学力テスト Vol.407-2 その解答 ヨタカ ~ 忍者も真っ青 木遁(もくとん)の術 ~

 ヨタカ ~ 忍者も真っ青 木遁(もくとん)の術  ~

ヨタカ君は夜行性で、昼間 休息するときはこんなふうに木の枝に並行で止まります。

 この時は、たまたま林縁の見やすいところにいてくれたので見つかりましたが、松林の中でこれをやられたら、ほとんど見つけることはできません。ましてや近くに行っても飛ばない・・・きっと 木遁(もくとん)の術、すなわち木化けに自信があるのでしょう。

 文献によると、ヨタカは巣を作らずに枯れ葉が敷き詰めてあるような地面に直接産卵するとのこと。しかも全体に白っぽくて褐色の模様があるだけだから、卵だけだとものすごく目立つのです。ただし親が抱卵すると枯れ葉と同じような色なので、まるで目立たなくなってしまうのです。

 地方名は「なますたたき」とか「きゅうりきざみ」、「嫁起し」など。
「嫁起し」とは、早朝から姑が台所で野菜を刻む音で、寝坊している嫁を起こす・・という意味です。
YouTubeで検索してもらえば判るけど、地方名の由来はその鳴き声からきています。

 夜行性で、口を大きく開けながら、飛び回って入ってくる虫を捕獲するという・・・まさにザトウクジラがオキアミを捕るような方法を連想してしまいます。

 実際にはそんな写真を撮ることはできませんが、その様子はあくびから想像することができます。

薄目を開けてホンの少々、口を開けています。

おや?あくびかな?!

おおっでっかい口になった~~!!

ぎょえ~~、こんなに開くのかい!?!?


 ヨタカは口の周りにヒゲがたくさん生えていて、虫を口の中に取り込みやすくなっています。そのヒゲはキビタキやオオルリなどのヒタキ類よりもはるかに太くて硬いのです。
夜間飛行しているときは多分、あくびの写真の3番目くらいまで口を開けているのでしょう。


昼間動くことはほとんどありません。2時間ほど経過してようやく正面を向いてくれました。
喉の下にある白い斑点は♂。

おっと、30分後また元の左向きに変わりました。

3本指でのピース! やった~!!
ヨタカ君は「間接頭かき」です。4時間粘った甲斐があってようやく撮れました!!

おまけ:宮沢賢治の名作「よだかの星」を、ぜひご一読ください。ご近所の図書館で入手できます。You Tubeでもこの本をいろいろな人がナレーションをしているのが楽しめます。







2 件のコメント:

  1. 3本指でピース!! バッチリですね\(^_^)/
    大きなあくびにびっくり~何かユーモラス(^^)
    YouTubeで聞きました♬キョキョキョキョ♬

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  2. 声を聴くことができるのは深夜とか夜明け前! キョキョキョという声だけが闇夜を移動するので、ちょっと幻想的です。

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