学力テスト Vol.348-3 その解答 カヤクグリ

 カヤクグリ

漢字では「萱潜」または「茅潜」と書きます。何と日本情緒豊かな表現なのでしょう。「萱」とはイネ科のススキ類の総称。「潜」は「もぐる」の意味です。

冬は低山などに下りてきて越冬します。

ススキ類に潜って生活している訳ではありませんが、藪や茂みの中にいることが多いんです。


色は地味だし・・・と言ってはいけません。限りなく控えめでシックだし、あまり声も出さないし、おまけにそんなに多くはないので、ほとんど目立ちません。

でも、これはれっきとした日本固有種という貴重種! 
だから外人さんに見せると、きっと大喜びすることでしょう!!


そのカヤクグリがもっとも輝くのは夏!
亜高山帯で繁殖し、木のてっぺんで「チュリリリリ~」という高音の美声で囀ります・・・が、私はこんなふうに夏に鳴いている場面に遭遇したのはたった1回切り。何故か、メチャ巡り合わせが悪いのです。
今年もこの鳥に会いたくて富士山へ何回か行ったけど、ついに今年も遠くの方から聞こえた声のみでした。 ガックリ!!















学力テスト Vol.348-2 その解答 アオゲラ 

 アオゲラ

漢字で書くと「緑啄木鳥」

「アオ」という名前の付く鳥は国内では他に8種類ほどいるけど、「緑」の字を書いて「アオ」と呼ぶ鳥は「緑鳩」(アオバト)と、このアオゲラだけです。

元々、古代の日本語では赤、黒、白、青の4色だけだったという説があります。
その中で青というのは緑、青、青緑、青紫までの幅広い範囲の色のことをいいました。
一番わかりやすいのは信号機・・・青信号と書きますが、実際の色は緑~青緑色をしていますよね~!!

先日、山中でアオゲラ君を見つけました。


ジッとしてたので、撮りながら口笛で呼んでみると「ん? オイラの縄張りを荒らすのは誰だっ?」と頭頂部を逆立てて、こちらをジロリ! よっぽど口笛が似てたのかな? デヘッ

アオゲラは日本固有種で、外国にはいません!! だから純国産種の日本の鳥!なのです。
ただし、津軽海峡を挟んだ北海道にはいません。ここがちょっと不思議!

北海道にはアオゲラによく似た「ヤマゲラ」というのが生息しています。
そして、そのヤマゲラはユーラシア大陸では広く分布しているのです。

ン十年前のヤマゲラ 
銀塩カメラで撮った貴重な写真です。

※「ブラキストン線」というのを教科書で習ったことがあると思うけど、憶えてるかな?
これは津軽海峡のことを指します。
ここを北限として、ツキノワグマ、ニホンザル、ニホンリスが本州に。
そしてヒグマ、エゾシマリス、ナキウサギなどは北海道に住み分けしています。
要するに「動物の分布境界線」なのです。
こんなことをさりげなく話すと「おおっ! あんたすごいね~ よく知ってるね~」と、言われるかもネ! 
ただし、ごくごく さりげなくですぞ! 自慢げに話してはいけません! ブラキストン線なんて中学生くらいなら誰でも知ってることだから!







学力テスト Vol.348-1

 今日もうだるような暑さで、とてもじゃないけど外出するような気分ではありませぬ。

さてさて、例によってパズル型クイズです。果たして何が出てくるやら?!?! 

◆区分:鳥

◆名前:4~7文字で3種類

◆不要の文字:2文字

◆使える単語:1度だけ

◆特別ヒント:同一地域限定種

◆許容範囲の解答:① 過去の出題で、たまにあったことですが、出題者の意図しない答えが出ても、それが正しい鳥の名前だったら正解とします。 ② 場合によっては(無意識ではありますが)文字が不足している時もあります。

まあ、そんなわけで気楽に答えてみましょ!・・・という、かなりいい加減なクイズです。

ア・イ・オ・カ・キ・ク・グ・グ・ゲ・サ・セ・セ・タ・ヤ・ラ・リ・レ・



以下については、クイズとは全く関係ありません。

オオアジサシ

20年ほど前から毎年、渥美半島に夏鳥としてやってきます。今年は200羽越えの大所帯!

