ゴイサギ
そのちょっと変わった名前の由来は、図鑑やネットを見れば書いてあります。「ゴイ」が付く名前の数種類のサギたちにも関係があるので、サラッとおさらいをしておきましょう。
「五位」とは鎌倉時代の貴族の階級のひとつ。
ある時、醍醐天皇が池にいた鳥を見て部下に「あの鷺を捕えてまいれ」と命じました。
(その時の役人は六位:天皇に使える役人の官職は六位~八位)
鷺は当然ながら逃げようとしたが、役人が「宣旨(せんじ:天皇のお言葉)である」と言うと、鷺がその場に平伏したので、捕まえて天皇に差し出しました。
天皇は、それを見て「宣旨に従って来たのは神妙である。よって褒美に五位の官位を授ける。」「今日からは、鷺の中の王である」と書いた札を作り、鷺の首にかけて放しました。
というわけで、貴族の位(一位~五位)をもらって、捕まえに来た六位の役人よりも上位になった・・・という鎌倉時代初期に書かれた「平家物語」の中のお話。
実際に、室町時代の頃から「ゴイサギ」と呼ばれていたとのことです。
そんなどこにも書いてあることはさておき、ここでは冠羽に注目してみました。
いつもはこんなふうに1本に見えますが・・・
冠羽は複数から成っていて、通常は3本ほど。
興奮してピーンと伸びた冠羽が、根元から見えている瞬間!
よく見ると数本が重なっているのがわかりますが、すごいのは冠羽の先端まで自分の意思で動かせるという事!! ・・・鳥の能力ってこんなこともできるんかい!!
畳のヘリに蹴つまづいて、よろける我が身の何とさみしいことか!!
巣立ちが近いヒナ
パタパタと飛ぶ練習に余念がありません。
巣立ちして飛び回る幼鳥。
背面に黄褐色の斑点がたくさんあって、そこから「ホシゴイ(星五位)」という洒落た名前をもらっています。
幼鳥が枝を咥えて巣に戻ってきました。
これは「ヘルパー」と呼ばれる、同じ仲間の繁殖を手伝う行為です。・・・ということは、たぶん前年生まれの娘か息子?!?! それとも巣立ったばかりの幼鳥? いずれにせよ感心・感心!!
当然ながら、イクメンパパの父親も枝を集めてきます。
こんな感じで、家族総出で子孫繁栄を図ります。
さてと、畳のヘリで転ばぬように、今日も外出して体力を養わなくっちゃ!!
んっ、単に遊びに行くんじゃないのかって? そんなことは絶対にありません。
寝たきり老人になって家族の迷惑にならぬよう、ひいては社会のために老人医療費を使わぬように・・・という深謀遠慮なのですから!
名前の話はうっすらと覚えていましたが平家物語だったんですね!
返信削除ゴイサギの丸っこい姿は愛嬌がありますね♬
1本だと思っていた冠羽が3本だったとは!
興奮してピーンと伸びた冠羽!!笑ってしまいました(^^♪
お洒落な名前、ホシゴイを見た時はゴイサギとの色の違いに驚きました。
家族総出で子孫繁栄。。微笑ましい~(*^-^*)
鳥屋の仲間には携帯やパソコンアドレスに鳥の名前を使う人がものすご~く多いのですが、何故か「goisagi」を使う人は知ってる限りでは一人だけ!!
返信削除せっかく醍醐天皇からサギの中の王の称号をもらったのにネ! もったいない!! わたしゃ使わないけど・・・