コガモ
今回はコガモ♂の換羽の工程を詳細に比較してみました!!
これは2021年の11/17 この中には換羽開始直後のものが多くいました。
その中で、もっとも♀に近い個体
顔にほんのりと赤みが差し、脇腹の一部にもさざ波模様が発生するなど
ほんの少しだけ換羽を開始しています。
この個体は顔だけがかなり換羽が進んでいますが、脇腹はまだうろこ模様だけで、細かいさざ波模様は出ていません。
脇腹はうろこ模様がだいぶ消えて、さざ波模様がほとんど。
しかし肩羽はまだまだ。
脇腹もほぼ完成 残すは肩羽のみ
ほぼ完成形に近くなりました。あと一息!
こちらが完璧なフォーマルスーツ
こうなるのには、どうやら1ヶ月半から2ヶ月ほど掛かるらしいね。
鳥の羽根は傷みやすいので、大型のツルや猛禽類などを除けば、年に2回は換羽をします。カモの♂の場合も年2回。
最上段の写真では、すでにかなり換羽が進んだ個体もいるけど、いろいろ調べていくうちに分かったのは、どうやら遅れて生殖羽になるのは若い個体だということらしいのです。
※水面採餌ガモは生まれてから繁殖可能になるまでの期間が1年! ・・・ルリビタキの♂が完全成鳥の美しい羽根になるのに3年ほどかかると聞いているので、これとは大違い!!
だから、この写真の中には成鳥のエクリプスから換羽しているものと、前年の繁殖期に生まれた若鳥が第一回冬羽から生殖羽に換羽している写真がごちゃ混ぜになっていると思った方がいいようです。
Ad♀や♂の幼鳥と♀の違いは図鑑で見ても頭がクラクラしてくるので、ここらでもうお終い。※今回は換羽の過程を見るのが目的なので、成鳥と幼鳥が混じっていても構わないんだけどね。
それと、繁殖地へ帰った場合には♂は身の安全のために目立たないエクリプス(非生殖羽)に換羽するけど、その場合は、風切り羽根を含めたすべての羽根を対象とした完全換羽で、1ヶ月ほどまったく飛べなくなるくらいの換羽の方法を選びます。
猛禽類やいろいろな外敵もいるだろう繁殖地での、この選択もすご~い!
ということで、秋に日本への渡り → 生殖羽へ換羽(部分換羽)で♀をゲット → 繁殖地への渡り → エクリプスへの換羽 → 秋に日本への渡り・・・の繰り返しと、かなり忙しい生活を送っているようです。
あまり身の危険も感じずに、気ままにボーっと生きているオイラにとっては信じられない忙しさ! 鳥ってホントにすごい生活をしているんです。
コガモの換羽の様子。いろいろ楽しいですね~!(^^♪
返信削除完璧なフォーマルスーツになるまでには1ヶ月半から2ヶ月ほどかかるんですね。コガモは割と身近に見られるので良く観察したいと思います♬
しかし、コガモって小さな体で厳しい生活をしてるんですね。
フレーフレーコガモ君!!
このブログを読んで、カモの観察が楽しくなってくれたら幸いです!
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