アジサシ類の中でも大型なので、飛ぶ姿も悠然!
観察していると、なかなか面白い行動をします。

ウミネコがオオアジサシを追い出しました

杭の数が限られているので、自分が止まる杭がない時は後ろからせっついて追い出しにかかります。

後ろからウミネコが「どけどけ~」と喚きながら迫ってきます。これでは逃げるしかありません。

しかし、オオアジサシ君もおとなしく引き下がっているばかりではありません。

「アチョ~~ ここは俺様の杭じゃ~!!」

体格では1.5倍ほどもあるウミネコもスゴスゴと逃げていきます。

オオアジサシがこの場所以東では見られないのか、関東圏からも見に来る車を見かけますが、鳥は気まぐれ・・・いつもここで見られるわけではありません。いたりいなかったりと、その日の運まかせ&鳥まかせ。

この日は56羽がいてくれて「やった~、今日はついてる~!」の日でした。

鳥との出会いで一番感動するのは、自分の力で探し出して見つけた時!! 人から教えてもらって見た時に比べて、確実に数倍の喜び! ・・・だから飽きっぽいオイラでも続くのかな?













学力テスト Vol.347-6 その解答 ブッポウソウ ー3

 シリーズの最後に、ブッポウソウの生活の一部を覗いてみることにしましょう。

毎年5月上旬頃になると、東南アジアからブッポウソウが渡って来ます。

翔んでいる昆虫を見事にフライキャッチ~!!

捕まえたら恋する彼女のところへ一目散!

彼女がエサを数回もらうとカップルが誕生! その後はいつも一緒に行動します。

ブッポウソウの餌は昆虫がほとんどです。その多くは翔んでいる虫。


 ブッポウソウを見ていると樹木のてっぺん、電線、高圧線など、必ず周囲が見渡せる高いところに止まって獲物を探しています。


撮った写真から、どんな昆虫を食べているのかが見えてきました。
ほとんど場合は小さいのでよく判りませんが、判ったものを紹介していきます。

キリギリスの仲間

クマバチ君も自分の縄張りでホバリングなんてしていたら、格好の餌になってしまいます。

こちらはハナアブの仲間

セミをゲット~!! 時期的にはハルゼミかな? 

 木の枝に止まっている虫は飛びながら掠め取るか、飛びついて捕まえます。
木のてっぺんで日向ぼっこをしているカマキリ君なんて、「どうぞ私を食べてください」って言ってるようなもの。

ハナムグリやカナブンなど、コガネムシの仲間は特に大好物。

 カミキリムシやカブトムシ、クワガタなどもその対象となります。朝夕には河川から発生するトビケラやカゲロウ、ガガンボなども。要するに私の思いつく昆虫はすべて!

何と何とオニヤンマ!! 

しっぽ(トンボの場合は腹部といいます)から産卵弁が突き出ているので♀

 トンボの王様もブッポウソウにかかってはひとたまりもありません。上から急降下なのか下から狙い撃ちしたのか、とにかくトンボの複眼もまったく役に立たない早業です。

おや? あくびにしては大きく口を開けて・・・

うわ~っ、黒い固まりが出てきた~!

かなり大きめのペリットを出しました。

甲虫類の前翅など、キチン質で出来ている硬いものはこうして吐き出してしまいます。

このくらい大きくなると、親はそろそろ巣立ちを促すために餌やりの回数を減らします。

このヒナは2日後には巣立ったそうです。

 国内でブッポウソウが繁殖している場所は局所的です。元々はブナ林などの樹洞で営巣していたようなのですが、そんな場所はムササビとも競合したりしていて、なかなか手に入らないようなのです。ブッポウソウは自分で巣穴を掘ることはできないので、キツツキやムササビの使った巣穴を利用します。

 長野県の天龍村や栄村、岡山県の吉備中央町など、ブッポウソウが昔から生息していた場所では多くの人の努力により、たくさんの巣箱を掛けて繁殖を助けています。
しかし、巣箱を掛けるだけではブッポウソウは繁殖できません。エサとなる虫が生息する環境を守らない限りダメなのです。

