ツルシギ ~ なぜ黒い? ~
ツルシギは他のシギチ類よりも早めの3月下旬には渡ってくるようです。
これは3月末に撮ったものですが、すでに夏羽への換羽が始まっています。
こちらが冬羽
昔の歌人はツルのことを「田鶴」と詠んでいたのですが、その名前の由来はツルシギがツルに体型が似ていることから名付けられたとのことです。だいぶ小型だけどね・・・
忘れないうちに解答の写真を。
「三前趾足」で足のヒレがほんの少し付いている「半蹼型」っていうのがわかるかな?
こんな「直接頭かき」の写真じゃ分からないじゃん!って? ・・・う~ん、もっと想像力を駆使してくれないと、シギチは水の中にいることが多いから指先を撮るのはなかなか大変なんだから、その辺の苦労を察してくれないと困っちゃうなあ。デヘッ
いいことを思いついたので、この写真にします。
拡大するとこんな感じです!
これは「アカアシシギ」といって、ツルシギと同じ「クサシギ属」です。
アカアシシギの英名は「Redshank」です。
そして、ツルシギの英名は「Spotted Redshank」で夏羽の翼上面にある白斑から「斑点のある赤い脛を持った鳥」という意味です。
学名も「Tringa erythropus 」で「赤い足のクサシギ」です。
シギ類には珍しく、かなり上手に泳ぐことができます。
。
ツルシギは換羽を始めたら、5月初旬の頃までにしっかりと夏羽に変身してから繁殖地へ渡っていきます。
以前は東海地方の各所で、春の渡りの時期に100 羽単位の群れが見られたと聞いたことがあります。それが1980 年代の半ば頃から個体数が激減してしまったとのこと。
激減の要因としては、生息に適した餌の多い内湾の干潟や湿地環境の消失・・・具体的には米の品種改良により、6月くらいからの水張りでも間に合うようになったとのこと。そのため、4月に渡来するツルシギの餌場となる田んぼがまだ渇いていて、採餌できる場所がなくなってしまったのです。
うわわ~っ、目の前まで寄って来て水浴びをしてくれました。
何と何と手が届きそうな至近距離
水しぶきがかかってきそうです!
近くても、まったく警戒せずに逃げないのを「フレンドリーな鳥」という言い方をする人がいますが、まさしくそんな感じです。
水浴びの後は大事な羽の手入れ
おやおや、居眠りを始めてしまいました。
秋にはまた冬羽に変身して日本を通過しますが、春ほど多くはありません。
ところでシギチ類の中で何故この鳥だけ黒くなるんだろう?・・・って、思ったことはありませんか?
紫外線は、大量に浴びるとシミやしわ、皮膚がんなどの原因になります。これは女性の紫外線に対するガードの方法を見ていればわかります。
黒色というのはその紫外線を吸収し、体を守ってくれます。
ツルシギ君もそれを理解して進化したのかな?・・・なんちゃって!
トップ写真がオオルリに!
返信削除涼しそうな色ですね!♬
ツルシギの夏羽が黒いのは紫外線から体を守る為?(^^)
私も気をつけねば! でも、もう手遅れ~(^^;
水浴びしてるツルシギくん 気持ち良さそうです♬
アカアシシギのアップ写真!
半蹼型が良く分かります\(^_^)/
ツルシギ君の直接頭かき写真でも
半蹼型が分かりますよ~(^_^)V
頭かきの写真で「半蹼型」を理解していただけるなんて、うれしい限りです!!
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