ヤマドリ その2 ~ 威風堂々 ~
ヤマドリ君はベジタリアン
葉っぱをムシャムシャ
ツバキの花芯をおいしそうに食べてます。
そんなおとなしそうな彼が、このあと豹変するのです!!
さて、ここからが本題。このヤマドリ君「ねえねえ、オッチャンさ~、僕に何かちょうだいよ~~!!」と、おねだりしているわけではありません。
滅多に姿を見せず、警戒心も強いヤマドリ君がヒトに近づいてくる時というのは、100%の確率で「コンニャロメ~~!! オレ様の縄張りに入ってくんな~!、すぐに出て行け~~!!」という意思表示なのです!
※ヤマドリ君の縄張りは果たしてどのくらいなのか調べてみました。
「見分け方と鳴き声 野鳥図鑑350」植村慎吾:著 によると、約10ha(ヘクタール)だそうです。
1ha(ヘクタール)とは一辺の長さが100mの正方形の面積で、1万平方メートルのこと。
ということは10ha=10万平方メートル、すなわち1辺の長さが316mの正方形の広さなのです。どうです? すごいでしょ?! さすがさすがのヤマドリ君です!
彼の足の後ろ側には「蹴爪(けづめ)」と呼ばれるものが付いています。
「蹴爪」はニワトリ系に付いているもので、主として♂同士の闘争や、外敵に対する防御に用いられ、かなり恐ろしく強力な武器です。
ヤマドリの他、キジ、コジュケイ、ライチョウなどにもありますが、どれも♂にだけ。
※ 蹴爪について興味のある方はこちらをクリックしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=KrpnIp3LCZE
食事が終わって一息ついたのか、
ヤマドリ君が怒ってます! それもかなり怒ってます!!
冠羽を立てて「グルルル~・・・」とか「コココッ、グ~~」と低い声で鳴き続けています。調べてみると、これは♂同士が争う時に出す声なんだって!!
これはやばいぞ~~! かなりやばいぞ~~!!
いきなり突進してきました!
「うわわ~~、き、来た~~ こ、怖いよ~~!!」
フラインング・ドロップキック~~!!
いきなりジャンプして飛びかかってきて、羽をバタバタさせながら爪を立ててしがみついてきました。
そのジャンプ力は迫力満点で、あの力道山とタッグを組んでいたドロップキックの名手である遠藤幸吉をも彷彿とさせます!
「ギャ~~!イテテ~~」足でしがみついたまま、噛みつき始めました!!
執拗に、かなりしつこく噛みついて離れません!!
相手を恐怖のどん底に陥れる反則技ですが、レフェリーが止めたって止まりゃしません!!
まさに絶叫マシンと呼ばれるジェットコースターで、先頭に乗って真っ逆さまに落ちていく心境ですが、こうなったら暴風雨の去るのを、ひたすら待つしかありません!!
しかし、やられている方も、やられっぱなしじゃ男がすたります!
ビビりながらですが、真上からしっかりとヤマドリ君を撮ってます!
見たかっ!この戦場カメラマン魂!!
その心意気はまさにロバート・キャパそのもの!
さんざん脅かして納得がいったのか、ヤマドリ君は悠々とご帰還です。
尾羽をゆらゆらと優雅に振りながら去る姿には、やっぱり王者の風格が漂ってますね~!
すっごく貴重な体験をしたのはいいけど、一張羅のスラックスをズタズタに引き裂かれるところでしたわい! ああ、怖かったな~
私が襲われたところは、B氏が笑いをかみ殺しながらかなりしつこく撮影していたようです。
後日「こんなスゴイところが撮れちゃったぜ~い!」と提供してくれました。
そりゃそうだろよ、「人の不幸は蜜の味」っていうもんね~
ヤマドリが突進してきたら怖~~い!
返信削除近づいてきたのは縄張りから出ていけということでしたか!
噛みつかれたりしても撮り続けるとは!
凄いカメラマン魂!(^_^)V
不幸は我が身に降りかかる・・・じゃないほうがいいですね!
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