バン ~ 臨機応変 ~
バンは雌雄同色です。
ちょっと変わった名前ですが、昔は「護田鳥(おずめどり)」と呼ばれていて、意味は
その字のとおり「田んぼを守る鳥」すなわち「田んぼの番人」から来ているそうな。
水鳥ですが、カモなどのような水かきはありません。
その代わり、大きく発達した足指で水面に浮く水草の上を歩くことができます。
それほど器用ではありませんが、水上を泳ぐこともできます。ハトのように首を前後に振って、その勢いで前進しているかのような泳ぎ方です。
3本の前指と後ろに1本の「三前趾足」
鳥の中では最も標準的な形です。
バンは夏を表す俳句の季語にもなっています。
「鷭(ばん)の笑い」という言葉が使われ、鳴き声がヒトの笑い声に聞こえるんだそうな。
俳句をたしなむ人って、きっと感性が豊かなんだね!
鳴き声に興味のある人は「さえずりナビ」で検索してみてください。
繁殖は基本的には一夫一妻ですが、場合によっては一夫多妻や多夫一妻など、生活スタイルはかなりフレキシブルです。
種内托卵といって、バンの巣に他のバンが托卵するということもあるようで・・・。
基本的な産卵数は5~7個ですが、この托卵によって1つの巣に23個も入っていたという記録もあるんだとか!?!?
ただ、トケン類のように巣立つまで親が面倒を見るという事ではなくて、ヒナは生まれたらすぐに成鳥と一緒に動けるようになるので、ついでに温めてもらうという程度なのです。こんな托卵方法なら許容範囲かな?
こうなると臨機応変、適応性に優れる、融通を利かせる、ケースバイケース・・そんな言葉よりも彼らの生活スタイルは「何でもありやんけ~」!!
生後3~4ヶ月ほど? の幼鳥
若鳥は褐色の羽毛が残ります。
成鳥でも冬には嘴や「額板(がくばん)」の色が薄くなります。
嘴と一体化したおでこには靴ベラのような見事な「額板」が!
ここは羽毛がなく嘴と同じように硬くなっています。
ここまで立派だと、まさに美と強さの象徴!?!?
嘴の先端の黄色や、足の付け根に見える赤い部分もチャームポイント!!
この巣立ったばかりの変顔のヒナが 上の写真のようなりっぱな大人になるって想像できますか?
トップ画像がキビタキに!♬ 森のピッコロ奏者ですね♬
返信削除季語[鷭の笑い] 初めて知りました。
確かに笑っているようにも聞こえる(^^)
種内托卵ってあるんですね!
一つの巣に20個以上は凄い!(^^)
ヒナは確かに変顔(^^; でも大きな足ですね~
無事に育ち、立派な額板になり、嘴の先端も黄色になり、足の付け根に赤いチャームポイントがある成鳥になりますね(^_^)V
さすがさすがのtoriotomeちゃん!
返信削除想像力テストは満点のようです!!