 2004年には全国で約250ペア、そして現在、渡って来るのは1000羽程度と言われています。まだまだ絶滅危惧種の域を脱していないのです。

 自然を維持するには、ヒトがこれ以上の豊かさを求めすぎてはダメだと思います。ここらで自分の生活も、もう一度見直して自然と共存できるような生活様式に変えないとネ。

 ここで、気づきました。思っているだけではダメ! 実行しないと何も変わらない! 
たった今から、自然にやさしい生活を心掛けることにしました。
まず簡単にできることと言ったら・・・資源の無駄使い、使い捨て文化の見直し!!
要するに無駄なガソリンは使わない、無駄な電気も使わない、余分なものは買わない・・・まだまだ、いくらでも方法は出てきそうです。

「Simple is Best」を目指せばいいのかな?!?! 
皆がそういう考えで行動すれば、それだけでも随分と変わってくるでしょう。

この美しい鳥がいつまでも大空を飛んでいてくれるように願わずにはいられません。










学力テスト Vol.347-5 その解答 ブッポウソウ ー2

 ブッポウソウの名前について深掘りしてみました。

◆まずは学名:「Eurystomus orientalis」鳥の名前で世界共通なのは学名だけです。

属名の「eurystomus」は幅広い口、種小名の「orientalis」は東洋の という意味です。

◆続いて英名:これには2つありました。

※英語は公用語なので、どの国の図鑑にも使われていますが、国や地域によって鳥の名称が異なります。そこがややこしいし、面白いところ。日本の図鑑にも英語が併記されるようになってきました。

◇1ッ目は「Broad-billed Roller」で、意味は「広い嘴のローラー」

「Roller」とは「転がる者」という意味で、これはブッポウソウが繁殖期のディスプレイでローリング飛翔をすることからきています。

すなわち、グルグルと旋回したり

ヒラヒラと舞ったり

時には急降下したり・・・


と、いろいろなアクロバット飛行をすることをローリング飛翔と称しているのです。
それにしても、何てビューチフルなんだろう!!

確かに嘴は幅広くて、けっこうカエル顔!

ご参考までに、シュレーゲルアオガエル君の正面顔
同時に比較してカエル顔と呼ぶのはちょっと可哀そうだから、撤回!

◆2ッ目は「Oriental Dollarbird」 「1ドルコインの鳥」と呼ばれています。
「Dollar」とは1ドル硬貨のことで、風切り羽根の基部にあるライトブルーの斑点の特徴を表しています。

Dollarbird

日本やインドネシア、オーストラリアで発行された図鑑にはこの名前で書かれていました。

◆台湾図鑑を見てビックリ! なんと英語ではなく漢字表記!! ・・・で、何と「佛法僧」と書かれていました。これにはニンマリ!!
もちろん、その下には英語の表記もされてましたが、ここには「Broad-billed Roller」。
どうやらどちらの英名を使うのかは決められてはいないようです。

それ以外にも面白い漢字があったので、それはいずれクイズで出すことにします!
※「台灣野鳥圖鑑」は日本野鳥の会も作成に関わっているし、イラストはお馴染みの谷口高司さんなので親しみの沸く図鑑です。

◆参考までに、中国以南の東南アジア地域には「Roller ブッポウソウ」と共に「Indian Roller インドブッポウソウ」という別種も生息しています。 ※台湾にはいません。



 ネパールでこの鳥に遭遇した時、しばらく待っていたけど飛び立ってくれなかったので、見た目が地味なところしか確認できず、残念なり~! 飛んでくれたら、きっときっと美しかっただろうにね~!! 

 ネパールは鳥の宝庫!! とにかく見たい鳥が次から次へと出てくるので、ベルトコンベア方式で見ていくしかないのです・・・ああ、それにしても、もったいないことをしたな~!

撮影に関しての悩み・・・晴天だとこの通り。
晴天の順光だと、光線が強すぎてブッポウソウの美しさが半減してしまいます。

 だから半曇りか曇天の日を狙って撮りに行くのです。

コアジサシなど青い海や青空に映える白い鳥たちを撮るには晴天がよく、まったく真逆の条件なのです。

ブッポウソウは何回撮りに行っても、飽きることがありません。

この美しい鳥がいつまでも見れますように!







