鳥の夏枯れの時期は暑いから家でジッとしている・・・なんて、もったいないことはしません。残された時間の関係上、いくら暑い時でも熱中症なんて何のその! とにかく外に出出る! 鳥がいなきゃ虫を撮影!・・・ということで、ここ数日はトンボを撮りに行ってみました。
ウチワヤンマ
しっぽの先端に突起物がくっついているのが特徴です。
しっぽ(トンボの場合は「腹部」といいます)、すなわち腹部の第8節に飛び出ている「ウチワ状のビラビラした突起物」(正式には「葉片」といいます)が特徴的で、名前の由来もここからきています。
ウチワの中に黄色部があります。
こちらは近縁種のタイワンウチワヤンマ
ウチワが小さくて黒いだけで黄色部がありません。
翔んでいても、よ~く見ればウチワの部分が大きくて識別できます。
わかるかな? わかるよね?!
このウチワヤンマにどうも異変が起きているようです。この2種は同じ環境にいるので行けば、ほぼどちらも見ることができたのですが、ウチワが見当たりません!
タイワンは1996年が静岡県での初記録です。これを初めて見た20年ほど前には「うわわ~~!!見た見た! やった~~!! これでハナマルじゃ~!!」と単純に喜んでいたのですが、それからわずかしか経っていなのに、タイワンしか見られなくなってきたのです。
先日、トンボのメッカである磐田市の鶴ヶ池で、専門家に会ったので聞いてみたところ「ウチワ? う~ん、いることはいるよ」とのこと。
ウチワの方が体格は一回り大きいのになぜ? タイワンの方が態度がでっかい? そ
んな心配を胸に調べてみたら・・・ありました! やっぱりです!!
「ウチワヤンマの縄張り域にタイワンウチワヤンマが侵入しても追うことをせず,筆者がウチワヤンマを捕虫網の柄で枝をゆすり飛ばしてやると,近くにいたタイワンウチワヤンマに次々に追われてしまった」と記しており,平井(1980)は,「1968年徳島市では,(タイワンウチワヤンマが)溜池・休耕田・水田間の小川等いたるところに普通に見られ,在来のウチワヤンマが,侵入者のタイワンウチワヤンマに駆逐されたのではないかと思われるほど著しく減少した」と記しています。
ネットより引用 ー温暖化?北上するタイワンウチワヤンマ 改訂版ー
大和撫子よ、台湾娘に負けるな~~!!
ウチワヤンマ がんばれ~✊(^_^)/
返信削除タイワンウチワヤンマのウチワは小さく黄色部もない。
違いがよく分かりました(^_^)V