キレンジャク その1 ~ お~い、どこにいる? ~
いきなりお尻からで失礼をば!
この中に3羽います!
右から2番目がお目当てのキレンジャク君
キレンジャクは英名を「Bohemian
Waxwing」
「Bohemian」とはジブシーのことで、自由で気ままに放浪する人のことを言います。
同じ頃に日本に渡ってくるので、似たような場所にいると思われがちですが、ヒレンジャクが東洋区にのみ生息しているのに対して、キレンジャクはユーラシア大陸や北米など北半球に広く分布しています。
静岡県や愛知県ではヒレンジャクの方が圧倒的に多く、キレンジャクはレンジャクの群れが50羽いたら1~2羽程度と言ったところ。当然ながら数の少ない方が人気。だからレンジャク類が出るとすぐに「黄色は?」という話が出るのです。
今回は、そのキレンジャクの年齢や性別について、細かい識別点を挙げてみました。
まず幼鳥の登場です。
尾羽の先端の部分がまだ薄黄色です。体の色もすすけた感じ。
こちらは若鳥で、閉じた風切り羽の黒い部分にまだ横の白線がありません。
♀の成鳥 風切り羽に細い横の白線が見えます。
こちらは♂成鳥 横の白線が♀よりも太めです。
♀は喉の黒い部分の一番下の境界線部分がぼやけています。
♂は喉の黒い部分と胸の境界線がはっきりしています。
「チリチリチリ チーチー 」の鳴き声はヒレンジャクに比べて声がやや低く、小さく、あまり鳴かない チリチリは短め・・・こんなところにも要注意!!
ヤブサメの声が聞こえないのにこんなの分かりっこない! なんて嘆きなさるな!為せば成るのじゃ!!
おまけの話)
江戸時代の頃まで行商人のことを「連雀」とか「連雀商人」と呼んでいました。背負子(しょいこ)を背負った姿がレンジャク類の特徴的な形の翼を連想させたから。そして行商人は渡り鳥のように移動するという意味も含んでいるといわれています。 背負子のことを連尺または連雀とも呼びます。
その連雀商人が連雀(連尺)のまま荷物を下ろす場所ではそこに店を出した地域があり、これが各地の「連尺」「連雀」「連尺町」の由来となっています。
ここまで話せばもうお分かりでしょう。浜松市の連尺町、掛川市連雀、岡崎市連雀通りは、その昔、連雀商人が集まってから栄えた町名なのです。
(BohemianWaxwing)キレンジャクはジプシーでしたか!
返信削除ヒレンジャクより飛来数が圧倒的に少ないんですね~
写真で年齢や性別による細かい識別点が良く分かります!
おまけの話 面白いですね。
レンジャク類は行商人の事を表したり町名にもなっているんですね~o(^-^)o
「連尺町」と付く名前の町は、今回紹介した静岡県と愛知県以外にも、東京都、群馬県、埼玉県にも存在します!
返信削除埼玉県にも連雀町が!調べてみよう~(^^)
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