学力テスト Vol.347-4 その解答 ブッポウソウ ー1

 ブッポウソウ


漢字では「仏法僧」と書きます。
まずは、この聞き慣れない不思議な名前について、その由来を理解せねばなりません。

そもそもは聖徳太子の時代にまで戻ります。
593年、皇族史上初の女性天皇になった推古天皇のもと、甥の聖徳太子は若干20歳で摂政(君主に代わって政治を行う役目)に任命されたのち、かの有名な「憲法十七条」を作りました。

「和を以て貴しとなす」。これは当時の官人や貴族の政治に対する心得を正すべく制定されたもので、その第2条の冒頭には、「篤く三宝を敬え。三宝とは仏・法・僧なり」と書かれています。

三宝のうち、「仏」とは釈迦のこと。「法」とは釈迦の説いた言葉。「僧」は世間にその法を伝える僧侶のこと。
仏教を深く信仰していた聖徳太子は、この三宝に基づいて争いのない国造りを目指したとされているのです。


そして次に出てくるのが空海こと「弘法大師」。
高野山で「ブッポウソウ~」と鳴く鳥に、弘法大師がこの名前を付けたという伝説があるようです。

今から1000年ほど前、高野山の金剛峯寺に弘法大師という、えらいお坊さんがいました。ある時、弘法大師がお堂にこもっていると、夜明けごろに不思議な鳥の声が聞こえてきました。「ブッポーソー、ブッポーソー」と鳴いているようです。
「おお、三宝の声で鳴く鳥がいる。鳥までが三宝を口にするとは・・・」弘法大師はそう言って、静かに手を合わせました。
この時作った漢詩:「寒林ニ独座ス草堂ノ暁 三宝之声ヲ一鳥ニ聞ク」 意味は「明け方たった一人で座っていると、鳥が三宝の声で鳴く。鳥の声も人の心も、三宝をあがめたたえてやまない」 これは「性霊集」という弘法大師の詩や文章を集めた本に載って、のちの世まで伝えられました。 
動物ノンフィクション5「ブッポウソウのなぞ」小林清之介著 小峰書店 より引用しました。

上記本とは別に、図書館で「江戸鳥図鑑」という本を見つけました。
これには江戸時代の本草画家である毛利梅園が描いた「梅園禽譜」にある鳥たちが載っていて、その中にブッポウソウのこともありました。
それには、神社や寺の境内に棲みつくことが多かったことから「三宝鳥」とか「念仏鳥」とも呼ばれていたと書かれています。
だからこの鳥は「霊鳥」とも呼ばれているのです。

これらは本やネットなどにいろいろと書いてあることの受け売りですが、暑い夏にはエアコンの効いた部屋で調べ物をするのも一興です・・・と、ここまでは前段



さて本題!!
実はこの霊鳥が何と何と私のものすご~く身近にもいたのです。
それは鳥に親しみ始めて、しばらく経ってからのことでした。

ある年、いつものように夏の盆休みに同居人の家に里帰りした時のこと。
彼女の実家のすぐ隣にある神社には、樹齢が推定1000年以上と言われ、幹回りが13mもある、県の天然記念物に指定されたクスノキの古木があります。

その上空から「ゲゲ、ゲゲゲゲ~」と、何となく聞き覚えのある声が!!
※その年の初夏に初めてブッポウソウなるものの姿と声を覚えた私は、まだホッカホカのビギナーの頃でした。


空を見上げると、何と何とブッポウソウが飛び回っているじゃありませんか!!
「うわわわわ~~、ブ・ブ・ブッポウソウじゃ~~!! え~~~、こんなところに?」 

ちなみに同居人は鳥や野生動物には全くと言っていいほどの無関心型!!
「こ、この鳥っていつもここにいた?」の質問に、「このギャーギャーうるさい鳥のこと?、他にフクロウはいつもいるよ」と涼しい顔で答えたのです。
「そんな大事な事、もっと早く言えよ~~」「だって聞かなかったじゃん!」 グギギ~

