ノビタキ ~ 換羽しなくても色変わり ~
今回の台風は時速が徒歩なみで、その影響がものすごく出ていて心配です。我が家の前にも小川があるのですが、いつも20~30㎝の水位があっという間に急上昇!! 前も見えないくらいの土砂降りが30分~1時間も続くと、線状降水帯の恐ろしさが実感として伝わってきました。一刻も早く台風が去ってくれることを祈るばかり。
鳥たちはこんな時はどうしているのかというと、鳥は気圧の変化を敏感に感じ取れる能力を備えているので、気圧が下がると嵐が近づいてくることを予測します。そうすると事前に多く食べてから隠れ場所を見つけて、そこで嵐が過ぎ去るのを待つのだそうな。
さて、本題。
ノビタキのヒナ君がポツンと地面に!
あれれ? 迷子になっちゃったのかな? 親はどこに? 大丈夫?
しばらく様子を見ていると・・・いました!
パパがバッタのようなのを運んで来ました。
うわわ~、ママがスズメバチを持ってきた~
このママは標準色よりも、ちょっとガングロ型かな?
こんな大きいのを食べたら、さぞかし早く成長することでしょう!!
よく見るとハチに似たスカシバの仲間のようです。調べてみたけど名前は判りませんでした。う~ん、残念なり!
セスジスカシバ
スカシバってどんなのかというと、例えばこんなのです。ハチに擬態するガなのです。
昆虫の世界もスゴイぞ~!
ノビタキの巣は草むらの中にあるので、巣を見つけることはできませんが、親の動きを見ていればおおよその場所の見当は付きます。
まだ巣立ちしてホンの数日ってところかな?
まだ風切羽も伸びていないので、飛べてもホンの数m。
ここは富士山の裾野で、ノビタキは常にカッコウに托卵されるという恐怖と闘っているのです。ヒナが巣立ちできたという事は、カッコウには見つからずに済んだという事。
巣立ちして、しばらくするとこんなふうに
もうアチコチへ単独で飛び回っています。
ここまでくればいつでも旅立ちはOK!!
セイタカアワダチソウのてっぺんで虫探し
これは昨年 9/30 浜松での撮影
秋の彼岸の頃には、すでに東南アジア方面への渡りが始まって浜松にも姿を見せるのです。もうすぐです!!
皆さんが撮りたがるコスモスとのコラボレーション
「コスモスとノビタキ」略して「コスノビ」と呼ぶんだそうな。
こちらはヒマワリだから「ヒマノビ」
あれ?ヒマワリって時期が変じゃないかって? これはわざとコスモスとセットで楽しめるように種まきをずらしてくれているのです。
アカソバなので「ソバノビ」
この1枚の写真から3つのことがわかります。
頭かきは「間接型」
そして足指は「三前趾足」で「水かきは無し」です。
最後になったけど、今回のテーマ「換羽しなくても色変わり」について。
冬羽で南方へ渡っていったのが、また日本へ戻ってくる頃になると、このように夏羽に変身します。
ノビタキの場合、この頭部は換羽するのではなく、茶色の部分が擦り切れると下から黒い羽毛が現れてくる・・・という技を使っているのです!
※ちなみにホオジロ科のオオジュリンもこの方法で夏羽になるのです。
それにしても、いつも不思議に思うけど、どうして換羽の度に同じ場所に同じ色や模様の羽が生えてくるんだろ? どんな仕組みになってるんじゃろか?
まあ、ヒトだってまつ毛にはまつ毛用の毛が生えてきて、すね毛用の毛は生えてこないので
それと同じ事と言えばそれまでだけど・・・?
深く考えると寝不足になるから、ここらで止めとこっと フン!
明日も西日本、東日本、大雨厳重注意との事。
返信削除線状降水帯が発生しないことを祈ります。
富士山の裾野に行ければ・・
ノビタキの可愛~いヒナに会える!
ハッピーですね\(^_^)/
セスジスカスバは黄色と黒の縞模様が
スズメバチに似てる!
子育ては大変!
夏羽変身方法には二種類あり~ですね!
早口言葉♬
[コスノビ] [ヒマノビ] [ソバノビ]
言えました~\(^_^)/
明日から9月! ようやく鳥枯れの季節が終わります!!
返信削除