学力テスト Vol.327-4 その解答 ヒシクイ

 ヒシクイ

昨年の11月、十数年ぶりに訪れた伊豆沼は、マガンの数が約10万羽!!

ホントに圧倒されました。当然ながら、日本最大のマガンの越冬地です。

これだけの数のガンが越冬できる伊豆沼という環境は、改めてすごいところと感心しました。現地での保護に関しては相当な苦労もあるだろうと推察できます。

ご存知のように伊豆沼は、釧路湿原(1980年登録)に続いて1985年、国内で2番目にラムサール条約に登録されています。

ラムサール条約というのは、正式には「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地 に関する条約」という名前です。

朝日が上がる前後に、ガンたちがいっせいに飛び立ちます。

四方に広がるのですが、こちらに向かって来るのが一番多い!!

マガンたちの「カハハン、カハハン」という鳴き声と共に頭上にドド~っとかぶさってきます。
朝日の無い方向だと、まだ少々薄暗い時間です。

遅れじと、ハクチョウたちも飛び立っていきます。

撮っている時は気づかなかったけど、なんとなんと水鏡で飛翔が写っていました。

あっという間ですが、それはそれは感激の一瞬!! ホントは写真なんて撮らずにずっと見続けていたい!! それほど崇高で気高い時間なのです。

これらは伊豆沼の獅子ヶ鼻というポイントで撮ったものですが、この日の出の時の飛び立ちの風景が環境省の「日本の音風景100」にも選ばれています。

さてさて、今回はヒシクイのお話。今回の伊豆沼では50羽ほどを見ました。


マガンは日の出の時間に飛び立つと夕方まで殆どは戻って来ませんが、このヒシクイたちは
のんびりと水面にいました。

もしかしたらこの近くに好物のヒシの実があるのかな?


日本に渡ってくるヒシクイには2種類います。こちらは「亜種ヒシクイ」で北極に近い、カムチャツカのツンドラ地帯で繁殖し、太平洋側の伊豆沼に渡って来ます。

こちらは「亜種オオヒシクイ」

カムチャツカでもツンドラ地帯よりも南のタイガ地帯で繁殖して、日本海側に渡って来ます。琵琶湖とか宍道湖などで越冬するグループです。

日本に渡来するヒシクイの仲間は「オオヒシクイ」が過半数を占めているとのことです。

マガンよりも体がかなり大きいだけあって、声も太くて「ガガン、ガガン」と鳴きます。
なかなかに迫力のある声です!

この壮大なガンの大群を見たかったら現地へ行くっきゃない! たとえGO TOトラベルがなくなっても行くっきゃないんです!










2 件のコメント:

  1. 昇る朝日と飛び立つマガンの大群♬ 
    水鏡に映っている景色は圧巻です!(^^)!
    十数年ぶりに訪れたfuutennhideさんの感激が伝わります。
    菱の実を食べるからヒシクイ、分かりやすい名前ですね(*^-^*)

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  2. 鳥好きはもちろんのこと、鳥に興味がなくても、GO TO キャンペーンがなくても絶対に見ておかなくちゃいけない景色なのです~~!! 

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