この話を書くにあたって同居人に再確認しました。
「このクスノキって樹齢どのくらい? 幹回りはどのくらい? そもそもこの神社の名前って何だっけ?」
返事はこうです。「私が生まれた時にはもう結構、大きかったから、百年以上かな?」
「幹回り? そんなの知らね~」
「神社の名前? う~ん、知らね~」
おいおいアンタ、ホントにここで産まれ育ったのけ?!?! 
能天気オバサンもここまで来ると国宝級!! わたしゃ、ホント幸せ者です・・・トホホ



彼女の家族によくよく聞いてみると、このクスノキにはブッポウソウ、フクロウの他に何とアオバズクやムササビまでもが居住していたのです。
でも、一番スゴイのは誰もそんなことに興味なんてありゃしね~・・・ってこと!! 

せいぜい興味があると言えるのは、山で採れる自然薯とか、すぐ近所の川で獲れるアユやモズクガニかな?
でも釣ったアユは冷凍庫にはいっぱい入ってるのに、食べさせてもらったことなんてほとんど記憶にありません。
同居人も「あんなの、おいしくないから食べない! でもモズクガニは、子供の頃はいつもおやつでおなかいっぱい食べてたなあ~」アゼ~ン!! なんちゅうゼ・イ・タ・クを!

モズクガニなんて見たこともないし・・・彼女に比べたらオイラは「CITY BOY」ってことなのかな? フン!! & シュン!!

何と、これぞ三宝どころか「キラキラのお宝の山」ではありませぬか! 
何のことはない! “灯台下暗し”とはこんなことを言うんだろうね~ ケッ!!

P.S. 投稿後に判明したので、急きょ追伸です! 
この神社から直線で100mのところに何と何と「弘法大師堂」があります。
同居人によると毎年夏に、このお堂に地元の人がお参りに来るそうな・・・そして当然ながら香具師たちも店を出して結構な賑わいとのこと。
フィ~~、 やっぱりブッポウソウって「霊鳥」なんだね~~~!!!
※「弘法大師堂」というのは全国各地に点在しています









学力テスト Vol.347-3 その解答 ホオアカ

 ホオアカ

図鑑をパラパラとめくっていると、聞きなれない言葉が出てきます。例えば「シトド」。 図鑑に出てくるのはサバンナシトド、キガシラシトド、ミヤマシトドの3種類。いずれも北米に分布し、日本では当然ながらの珍鳥。

サバンナシトドというのはこんな鳥

今回の主役である「ホオアカも、実はこの「シトド」の仲間。
「シトド」とは古語でホオジロの仲間のことを言います。
江戸時代には「ほほあか」とか「あかしとど」と呼ばれていたとのことです。

この鳥はとにかく頬の赤が印象的なので、名前の由来はどれもそれにちなんだものばかり。
英名では「Chestnut-eared Bunting」 すなわち「耳羽が栗色のホオジロ
耳羽とはこの赤くなったあたりの部分を指します。
学名では「Emberiza fucata」  「Emberiza」はホオジロ類のことで「fucata」は染められたという意味で、頬の赤い点を指しているようです。

私が初めてこの鳥を見た時の第一印象は「うわわ~、おてもやんじゃ~!」でした!

浜松市内の休耕田で  12/14

国内では漂鳥で、冬にはこのように地元でも見られるのですが、草の中に紛れていることが多く、さらにホオジロと比べ少数派ということもあって、いつも見られるという訳ではありません・・・が、念入りに注意深く探せば きっときっと見つかることでしょう。

こちらは幼鳥 
何となくホオジロとは違うような・・・という程度の地味な感じ

ホオアカ君が最もカッコよく輝き、映えるのはやはり夏の草原!!

胸の赤茶色の帯が太いのが♂の特徴

広々とした大草原で、彼女へのLove Songを心を込めて思いっきり歌います。
バックコーラスはノビタキ・コヨシキリ・カッコウたちの豪華メンバーです。これで♀のハートを鷲づかみ!!

♀がヒナにエサを持ってきました。

♂と違って胸の赤茶色の帯がほとんどありません。この草むらの下ではヒナがエサを待ちわびているので、邪魔をせぬよう早々に退散せねばなりません。ゴメンネ~~