ハチクマ ~ はっつぁんのエア・ウォーク ~
ハチクマは漢字では「八角鷹」とか「蜂角鷹」と書きます。 「角鷹」とはクマタカのことで、「ハチが大好物でクマタカに似たタカ」という意味です。決して落語に登場する「はっつぁん、くまさん」からではありませぬ。
英名も「Oriental Honey Buzzard」で、ここでも「honey(蜂蜜)」が出てきます。
クロスズメバチ
とある林道で、クロスズメバチの巣が橋の欄干にありました。
こんな目立つ場所だと、すぐにハチクマ君に見つかってしまいそうです!
カエルやヘビ類なども捕食しますが、何といっても大好物はハチの仲間で、特にクロスズメバチの巣が多く、他のスズメバチ類やセイヨウミツバチなどの卵、サナギ、幼虫などを捕食してヒナに与えます。
オオスズメバチ
この巣は地面の隙間に作ってありました。ハチクマはこんなのも狙います。
ハチの巣を襲えば、当然ながら多くのハチに刺されますが、ハチクマの顔の羽毛は細かいうろこ状の硬い毛で覆われていて、刺されても平気だとのこと! ・・・ホントかね~!?!?
試しに顔面をアップすると、噂どおり かなり硬そうな羽毛に見えます!
このトビの顔の羽毛と比べると、こちらは やはり普通の鳥らしい柔らかさが感じられます。
さらにさらに、驚くべき攻撃力があります。それは「ニオイ」です。巣を襲われたハチは、最初のうちは激しく抵抗しているけど、次第にあきらめたように攻撃が鈍くなるという現象があるのです。
これはハチクマがハチの嫌がるニオイを発散しているのではないかという仮説です。ただし、まだ実証されている訳ではないとのこと。ホントならものすごい事!!
春の渡りがサシバなどに比べて半月以上も遅いことも、ハチ類の生活に照準を合わせているのです。それにもかかわらず、エサの栄養価が高いこともあって、ヒナの成長は他のタカ類に比べても超ハイスピードです! だから幼鳥もサシバと同じ頃に東南アジアに渡っていけるのです。
飛びながらの頭かきは「直接型」です。
おっと、足を前後に動かし始めました!!
おおっ!!、これぞ「マイケルのムーンウォーク」ならぬ「はっつぁんのエア・ウォーク」
BGMで Michael Jacksonの「Billie Jean」まで聞こえてくるようです!!
モテるように、飛びながらもステップの習得をしてるのかな? 男はいつの世も、どの世界でも、いつでも、たゆまぬ努力と前進あるのみ!! なのであ~る。
おっと、この写真は♀じゃったわい! まっ、いいか!
[はっつぁんのエア・ウォーク]かっこいい~🎶
返信削除飛びながらの直接頭かき!バッチリですね\(^_^)/
ハチクマの顔って何か独特な感じがします。
トビの顔と比べると羽毛が違う。硬そう~
刺されても大丈夫!ってホントに思えます。
驚くべき攻撃力[ニオイ]も気になりますね!
蜂の巣をしっかり掴んで飛んでいくハチクマの姿!!
喜びいっぱいの姿\(^_^)/
ハチクマの生態はまだまだ謎が多いのです。
返信削除そんな生活の一部が見られるだけで、シアワセ気分になります。