学力テスト Vol.454-2 その解答 ソリハシセイタカシギ ~ 断トツ人気 ~

ソリハシセイタカシギ ~ 断トツ人気 ~

ビギナーの頃は毎日のように図鑑を眺めながら、あれも見たい これも見たいと思いながらページをめくっていたものでした。その中でもひときわ心を躍らせた鳥の一つが、このソリハシセイタカシギでした。

名前が長ったらしいので、英名の「Pied Avocet」から「アボセット」と呼ぶことが多いのですが、誰に聞いてもシギチの中では断トツの人気No.1!! 

※Piedというのは「白黒斑の」という意味です。 

最初の出会いはン十年前のこと。山陽地方に出たと聞いて「うわわ~~、で・でた出た出た~~!!」と大興奮!!週末を待ちかねて、それ~っとばかりにすっ飛んで行きました。

とある巨大な工場の敷地内にある水辺にいたアボセット君をフェンス越しに! そこまでは70mほどとかなり遠かったのに、金網にへばりついて観察!! 「見た見た~、ついに見ちゃったぞ~~!!」それはそれは神々しく見えて、夢心地で帰ってきたものでした。

アボセット君は「間接頭かき」

この頭かきの方法は「セイタカシギ」君も同じです。

一般にシギ類はそのサイズに関わらず「直接頭かき」なのですが、アボセット君とセイタカシギ君は何故か「間接頭かき」。

その理由として、この2種は分類上は「チドリ目」の中でも「シギ科」ではなく、「セイタカシギ科」に属していて、「シギ科」とは近縁ではなく、「間接頭かき」をするチドリの仲間に近いということらしいのです。

アボセット君の足指は三前趾足ですが、ちょっと変わっています。

拡大すると、水かきが大きくてまるでカモ類のようです。
これだと「半蹼足」ではなく「標準蹼足」と言うんだろうな?きっと!

「蹼足(ぼくそく)」って何のこっちゃ?の復習です。 
「蹼」とは「水かき」のことで「蹼膜(ぼくまく)」とも呼び、皮膚から進化したものです。


はるかカスミの彼方の記憶ではセイタカシギ君には、こんな水かきを見たことがありません・・・という事で、在庫の写真を見直してみました。

中指と外指の間にホンの小さな水かきしかありません・・・やっぱし!

なぜ大きい水かきが? ・・・当然の答えながら、アボセット君は泳げるのです!!


そう言えば、数年前にこんなふうにプカプカと浮かんでいる写真を撮ったことがありましたわい!!
どうも近頃は思い出すのに時間がかかっていけません!! やれやれ

前回、このクイズの答えを「半蹼足」で正解としましたが、どう見てもカモ類と酷似しているので、私見は訂正して「標準蹼足」としました。
ただ、ソリハシセイタカシギの水かきのことを「標準蹼足」と明記しているのは見つからないので、もしかしたら「半蹼足」が正解なのかもしれません。よう判らん!

それと、これだけ水かきに違いがあり、なおかつ嘴も途中から思いっきり上に曲がっているという大きな違いが、同じ「セイタカシギ科」なのに「セイタカシギ属」と「ソリハシセイタカシギ属」に分かれている理由なのかな? ・・・知らんけど!







2 件のコメント:

  1. アボット君♬
    魅力ありますね!
    人気があるのも納得~
    泳げるんですね!
    足指アップ写真みると、標準蹼足ですね!!

    返信削除
  2. 早とちりで半蹼足と間違えてしまい、すみませんでした。

    返信削除