ヒシクイ
昨年の11月、十数年ぶりに訪れた伊豆沼は、マガンの数が約10万羽!!
ホントに圧倒されました。当然ながら、日本最大のマガンの越冬地です。
これだけの数のガンが越冬できる伊豆沼という環境は、改めてすごいところと感心しました。現地での保護に関しては相当な苦労もあるだろうと推察できます。
ご存知のように伊豆沼は、釧路湿原(1980年登録)に続いて1985年、国内で2番目にラムサール条約に登録されています。
ラムサール条約というのは、正式には「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地 に関する条約」という名前です。
朝日が上がる前後に、ガンたちがいっせいに飛び立ちます。
四方に広がるのですが、こちらに向かって来るのが一番多い!!
マガンたちの「カハハン、カハハン」という鳴き声と共に頭上にドド~っとかぶさってきます。
朝日の無い方向だと、まだ少々薄暗い時間です。
遅れじと、ハクチョウたちも飛び立っていきます。
撮っている時は気づかなかったけど、なんとなんと水鏡で飛翔が写っていました。
あっという間ですが、それはそれは感激の一瞬!! ホントは写真なんて撮らずにずっと見続けていたい!! それほど崇高で気高い時間なのです。
これらは伊豆沼の獅子ヶ鼻というポイントで撮ったものですが、この日の出の時の飛び立ちの風景が環境省の「日本の音風景100」にも選ばれています。
さてさて、今回はヒシクイのお話。今回の伊豆沼では50羽ほどを見ました。
日本に渡ってくるヒシクイには2種類います。こちらは「亜種ヒシクイ」で北極に近い、カムチャツカのツンドラ地帯で繁殖し、太平洋側の伊豆沼に渡って来ます。
こちらは「亜種オオヒシクイ」
カムチャツカでもツンドラ地帯よりも南のタイガ地帯で繁殖して、日本海側に渡って来ます。琵琶湖とか宍道湖などで越冬するグループです。
日本に渡来するヒシクイの仲間は「オオヒシクイ」が過半数を占めているとのことです。
マガンよりも体がかなり大きいだけあって、声も太くて「ガガン、ガガン」と鳴きます。
なかなかに迫力のある声です!
この壮大なガンの大群を見たかったら現地へ行くっきゃない! たとえGO TOトラベルがなくなっても行くっきゃないんです!
昇る朝日と飛び立つマガンの大群♬
返信削除水鏡に映っている景色は圧巻です!(^^)!
十数年ぶりに訪れたfuutennhideさんの感激が伝わります。
菱の実を食べるからヒシクイ、分かりやすい名前ですね(*^-^*)
鳥好きはもちろんのこと、鳥に興味がなくても、GO TO キャンペーンがなくても絶対に見ておかなくちゃいけない景色なのです~~!!
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