモ ~ 朝焼けのカモ ~
ちょっと変わった名前のカモなので、今回はそれについて。
成鳥♂
この美しいカモを英名では「Harlequin
Duck」すなわち「道化師のカモ」といいます。
確かに派手と言えば派手・・・誰が見たって派手だよね~!
♂ 第一回冬羽(1W)まだ発展途上で、くすんだ色をしています。
学名は「Histrionicus histrionicus 」すなわち「 役者のような鳥」で、英名と同じような意味合いです。
♀×2羽
♀はいたって地味・・・おっと、シックと言いましょう。
潜水の瞬間
シノリガモは典型的な「海ガモ」で、岩礁地帯がお気に入りで、岩に付いた藻類が大好物。もちろん潜水も上手で小さな貝や甲殻類も食べています。
全国ガンカモ調査の結果では2021年が995羽、2022年は797羽と少数派で、そのほとんどが東北と北海道に飛来します。
だから、見たくなったら浜松周辺では御前崎の岩礁とか、隣県の渥美半島の赤羽根まで行かなければなりません。
右側から成鳥、成鳥、1W、1Wで、どれも♂
左後ろの小さいのはハジロカイツブリ
こちらはカップル
なかなか熱々の雰囲気でお似合いの様子です。
さて、本題の和名ですが、漢字では「晨鴨(しのりがも)」と書きます。こんな漢字なんて知らないわい! って言うなかれ!
辞書によると「晨」は音読みでは「しん」、訓読みでは「あした」と読みます。
今はあまり使われない言葉の「晨(しのり)」というのは「夜明け」「明け方」「朝ぼらけ」という意味で、太陽がふるいたって昇る朝、生気に満ちた早朝のことです。
♂の美しい色から、ややくすんだ群青色の空の夜明けや、朝焼けを連想して表現したのでしょう。日本人の感性の豊かさと共に、命名のセンスの良さが光ります! Good Job!!
これとは別の説もあります。「晨」とはすなわち「晨星(しんせい)」のことで、明け方の星のことを言います。
①胴体の群青色を明け方の空に、②脇のオレンジを朝焼けの色に、・・・ここまでは最初の説と同じですが、③白斑を星座に見立てた・・・これもまたものすご~く粋な説です。
◆話は変わるけど、今回のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)はメチャクチャ面白かったね~ 特に準決勝の逆転サヨナラ勝ちにはついつい、もらい泣きをしてしまいましたわい!
野球ってこんなに面白かったっけ?・・・って久しぶりに思った数日でした! きっと大谷選手がいつも野球を目いっぱい楽しんでるのが伝わってきたからなんだろうな!!
大谷選手のコメントは「野球を楽しんでいる次の世代の子供たちが、僕らも頑張りたいと思ってくれたら幸せです」
彼の野球に対する姿勢や行動は、子供たちへの影響も計りしれなくて国民的ヒーロー、いや いや、まちがいなく世界的ヒーローだね!!
シノリガモのシノリは生気に満ちた早朝の事なんですね!漢字は初めて知りました。
返信削除脇のオレンジは朝焼けの色🎶白斑は星座🎶
素敵ですね~\(^_^)/
あまり野球を見ない私ですが
今回のWBCは感動いっぱい 戴きました\(^_^)/
名前の由来を知れば、シノリガモのことがもっと好きになるカモ!
返信削除今回のWBCでは、大谷選手の素晴らしさを余すところなく見ることができてとっても幸せでした!